2025年4月13日に開幕したEXPO2025、大阪関西万博。
この万博は当初から、予約から会場内までのあらゆることがデジタルで行われます。
スマホ予約、キャッシュレス、ペーパーレスなどで、つまりスマホがないと万博を楽しむことができないのです。
ポイントとなるのがスマホをいかに快適に使えるかどうかなのです。
4月13日の開幕日には、東ゲートに並んだ観客のスマホ通信がパンクして一時使えなくなるという通信障害も発生。
入場に必須な万博IDがスマホで表示できないなどのトラブルが発生してしまいました。
では万博会場で一番快適にストレス無く使える通信会社はどこなのか、現地で実際に調査してみました。
今回調査する通信会社は下記の4つです☟
irumo(物理SIM) |
POVO(eSIM) |
ソフトバンク(レンタルeSIM) |
楽天モバイル(物理SIM) |
なおirumoとPOVOは格安SIMですが、ドコモやauといったキャリアの通信回線をまるごと使用していますので、通信速度や品質はキャリアとほぼ同等程度になっています。
格安SIMでありがちなのが、昼や夕方など混雑時に遅くなるというデメリットがあるのですが、キャリアの通信回線をそのまま使えると混雑時でも優先的に使えるので安心です。
なおソフトバンクだけ、今回Trip.comで販売されているソフトバンクレンタルeSIMでの調査となっています。
調査方法は1台のスマホにirumo、POVO、ソフトバンクSIM。
もう1台のスマホに楽天モバイルSIM。
2台のスマホでそれぞれ4会社のスピードテストを実施。
東口ゲートに並んでいる8時台と昼過ぎの13時代と夕方の17時代、3つの時間帯で計測しています。
なお調査日は2025年4月19日の土曜日。
この日の入場者数は約11万人でした。
開幕日が14万人でしたので、平日よりは入場者数は多いものの激混みでは無かったです。
これから万博に行く方、必見ですよ。
EXPO2025、大阪関西万博で使える通信会社の実態調査
朝8時、東口ゲート前
通信会社 | 下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) |
irumo | 37.4 | 20.1 |
POVO | 18.1 | 4.86 |
ソフトバンク | 99.7 | 35.2 |
楽天モバイル | 6.73 | 4.38 |
大阪フリーWIFI | 81.9 | 4.82 |
朝8時に並びはじめましたが、東口ゲート前はかなりの混雑具合でした。
柵に沿って案内係の誘導で進みます。
ちなみにこの時点で開幕日には通信障害が発生したようですが、翌日以降各通信会社の移動基地局がゲート付近に配備されたようで、各社とも通信状況はかなり改善されたようですね。
ここで際立つのがソフトバンク。
レンタルSIMにもかかわらず通信速度は驚異の100Mbps近くを計測!
逆に楽天モバイルは10Mbps以下でした。
ただ一番遅かった楽天モバイルでも万博アプリなどは問題なく利用できました。
動画を見るのは厳しいかもしれませんが、万博IDを確認するぐらいなら全く問題ない通信速度です。
実は東口や西口ゲート付近、会場内の特定エリア内は大阪フリーWIFIが利用できます。
事前に登録設定しておく必要がありますが、この東口ゲートの行列付近でも利用できました。
速度は81Mbpsぐらいありましので、万博アプリを利用する方にお勧めです。
ただ会場内ではほとんどの場所では使用できません。
なお念の為、万博IDはスマホ本体にスクショで保存しておくか、紙に印刷しておく方がいいですよ。
昼13時過ぎ、シンガポールパビリオン前
通信会社 | 下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) |
irumo | 27.1 | 2.01 |
POVO | 123.4 | 25.7 |
ソフトバンク | 115.1 | 15.0 |
楽天モバイル | 26.0 | 4.64 |
お昼過ぎに2回目の速度調査。
ここでもソフトバンクの速さが際立ちます。
レンタルSIMとは思えないほどの快適さですが、ここで一番速かったのがau系のPOVO。
一番低速だったのが楽天モバイルですが、朝8時の東口ゲート付近よりは大幅に速度アップしました。
各社とも20Mbpsを超えていましたので、動画視聴もほぼ問題ないレベルでしょう。
夕方17時、オーストラリアパビリオン前
通信会社 | 下り速度(Mbps) | 上り速度(Mbps) |
irumo | 9.81 | 7.26 |
POVO | 22.0 | 4.85 |
ソフトバンク | 5.36 | 4.48 |
楽天モバイル | 3.02 | 1.52 |
夕方17時ぐらいに3回目の計測。
この時間帯になると今まで圧倒的だったソフトバンクも1桁台に。
楽天モバイルに至っては3.02Mbpsと、アプリを開くのでさえ厳しくなるような低速でした。
会場内もまだまだ混雑している中、唯一通信速度が2桁台だったのがPOVO。
この時間帯になると、夕食をレストランやフードコードで食べる人が多くなるので、食事中スマホを触る人が増えてきます。
また会場内が暗くなるとスマホのデジタル地図で現在地や目的地を検索するしかなくなるので、通信自体も更に混雑します。
夕方以降滞在する方は、スマホを快適に使えるかどうかは結構重要だと思います。
万博会場内で快適安定して使える通信キャリアは「POVO」
今回午前正午夕方と3つの時間帯を計測しましたが、終日安定して利用できたのがPOVOでした。
朝一こそあまり速くなかったものの、3つの時間帯で唯一通信速度2桁台をキープできた唯一のキャリアです。
とくに昼以降のPOVOの安定ぶりが嬉しいですね。
POVOは一番安いプランで1時間から使い放題を購入できます。
私が今回購入したのが24時間使い放題プランでしたが、300円で通信容量を気にせず利用できたので快適そのものでした。
他の格安SIMを利用している方も、POVOのeSIMを契約しておき、通信速度が遅くなった時に一時的に利用するとコスパがとても良いですよ。
これからEXPO2025,大阪関西万博にお出かけする方はぜひ参考にしてくださいね。