日本にはJRと名が付く会社が7つありますが、その中でも特に経営状態が厳しい会社がJR四国です☟
「便数が少ないので、帰りの列車を逃すと1時間以上待つのがつらい。それでもなくなったら困る」。沿線の愛媛県鬼北町から宇和島市内の高校に通う男子高校生(16)がつぶやきました。朝日新聞デジタル https://t.co/L7JvDhkWlc
— 朝日新聞松山総局 (@asahi_matsuyama) May 18, 2022
JR四国は全部で259駅ありますが、愛媛県内の駅は84駅。
その内特急列車が停車する駅は15駅あります(伊予中山駅は日中特急列車が停車しないので対象外)☟
このブログでは愛媛県四国中央市にあるJR駅「伊予三島」を実際に巡ってみます。
四国中央市には川之江駅と伊予三島駅、2つの特急停車駅がありますが、駅の利用人数は伊予三島駅の方がかなり多い状況。
更に伊予三島駅は、駅の中でも珍しい橋上駅となってます。
駅から徒歩1分ぐらいの昭和感溢れるアーケード商店街も合わせてご紹介します。
かつての伊予三島市にあった伊予三島駅の今を巡る旅のスタートです!
JR伊予三島駅の概要
1日の乗降客数 (JR四国259駅中でのランキング) | 1844人 27位 |
緑の窓口 | 有り |
駅員が居るか | 有人 |
駅の一般駐車場 | 無し |
キヨスク等の売店 | 無し |
トイレ | 改札真正面(改札外) |
駅近くの商店街 | 駅前にアーケード商店街有り |
訪問日 | 2022年5月 |
JR東海に三島駅という駅がありますが、ここは「伊予三島」駅。
愛媛県には伊予〇〇という駅が沢山あります。
駅の全景です☟
駅前にはタクシー乗り場があって、日中は常駐しています。
実は伊予三島駅は北口と南口があります(表示はされてませんが)。
メインは北口ですが、南口はこちら☟
南口には駅前広場すらなく、小さい入り口だけがあります。
南口から徒歩1分の所に県立三島高校があるので、学生向けの出入口のようですね。
その三島高校は全国高校書道パフォーマンス選手権大会(書道パフォーマンス甲子園)の常連となってます☟
伊予三島駅がある四国中央市は製紙産業が盛んで、駅からも製紙工場の大きな煙突が見えます☟
三島公園からは街中のあちこちから煙が立ち上る姿を展望できます☟
以前は製紙独特の匂いが街中に漂っていましたが、現在では匂いの問題もかなり解消されています。
煙突の近くに行ってもほとんど匂いはしません。
駅前にお店はほとんどありませんが、唯一あるのがこのリサイクルショップ「チャプリン」☟
古本やゲームなどを販売しているお店です。
かつての駅前にはこのようなお店が必ず一軒はあって、学校帰りの学生で賑わっていました。
私もその世代です。
そして駅から徒歩1分の場所にアーケード商店街(新町商店街)があります☟
駅で良く見かけるパン屋さん「リトルマーメイド」もここにあります。
ただお店はかなり暗いですが、、、。
商店街を進んでも開いているお店はほとんど無く、今地方で問題になっているシャッター通りと化しています☟
昭和の香り漂う商店街ですが、すっかり寂しくなった通りにも見どころが2か所あります。
まずは商店街のほぼ中央にあるお店「キング食堂」☟
日本全国の商店街にはこのような名物食堂(定食屋)が沢山あったのですが、こちらのキング食堂も人気の場所でした。
東北の銘菓「アイスドリアン」が販売されていて、しかも看板に記載されている電話番号が3桁!
昭和を超えて大正時代に遡るぐらいの佇まい、レトロ建物や通りに興味がある人は必見のお店です。
そしてもう一か所、シャッターに描かれている名画ミレーの「落穂拾い」☟
シャッター通りになってしまった商店街を少しでも明るくしようと、先ほど紹介した三島高校(三高)の美術部生徒が描いた作品です。
かつての定食屋さんやシャッターアートなどを、ちょっと立ち止まって鑑賞しながら商店街巡りをしていると、若かりし頃の思い出が蘇ってきますよ。
駅構内に入ってみる
それではJR伊予三島駅に戻って駅に入ってみます。
伊予三島駅は橋上駅なので、まず階段を登らなければいけませんが、その途中に燕の巣がありました☟
お母さん燕が一生懸命餌を運んでいましたが、雛の姿は確認できず。
鳴き声すら聞こえなかったので、まだ生まれたてのようですね。
そして階段を登ると駅のトイレや待合室、改札などがあります☟
伊予三島駅は2022年現在、駅員さんが居て緑の窓口もあります。
JR四国では経費削減が待ったなしの厳しさで、特急停車駅でも緑の窓口がどんどん閉鎖されています。
伊予三島駅の隣の川之江駅も緑の窓口はありませんが、ここ伊予三島駅は営業中。
同じ市内で同じ特急停車駅でも、乗降客数の多い駅のサービスが生き残っている状態です。
では階段を降りてホームに行ってみます☟
伊予三島駅のホームは1番線から3番線までありますが、主に使用されているのは1番線と2番線。
3番線は退避列車用に使用されています。
ちなみに3番線だけ離れ小島になっていますが、普段はホームに行く事はできないようです。
この伊予三島駅からはJR貨物も発着していて、製紙工場大手「大王製紙」専用線があるようです。
工場の倉庫と直結していて、製品の輸送が行われています。
駅自体の利用人数は少なくなってしまいましたが、街の基幹産業である製紙工場を今でも支えています。
以上「紙の街!四国中央市のJR駅「伊予三島」の今を巡る旅【橋上駅、昭和のアーケード商店街有り】」でした。