文部科学省の方針で、子ども1人につきPC1台を配る「GIGAスクール構想」がはじまっています。
国の小中学生全員にノートPCやタブレットを与えるとしていますが、実は高校生もこの対象に入っているようです。
このブログでは、先日高校生の子供が学校から貸与されたパソコンがどのようなものなのか、写真と仕様を具体的にご紹介します。
このパソコン、高校を卒業する時に返却するという貸与型なのです。
学校から貸与されたタブレットパソコンはどんな感じ?
パソコンの紹介
今回学校から貸与されたパソコンは富士通の「ARROWS Tab Q5010」です☟
OSはWindows 10 Pro (64bit)です。
このパソコンは法人向けの商品で、一般向けには販売されておりません。
富士通の販売サイトでも掲載されていますが、定価は106,920円からと、決して安くはありません。
画面サイズは10.1型と、パソコン単体で見ればモニターは小さい方ですね。
ただこのARROWS Tabは、モニターとキーボードが分離できるタイプで、分離したあとはタブレット単体として利用することができます。
これだけ見ると結構使いやすそう?と思うかもしれませんが、では具体的な仕様を見ていきましょう。
詳細スペック
まずパソコンの初期画面は普通のWindows10と全く変わりありません。
ではメモリなどのスペックを見ようとシステム画面を開いたのですが、個人用のWindows10にあるはずの設定が全然ないんですよ☟
設定できるのはサウンドとクリップボード設定だけという、パソコンの各種設定が出来ない設定なのです(笑)
ではタスクマネージャーからスペックを覗き見した結果がこちら↓
CPU | インテル(R) Celeron(R) N4020 プロセッサー(1.10GHz) |
メモリ | 4GB |
内蔵記憶装置 | フラッシュメモリ(eMMC)64GB |
10万円もするタブレットパソコンなのですから、CPUがセレロンはちょっとどうかと思いますね。
これでは動画視聴や写真編集などは相当もっさりしそうです。
メモリも4GBと、Windows10が動く最低限のものしか搭載されていません。
記憶装置こそフラッシュメモリですが、それも64GBしかありません。
しかもパソコンの初期設定を済ませた段階で30GBくらい容量を使っているみたいで、残り27GBしか空きがありませんでした。
SDカード必須のパソコンですね。
どちらにしても本当に簡単な作業しかできないようなパソコンで、少しでも重いアプリを入れたり編集作業をするととたんに動きが遅くなることは間違いないです。
ゲームなんて夢のまた夢でしょう(笑)
外部端子とインストール済みアプリなど
ではパソコンの外部をみていきましょう。
まずキーボード部分の側面には接続できる端子類は一切ありません。
そしてモニター(タブレット)側面に端子がいくつかありました☟
ACアダプターとUSB端子2つ、SIMとSDカードスロット、イヤホンです。
ちなみにタブレットで使用できるペンを収納できる所もあったのですが、残念ながらペンは付属していないモデルのようです。
モニター上部にはカメラもあって、実際にカメラは起動できました。
アプリは何が入っているかというと、一般的なWindows10のアプリとOffice365がインストール済みでした☟
Office365が必要なら、マイクロソフトのパソコンSurfaceなんかが全然良いと思うんですがね。
まあ国内のPCメーカーに肩入れしたい政府の思惑を感じ取ってしまいますが、結局使うのは子供ですからね。
どちらが満足できるかは、少しパソコンに詳しい方ならすぐ分かると思います。
パソコンの保証や学校側の監視など
貸与されたパソコンはこんな感じですが、親として心配なのはこのパソコンを子供が落としたり乱暴に扱って壊したりした場合のことです。
学校によっては保険に加入する事もあるらしいのですが、今の所子供が通っている学校からは何の案内もきておりません。
パソコンを貸与された時に誓約書なるものを書かされましたが、その一文には「返却時に元の状態に戻して返却する」旨の記載がありました。
元の状態に戻す為に必要な費用は各自で負担するとの文言も。
できれば保険に加入したいんですけどね。
ちょっと探してみたいと思います。
あとこのパソコンを使って子供が遊びまくらないかという心配もあります。
基本的にこの貸与されたパソコンは子供が自分で管理するという方式で、通常は自宅に保管する流れになります。
学校に置きっぱなしはダメみたいです。
そしてそのパソコンの利用履歴は、学校側で把握できるとのこと。
どれくらい監視しているかは全くわかりませんが、YouTubeなどを見ていたら先生に筒抜けという訳です(笑)
このパソコンを使って何をするのかが重要
実際パソコンが低スペックなのはある程度予想できたことなのですが、実際教育現場で重要なことは、このパソコンを使って何をするかだと思います。
小学校でプログラミングが必須となり、大学受験科目で「情報」が取り入れられる方針など、教育分野にもIT化の流れは一層加速していきます。
そのような流れの中でパソコンが必要!という話も分からなくはないのですが、では具体的にパソコンを使って何を学んでいくのでしょうか?
IT関連の国家資格で「基本情報技術者試験」があるのですが、これを勉強するだけならパソコンはほとんど必要ありません。
プログラム言語やアルゴリズムを学ぶには、まず意味を確実に理解する必要があるのです。
IT関連の知識は丸覚えはほとんど通用せず、しかもせっかく覚えたことが数年後には役に立たなくなることもしばしばあるのです。
自分が楽しみながら勉強するのが一番良いのですが、こればっかりは子供一人一人好き嫌いがありますからね。
貸与されたパソコンがほこりをかぶってしまわないよう祈るばかりです。
以上「【Windows10】学校支給のタブレット型パソコンのスペック詳細まとめ【メモリ、ハードディスク】」でした。