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【世代格差】ゆとり世代を動かす魔法の言葉はあるのか?【学校で会社で試してみよう!】

ゆとり世代とは、2002年から2010年までの「ゆとり教育」を受けた世代の事をいいます

ゆとり世代は「受動的」「打たれ弱い」などネガティブなイメージを持っている方もいるでしょうが、現実社会では今の20代の若手層は全員ゆとり世代なのです。

こういう世代間に対する偏見のようなものはいつの時代にもあるもので、私自身は会社において「ゆとり世代は・・・」と相手を評価した事は一切ありませんし、そういう根拠の無い発言をしてしまう上司や先輩を見て、反面教師として学んだ事もあります。

ただ最近の若者が普段何を考えて、何が原動力になるのか、それを少しでも知っておくと人間関係がすごくスムーズになるでしょう

今回は、私の実体験と本の内容から「ゆとり世代を動かす魔法のような言葉はあるのか?」をご紹介します。

参考にした書籍は、プレジデント2019年2月18日号です。


失敗や叱られたくない若手社員が増えている?ゆとり世代を考えてみる

ゆとり世代はおとなしくて周りからの期待値が高いからこそ、損をしている事もある

昔なら上司や先輩社員の言う事を聞かず、自分のやりたいように仕事を進める厄介な新入社員はちらほら居ましたし耳にする事もありました。

それに対してゆとり世代の特徴は、すごく冷静で「いい子ちゃん」なのです

集団の中で浮く事もなく、自分を主張しすぎる訳でもなく、昔と比べたら明らかに優等生が多いでしょう。

ただ、そういう優等生的な雰囲気が出ているからこそ、どうしても周りの人の期待値が上がってしまいます

上司「お!今年の新入社員はやってくれそうだな!」みたいな印象を勝手にもたれてしまう事につながります。

 

新入社員や若手の方から言わせると、良い迷惑ですよね(笑)

そして周りの期待値がどんどん上がっている中で、お互いの考え方の違いがどんどん出てきてしまうのです。


20代若手にありがちな具体的な傾向とは?

「教えてもらっていませんから」
「そういう事は聞いていません」
今の20代は失敗をすごく怖がっている。その結果上からの指示通り動く意識が高すぎて、失敗を失敗と認めたがらない傾向
上司や先輩社員より先に退社 昔は上司や周りの顔色をうかがいながらの退社だったが、今の若手は仕事が終わると真っ先に退社!ある意味頼もしいです・・・
周りとの連鎖反応で一斉に退職する ゆとり世代はあまり感情を表に出さないので、ある日突然辞めていたという印象をもたれる
仕事中のやる気はほぼ一定 指導教育する側が仕事の意味を丁寧に説明すると納得して仕事をしてくれるが、「頑張りますっ!」というよりは淡々とこなしていくイメージ
上の世代に対しては期待もしていないし頼りもしない ゆとり世代に言わせると「円周率は3だったんでしょ?と何回も聞かれる。他に言う事は無いのかよ(怒)」

これらのゆとり世代に見られがちな言動に対して、周囲の人が「そんなことは自分で勉強しろ」とか「自分で考えろ」はNGワードです。

 

失敗をしたくないから丁寧な具体的な指示を待っているのに、そのような曖昧な内容では相手に伝わりませんよね。

昔なら多少仕事で失敗しても瞬間的に怒られるぐらいでしたが、今は会社のルールや規律がどんどん厳しくなってコストに対する見方が全然違うのです。

そういう失敗やミスが許されない時代だからこそ、教育する側は相手に分かりやすく丁寧に理由も含めて指導する必要があるのです


ゆとり世代は仕事に対する考え方も非常にクールであり、仕事は仕事、プライベートはプライベートとはっきり線引きがなされています。

私が以前新入社員の教育担当になっていた時に、同じ職場で同期入社の仲が良さそうな2人組が居ました。

普段会社で仲が良さそうだから、休日にも一緒にどこかに遊びに行ってるのか尋ねた所、全く遊んでいないどころかお互いの連絡先も知らないとの事でした(笑)

本当に君たち仲いいの?(笑)と突っ込みそうになりましたが、これも仕事と遊びを明確に区別している事例だと思いますよ。


モチベーションを上げる言葉・下げる言葉

結論から言うと、ゆとり世代から会社の内部を見た場合、会社の教育や指揮命令系統などが明確になっていない会社はダメ出しされても仕方がないでしょう。

マニュアルや手順書が無いからこそ、「自分で考えろ」とか「自分でなんとかしろ」と言われてしまい、ますます何も出来なくなってしまいます。

そういう「理不尽」な事を、今の若い人は最も嫌うのですから。

上司の顔や背中を見て後輩が育つ時代は、とっくに終わりました。

今の若い人に対しては、丁寧に具体的になぜそれをやる必要があるのか理由まで教えてあげる事が大切です

そうすると、自分の中で納得して仕事をしてくれます。

上司や先輩社員の中には、「理由なんか誰かに教えてもらった事なんてないし、自分で考えるもんだ」と文句を言いたい人も居るでしょう。

そういう文句はグッと我慢して、例え時間がかかって面倒くさいと思っても、相手に寄り添う器量の大きさを見せてみてはどうでしょうか?


ゆとり世代から一言!

今回私が参考にしたプレジデントの特集には、ゆとり世代の声が掲載されています。

これだからゆとりは・・・」と会社の上司が呟くのを耳にして、ゆとり世代も相当言いたいことはあるようですよ。

ゆとり世代が周りから頻繁に言われている言葉として「円周率は3」「土日は休み」「学校の教科書が薄い」が大半だそうです。

でも実際そういう教育方針を決めたのは当時の大人ですし、ゆとり世代に罪は全くありません。

しかしその事が一生悪霊のように付きまとうのも、本当にしんどいですし、私から見てもちょっと気の毒に思ってしまいます。


あと、ゆとり世代から見て会社の上司は40代以上が多いのですが、その40代より上の人は「家族サービス」という言葉を使う時があります。

家族サービスとは、あくまでも仕事が中心という意味が込められています。

対してゆとり世代を含む今の若い人たちは、家庭の為に仕事をするのです。

そういう家庭に対する考え方一つとっても、ゆとり世代とは真逆の人も多いでしょうから、会社内で意見や価値観が合わないのは当然ですね。

今の若い人は、自分が契約した自分の仕事を最小限の労力で合理的にこなす、まさしく欧米の働き方と同じ考え方で働いているという訳です。

これには良い悪いもなく、これからあっと言う間にゆとり世代がメインになる時代がやってきます。

そういう時代がやってきた時に、「これだから氷河期世代は・・・」と言われないように私も頑張りたいと思います(笑)


中堅ベテラン社員で学ばない人こそ大問題!

ゆとり世代の特徴などを今回ご紹介しましたが、実はそれが問題の本質ではないんですよ

まだ続きがあるのです

それは、そういう受け身な姿勢が多いゆとり世代や若手に対して「近頃の若い者は・・・」とぼやくしか能がない中堅ベテラン社員の方こそ大問題なのです!

少し前の話ですが、私の職場で私の少し上ぐらいの男性社員に対して、仕事の進め方に対してアドバイスをした事があります。

自分の担当している仕事以外でも、もう少し周りの事を見て出来る事をフォローしてもらえれば助かるみたいな感じで言いました。

するとその男性社員は・・・

何も教えてもらっていないし、いろいろ知っている人が教えない方が悪いんでしょ」と怒ったように私に向かって言い放ちました。

その瞬間、私は悲しくなってしまいましたね(笑)

その歳になって何も教えてもらってないから・・・って、小学生じゃないんですから!

ゆとり世代や若手社員のように、仕事にまだまだ慣れてない段階で教えてもらっていないというならまだ分かりますが、その男性社員はおそらく社会人30年は超えていると思います(笑)

こういう風に、自分の事を棚にあげて他人を非難する中堅ベテラン社員が居る事こそ大問題なのです

ゆとり世代や若手より多くの給料をもらっている社員こそ見本となる行動をすべきだと思うのですが、そういう人たちばかりではないという事です。

そしてそういう中堅ベテラン社員は、ゆとり世代や若い世代以上に自分の言動を変えていくという姿勢が見られない事がほとんどなのです。

 

さいごに暗い話題になってしまいましたが(笑)、みなさんの参考になれば嬉しいです。

どうもありがとうございました。

ぜひお気軽にどうぞ!