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【半沢直樹続編】ロスジェネの逆襲あらすじとネタバレ【半沢の運命やいかに!】

半沢直樹 ロスジェネの逆襲のネタバレ

2020年春、あの平成の大ヒットドラマ「半沢直樹」の続編がいよいよ放送されます。

やられたらやり返す!倍返しだ!!」の名セリフで有名になったアレです。

メガバンク

 

ドラマ内で半沢は、中野渡頭取から東京中央銀行の子会社である東京セントラル証券への出向を命じられた場面で終了しました

その続編である「ロスジェネの逆襲」と更にその続編である「銀翼のイカロス」が既に出版されています。

今回は、ドラマの続きである「ロスジェネの逆襲」のあらすじとネタバレをご紹介します

本当のネタバレは最後の方にご紹介していますので、自分で結末を知りたい方はぜひ原作を読んでみて下さいね。

2020年2月追記:ロスジェネの逆襲の続編「銀翼のイカロス」のあらすじとネタバレをブログで公開しました。

ドラマ「半沢直樹」原作 ロスジェネの逆襲: (2020年4月スタートドラマ『半沢直樹』原作)


半沢直樹3「ロスジェネの逆襲」のあらすじとネタバレ

ロスジェネの逆襲の人物相関図

まずはロスジェネの逆襲に登場する人物相関図をご覧下さい(画像クリックで拡大表示されます)☟

ロスジェネの逆襲、人物相関図

 

ドラマ内で主要なメンバーだった半沢の同期、渡真利や近藤なども今回引き続いて登場しています

半沢に出向を命じた頭取である中野渡も登場します

ただロスジェネの逆襲の原作で以外だったと思ったのは、半沢や近藤などの家族が一切描かれていない事です。

ドラマでは家族を守る姿と仕事での悩みを打ち明ける事ができない葛藤が描かれていましたが、今回の原作では一切それらのシーンは無かったです。

ドラマでどのように描くのか期待したいと思います。

あとドラマ内で強烈に印象に残っているのが、オネエ言葉の金融庁検査官・黒崎です。

ロスジェネの逆襲では残念ながら黒崎検査官は一切登場しません。

しかしみなさん、安心して下さい!

ロスジェネの逆襲の次回作「銀翼のイカロス」では、黒崎検査官がしっかり登場してきます。

しかも「予想外」の動きをするのが大変面白いので、みなさん大いに期待しましょう。


今回半沢の主な敵になるのが、東京中央銀行の証券営業部長「伊佐山」です

元々半沢が出向させられた東京セントラル証券と東京中央銀行の証券部は、業務内容が被っているのです。

そこからストーリーが動いていくのですが、この伊佐山部長もなかなか曲者ですよ。

机にボールペンを投げつけたり、仕事が出来ない部下を激しく叱責したりと、ドラマ内でラスボス的な存在だった大和田常務と同じくらい手ごわい相手となりそうです。


ロスジェネの逆襲、主なストーリー(ネタバレ一切無し)

東京中央銀行からの出向によって、子会社である東京セントラル証券の営業企画部長に着任した半沢。

この東京セントラル証券には、親会社である東京中央銀行の出向組と元からの社員(プロパー社員)が居ますが、出向組は銀行に戻る事しか考えておらず、仕事が出来るとは言えない状況になっています。

その出向組に対して冷ややかな目で内心バカにしている、それがプロパー社員なのです。

今回のストーリーは、東京セントラル証券が脳雑伎集団と結んだアドバイザー契約を東京中央銀行に横取りされた事からはじまります。

その横取りには、同じ社内での裏切り者と東京中央銀行証券部の巧みな戦略があったのです。

どちらにせよ親会社に契約を横取りされた時点で、子会社が文句を言える筋合いではないのが一般社会の流れでしょう。

しかし、そのまま黙っている半沢ではありません。

例え親会社だろうと同じ社内の人間だろうと、容赦はしません。

なぜ東京中央銀行に横取りされたのか、社内での裏切り者は誰なのか?

半沢と森山は調査を開始しました・・・。

今回半沢と並んでW主人公とも言える存在なのが、プロパー社員でありロスジェネ(就職氷河期世代)の森山なのです。

最近就職氷河期に対する国の支援などが進むなど、平成時代に最も恵まれなかったであろうロスジェネ世代の話題が増えるようになりました。

就職氷河期

 

このロスジェネの逆襲が出版されたのが2012年ですから、今ほどロスジェネ世代に関する話題は少なかった時期です。

つくづく作家の人は問題提起といいますか、時代における本質が分かっているなと感心させられます。

そのロスジェネ世代の森山は、当初はバブル世代の半沢の事もバカにしたような言いぐさをしています。

森山「本当に部長(半沢)にわかるんですか。銀行にいいようにやられて、文句のひとつもいえない。このままじゃオレたちバカみたいじゃないですか」

その後半沢の「やられたらやり返す!倍返しだ!!」に繋がっていきます。


ロスジェネの逆襲、主なストーリー(ネタバレ少し有り)

東京中央銀行からの出向組が裏切りに加担している事が分かった半沢は、逆にその裏切り者を利用していきます。東京中央銀行のスキーム(東京スパイラルの買収計画)の全容を知った半沢たちは、買収される側の東京スパイラルの社長、瀬名に会います。

瀬名は中高時代に森山と同級生であり親友だったのですが、瀬名の父親が株投資で大損した事により、高校を辞めざるを得なくなってそれ以来森山とは疎遠になっていました。

そんな2人が高校時代以来久々に対面して東京中央銀行の計画を潰していこうと、協力していくことになります。

半沢の狙いは、親会社の意向に背いて東京スパイラルのホワイトナイトになる事でした。

親会社である東京中央銀行は脳雑伎集団と組み、その子会社である東京セントラル証券は東京スパイラルと組むという構図で、親会社と子会社のガチンコ勝負になります。

体力勝負なら圧倒的に東京中央銀行が有利であり、半沢にも別会社への再出向の脅しがかけられます。

このロスジェネの逆襲では、森山と瀬名の育った家庭環境やその後の進路などが描かれています。
瀬名は一緒に起業した仲間2人に会社を去られていますが、その原因となったのが経営方針の違いです。
ではその経営方針の違いはどこからくるのか・・・。
その元となるのが小さい頃育った家庭環境であり親であるのです
瀬名の父親は株の信用取引で大損をしましたが、最期まで自己破産せず亡くなったあとも、その生命保険金で返済してくれと遺言がありました。
それがはたして良かったのか・・・瀬名が今でも当時を振り返る様子が描かれています。
対する森山の父親は公務員、世間がバブルに沸いていた頃でも少しも変わらない父親の事が嫌いでした。
しかしバブル崩壊後、今までの常識は一気に崩れます
バブルの恩恵を受けていた人は一気に生活が苦しくなり、学校を辞めざるを得ない高校生も何人も出てきました。
いわゆる就職氷河期の到来です。
就職氷河期2
何十社、何百社と入社面接試験を受けても落ちるのが当たり前のこの時期に、森山も数十社受けた末やっとこの東京セントラル証券への内定が出ました。
ホッとする気持ちと、バブル世代が何の苦労もなく一流企業へ入社していて大した仕事もできない事がとにかく気に障るのです
大量採用のおかげで頭数だけはいるバブル世代を食わすため、少数精鋭のロスジェネ世代が働かされ、しいたげられているとは森山のバブル世代論。
こういう世代間格差(ジェネレーションギャップ)はいつの時代にもあるのですが、このロスジェネ世代特有の抱えている闇というか問題は相当深刻なものがありますね。
一説にはこの就職氷河期世代の引きこもりが、全世代と比べて一番多いとの事。
このロスジェネ世代に対して半沢がある言葉を投げかけていますが、それはさいごにご紹介します。

ロスジェネの逆襲、主なストーリー(ネタバレ有り)

東京スパイラルのホワイトナイトとなった東京セントラル証券の半沢は、東京スパイラルがフォックスを買収するという手に出ます。

その真意は、フォックスの子会社コペルニクスにあったのです。

東京スパイラルの検索エンジン「スパイラル」のアメリカ版を全面刷新して、これにコペルニクスを連動させて全米最大の通販サイトに成長させる!

この事業計画を発表した東京スパイラルの株価は急上昇していきます。

急上昇した結果、東京スパイラルを買収する為に追加の資金が必要となった東京中央銀行の伊佐山は、取締役会で新たな支援策の承認をもらう事にします。

それと同時に半沢の再出向の決議も画策します。

その取締役会の当日、会のさいごに現れたのはあの半沢でした!

半沢は、電脳雑伎集団が設立した電脳電設という新会社を利用して粉飾決算をしている事実を取締役会で発表します。

その事実が明らかになった今、東京中央銀行の東京スパイラル買収計画は完全に中止となり、半沢の再出向に関する決議もなかった事になりました。

後日、その半沢を頭取である中野渡が執務室に呼び出します。

中野渡「半沢直樹、東京中央銀行営業第二部第一グループ次長を命ず

かくして半沢は東京中央銀行に戻る事になり、新たな戦いに挑もうとしているのであった。

原作の最後で描かれているのは、半沢直樹という男の生きざまですね
バブル世代と呼ばれている人たちは、ロスジェネ世代から見れば敵と言っても良いぐらいの存在ですが、そんな考えを半沢は一蹴します。
半沢「世の中を儚み、文句をいったり腐してみたりする・・・。でもそんなことは誰にだってできる。(略)いつの世にも、世の中に文句ばっかりいってる奴は大勢いるんだ」
半沢「批判はもう十分だ。お前たちのビジョンを示してほしい。なぜ団塊の世代が間違ったのか、なぜバブル世代がダメなのか。果たしてどんな世の中にすれば、みんなが納得して幸せになれるのか?会社の組織を含め、お前たちはそういう枠組みが作れるはずだ」
半沢「戦え、森山。そしてオレも戦う。誰かが、そうやって戦っている以上、世の中は捨てたもんじゃない。そう信じることが大切なんじゃないだろうか」
俺も戦う
団塊世代にはその世代の悩みが、バブル世代にはその世代の悩みや葛藤があります。
そんな悩みや葛藤があるのを、上の世代のせいにして何になるでしょうか。
常に先の事を考えて、自分に何が出来るのか何をするのが正解なのかを冷静に客観的に捉えて突き進む事の大切さを、バブル世代の半沢がロスジェネ世代の森山に説きます。
半沢が言うと本当に説得力がある言葉ですが、はたしてドラマではどのように描かれるのか楽しみにしています。

原作者である池井戸潤氏のインタビューから

週刊ダイヤモンドの2020年新年合併特大号で、半沢直樹シリーズの原作者である「池井戸潤」氏のインタビュー記事が掲載されていました。
ドラマが大ヒットした事や小説を書く時に気を付けていることなどを語っていました。
私が個人的に印象に残っている部分は、世代に関するインタビュー部分ですね。
池井戸氏によれば、ロスジェネ世代というのは大企業信仰に揺れた最後の世代だとのこと。
就職氷河期以降は、ゆとり世代ともさとり世代とも言われており、そもそも仕事する事に意味があるの?などといったロスジェネ世代とは全く違った価値観や考え方をする人が出てきたのです。
じゃあロスジェネ世代はどうすればいいんでしょうか?という記者の問いに・・・
池井戸氏「僕には分かりませんね、自分で考えろとしか言えない」
池井戸氏「共産主義じゃないわけですから、苦しい状況にならないように立ち回るのが、正しい社会人の在り方」
池井戸氏「それを怠ったせいでツケが回ってきそうだからといって、世を儚んでどうするんだ?と
池井戸「生きて家族を養っていく必要があるのだったら、ちゃんとやっていけるように頑張りなさいよ、と言いたいですね」
そう!まさしく半沢直樹がロスジェネの逆襲で語っている言葉そのものだったのです
池井戸さん自身も、メガバンクで働いていたものの紆余曲折があって退職後本格的に作家を目指して今日に至っています。

池井戸さんも半沢と同様、いろいろなものにチャレンジして戦いを挑んでいたのですね。

ドラマ「半沢直樹」原作 ロスジェネの逆襲: (2020年4月スタートドラマ『半沢直樹』原作)


以上、半沢直樹シリーズの第3弾「ロスジェネの逆襲」のあらすじとネタバレでした。

その続きである「銀翼のイカロス」も機会があればご紹介したいと思います。

それではまた!

2020年2月追記:銀翼のイカロスのあらすじとネタバレをご紹介しています。金融庁検査官「黒崎」との対決がスゴイのでこちらもぜひどうぞ

【半沢直樹最新作】銀翼のイカロスあらすじとネタバレ【あの黒崎検査官と対決!】

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ドラマ「半沢直樹」原作 銀翼のイカロス: 2020年4月スタートドラマ『半沢直樹』原作

半沢直樹 ロスジェネの逆襲のネタバレ
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