2020年春、あの平成の大ヒットドラマ「半沢直樹」の続編がいよいよ放送されます。
「やられたらやり返す!倍返しだ!!」の名セリフで有名になったアレです。
ドラマ内で半沢は、中野渡頭取から東京中央銀行の子会社である東京セントラル証券への出向を命じられた場面で終了しました。
その続編である「ロスジェネの逆襲」と更にその続編である「銀翼のイカロス」が既に出版されています。
今回は、ドラマの続きである「ロスジェネの逆襲」のあらすじとネタバレをご紹介します。
本当のネタバレは最後の方にご紹介していますので、自分で結末を知りたい方はぜひ原作を読んでみて下さいね。
半沢直樹3「ロスジェネの逆襲」のあらすじとネタバレ
ロスジェネの逆襲の人物相関図
まずはロスジェネの逆襲に登場する人物相関図をご覧下さい(画像クリックで拡大表示されます)☟
ドラマ内で主要なメンバーだった半沢の同期、渡真利や近藤なども今回引き続いて登場しています。
半沢に出向を命じた頭取である中野渡も登場します。
ただロスジェネの逆襲の原作で以外だったと思ったのは、半沢や近藤などの家族が一切描かれていない事です。
ドラマでは家族を守る姿と仕事での悩みを打ち明ける事ができない葛藤が描かれていましたが、今回の原作では一切それらのシーンは無かったです。
ドラマでどのように描くのか期待したいと思います。
あとドラマ内で強烈に印象に残っているのが、オネエ言葉の金融庁検査官・黒崎です。
ロスジェネの逆襲では残念ながら黒崎検査官は一切登場しません。
しかしみなさん、安心して下さい!
ロスジェネの逆襲の次回作「銀翼のイカロス」では、黒崎検査官がしっかり登場してきます。
しかも「予想外」の動きをするのが大変面白いので、みなさん大いに期待しましょう。
今回半沢の主な敵になるのが、東京中央銀行の証券営業部長「伊佐山」です。
元々半沢が出向させられた東京セントラル証券と東京中央銀行の証券部は、業務内容が被っているのです。
そこからストーリーが動いていくのですが、この伊佐山部長もなかなか曲者ですよ。
机にボールペンを投げつけたり、仕事が出来ない部下を激しく叱責したりと、ドラマ内でラスボス的な存在だった大和田常務と同じくらい手ごわい相手となりそうです。
ロスジェネの逆襲、主なストーリー(ネタバレ一切無し)
東京中央銀行からの出向によって、子会社である東京セントラル証券の営業企画部長に着任した半沢。
この東京セントラル証券には、親会社である東京中央銀行の出向組と元からの社員(プロパー社員)が居ますが、出向組は銀行に戻る事しか考えておらず、仕事が出来るとは言えない状況になっています。
その出向組に対して冷ややかな目で内心バカにしている、それがプロパー社員なのです。
今回のストーリーは、東京セントラル証券が脳雑伎集団と結んだアドバイザー契約を東京中央銀行に横取りされた事からはじまります。
その横取りには、同じ社内での裏切り者と東京中央銀行証券部の巧みな戦略があったのです。
どちらにせよ親会社に契約を横取りされた時点で、子会社が文句を言える筋合いではないのが一般社会の流れでしょう。
しかし、そのまま黙っている半沢ではありません。
例え親会社だろうと同じ社内の人間だろうと、容赦はしません。
なぜ東京中央銀行に横取りされたのか、社内での裏切り者は誰なのか?
半沢と森山は調査を開始しました・・・。
今回半沢と並んでW主人公とも言える存在なのが、プロパー社員でありロスジェネ(就職氷河期世代)の森山なのです。
最近就職氷河期に対する国の支援などが進むなど、平成時代に最も恵まれなかったであろうロスジェネ世代の話題が増えるようになりました。
このロスジェネの逆襲が出版されたのが2012年ですから、今ほどロスジェネ世代に関する話題は少なかった時期です。
つくづく作家の人は問題提起といいますか、時代における本質が分かっているなと感心させられます。
そのロスジェネ世代の森山は、当初はバブル世代の半沢の事もバカにしたような言いぐさをしています。
森山「本当に部長(半沢)にわかるんですか。銀行にいいようにやられて、文句のひとつもいえない。このままじゃオレたちバカみたいじゃないですか」
その後半沢の「やられたらやり返す!倍返しだ!!」に繋がっていきます。
ロスジェネの逆襲、主なストーリー(ネタバレ少し有り)
東京中央銀行からの出向組が裏切りに加担している事が分かった半沢は、逆にその裏切り者を利用していきます。東京中央銀行のスキーム(東京スパイラルの買収計画)の全容を知った半沢たちは、買収される側の東京スパイラルの社長、瀬名に会います。
瀬名は中高時代に森山と同級生であり親友だったのですが、瀬名の父親が株投資で大損した事により、高校を辞めざるを得なくなってそれ以来森山とは疎遠になっていました。
そんな2人が高校時代以来久々に対面して東京中央銀行の計画を潰していこうと、協力していくことになります。
半沢の狙いは、親会社の意向に背いて東京スパイラルのホワイトナイトになる事でした。
親会社である東京中央銀行は脳雑伎集団と組み、その子会社である東京セントラル証券は東京スパイラルと組むという構図で、親会社と子会社のガチンコ勝負になります。
体力勝負なら圧倒的に東京中央銀行が有利であり、半沢にも別会社への再出向の脅しがかけられます。
ロスジェネの逆襲、主なストーリー(ネタバレ有り)
東京スパイラルのホワイトナイトとなった東京セントラル証券の半沢は、東京スパイラルがフォックスを買収するという手に出ます。
その真意は、フォックスの子会社コペルニクスにあったのです。
東京スパイラルの検索エンジン「スパイラル」のアメリカ版を全面刷新して、これにコペルニクスを連動させて全米最大の通販サイトに成長させる!
この事業計画を発表した東京スパイラルの株価は急上昇していきます。
急上昇した結果、東京スパイラルを買収する為に追加の資金が必要となった東京中央銀行の伊佐山は、取締役会で新たな支援策の承認をもらう事にします。
それと同時に半沢の再出向の決議も画策します。
その取締役会の当日、会のさいごに現れたのはあの半沢でした!
半沢は、電脳雑伎集団が設立した電脳電設という新会社を利用して粉飾決算をしている事実を取締役会で発表します。
その事実が明らかになった今、東京中央銀行の東京スパイラル買収計画は完全に中止となり、半沢の再出向に関する決議もなかった事になりました。
後日、その半沢を頭取である中野渡が執務室に呼び出します。
中野渡「半沢直樹、東京中央銀行営業第二部第一グループ次長を命ず」
かくして半沢は東京中央銀行に戻る事になり、新たな戦いに挑もうとしているのであった。
原作者である池井戸潤氏のインタビューから
以上、半沢直樹シリーズの第3弾「ロスジェネの逆襲」のあらすじとネタバレでした。
その続きである「銀翼のイカロス」も機会があればご紹介したいと思います。
それではまた!
2020年2月追記:銀翼のイカロスのあらすじとネタバレをご紹介しています。金融庁検査官「黒崎」との対決がスゴイのでこちらもぜひどうぞ
【半沢直樹最新作】銀翼のイカロスあらすじとネタバレ【あの黒崎検査官と対決!】
2020年春、あの平成の大ヒットドラマ「半沢直樹」の続編がいよいよ放送されます。 「やられたらやり返す!倍返しだ!!」 の名セリフで有名になったアレです。 以前放送されたテレビドラマでは、半沢は中野渡頭取から東京セントラル証券への出向を命じられたシーンで終わりました。 そこから半沢直樹3の「ロスジェネの逆襲」に続いていくのです。 …