食品工場内での仕事や作業がどのようなものなのかを、以前紹介させて頂きました。
食品工場ってどんな仕事や作業をするの?(パートアルバイト編)
その時に注意点や辛い事やしんどい事などばかりご紹介してしまい、食品工場で働くのは辞めておこうと思ってしまうような内容でした。
今回はその反省も込めて、食品工場で働くとこういうメリットもあるよ!という前向きなご紹介をしたいと思います。
食品工場で働く6つのメリット
理不尽なクレームや言動に振り回される事が無い
アルバイトやパートでサービス業関連の仕事があります。
コンビニやスーパーの店頭での仕事などがその代表例ですが、その仕事内容は直接顧客と対面するような仕事になっています。
顧客の中には、接客が悪い!とかサービスが悪い!などと言った理不尽なクレームや要求を突き付けてくる客がまれに居ます。
そういう時に店長なり上司なりすぐ対応できる人と交代できればいいのですが、そういうケースばかりではありません。
その結果、あなたが理不尽なクレームをひたすら聞く必要があるのです。
そういうクレームは長時間続く場合もあり、精神的な苦痛や疲労を伴う事になります。
反面食品工場内に限っての話ですと、少なくとも顧客と直接やりとりする事はありません。
社員やベテランパートの方から「作業が遅い!」と言われる事はあるかもしれませんが、少なくともサービス業における顧客からの理不尽クレームよりは筋が通っている事が大半です。
食品工場内の仕事は、決められた手順に従って段取り良く繰り返し作業する事が求められます。
その作業を行っている内は、文句もクレームも言われる事はまずないのです。
そういう作業が苦にならない方、外部からの理不尽なクレームや要求に振り回される事は絶対嫌だという方は、食品工場での仕事が合っているかもしれませんよ。
自分自身の成長が確実に感じられる
どのような仕事や作業でもそうですが、最初は慣れなくて時間ばかりかかってしまいます。
それでも頑張って繰り返し作業していると、段々コツをつかんで早く確実に作業できるようになります。
その成果を自分自身で実感できる喜びがあるのが、食品工場で働くメリットの一つです。
サービス業でも同じ事が言えそうなのですが、顧客対応に関しては一律に決められるものではありません。
顧客によっては手厚いサービスが逆効果になってしまう事もあります。
食品工場では、さまざまな作業を少しずつ覚えて手順良く正確に実行していきます。
まじめにコツコツやる人が報われる仕事です。
夏場は暑い!だけどダイエットになる!
食品工場内では専用の作業着に着替えて帽子やマスクや手袋といった服装で作業する事になります。
まさに完全防備状態で立ち作業するのですが、特に夏場の工場内は蒸し暑い事が多いのです。
その環境の中で作業していると、体感気温は上昇して少し動くだけでも汗が噴き出てきます。
夏場はただでさえ体力を消耗しますが、人によってはこれは大きなダイエット効果があります。
サウナスーツを常に着ている状態ですからね!
ダイエットも出来てお金を稼ぐ事ができる、これほどコスパが良い仕事もなかなかありませんよ!
ただし熱中症には要注意ですが・・・。
食品会社の商品を安く購入できる事
食品工場で勤めていると、自社商品を一般の小売り価格よりも安く購入できる事もあります。
食品というのは時期によって売れ筋が全然違う事も多いので、あまり売り上げが伸びなかった商品も出てきます。
また新商品や新製品など、どれくらい売れるのか見通しが難しい時もあります。
そういう在庫品の商品を購入する事で家計が助かる場合がありますよ。
会社にとっても季節商品が売れなくて処分するぐらいなら、安くてもいいから少しでも売り上げとして計上しておきたい狙いがあるのです。
在庫品を処分するにも費用がかかりますからね。
衛生に対する正しい知識を得られる
食品工場において衛生管理は最も大切な事で、そこで働く人達全員にもそのルールを守る事が求められます。
食中毒による健康被害が発生してしまうと、会社の存続自体も危うくなってしまうからです。
食品工場で良く言われているのが、5Sの徹底です。
5Sとは、整理・整頓・清掃・清潔・躾の事です。
整理 | 必要な物と必要でない物とを分別して、必要でない物は現場に置かない |
整頓 | 必要な物を必要な時にすぐ使用できるよう、定位置に置く |
清掃 | 周辺の道具や機器を綺麗な状態で保つ事により、いつでも本来の機能で使用できるようにする |
清潔 | 整理・整頓・清掃活動を継続する事で、現場を清潔に保つ |
躾 | 定められたルールやマニュアルを守る習慣を付ける |
この5Sの概念は、食品工場だけでなく私達一般の人にもすごく当てはまる事が多いと思っています。
整理整頓はもちろんの事、それらを継続して実施していかないと清潔に保つ事はできません。
また決められた事を守らない人が一人でも居ると重大な事態になる事もありますので、会社は一人一人に対する教育も継続的に実施しています。
食品工場で働いていると、パートやアルバイトの方も5Sの概念も定期的に学ぶ機会があります。
そこで得た知識や内容は、仕事以外での私生活でも大いに役に立つ事間違いなしです。
家庭で調理したり食材を扱う時に、どのような事に気を付ければいいかすぐ分かるようになってきます。
肉を焼く時は中心まで何℃の火が何分間通るように、という具合です。
仕事で得た知識がそのまま生活の役に立つなんて、すばらしい事だと思いますよ。
工場の仕事が終わった後は、ものすごく充実感がある
食品工場の仕事は基本的に立ちっぱなしでの作業ですので、いくらベテラン社員でも長時間の仕事をしていると疲れます。
これはパートやアルバイトの方も同様で、暑い夏場になると更に体力を消耗します。
しかし作業が終わって1日の仕事が終わる時になると、ものすごく充実感で溢れるのが工場関係の仕事の特徴です。
まるで少し運動した後の心地よい疲労感のような感じでしょうか。
家に帰ってお風呂にゆっくり入って、美味しい食事タイムを満喫できるのも工場勤務ならではのメリットでしょう。
私は工場内という閉鎖的な空間から、仕事が終わって外に出た時の解放感がたまらなく好きでした。
「今日も仕事したぞ~」みたいに充実感あふれた気持ちで、家路につく事ができるのです。
食品工場で働く6つのメリットをご紹介しましたが、みなさんどう思われたでしょうか?
工場内で立ちっぱなしでの長時間の単純作業は、人によって楽に感じる事もあれば辛い人も居ます。
食品工場内でのパートやアルバイトを考えている人に、少しでも参考になれば嬉しいです。