スマホの普及で、いつでもどこでも誰かと繋がる事ができる時代になりました。
便利なSNSサービスも次々と登場して、昔よりも孤独に感じる事が少ない時代になったよね!と思う方も多いでしょう。
ある雑誌社が調査した結果によると、SNSをやればやるほど、寂しくなったり孤独と思う人が多くなる傾向がある事が分かったのです。
また、リアルの友達の人数で比較しても、友達が多いと答えている人ほど孤独と思っている人が多いとの結果もあります。
ここで一つ疑問があります。
心理学や精神医学では、孤独は自殺を招く大きな要因と言われており、解決すべき社会問題だと捉えられているようです。
自殺する人の3分の2は、誰にも相談しないで自殺に至っているという調査結果もあります。
その孤独という事に関して、調査結果から分かった意外な事実をご紹介したいと思います。
ズバリ!ポイントは大きく3つあります。
①男性と女性で、孤独を感じる場面は大きく異なる
②SNSをやればやるほど孤独を感じやすくなったり幸福感が下がったりする
③リアルな友達が多ければ多い程孤独を感じる傾向にある
なお、今回参考にした雑誌は「プレジデント2019年11月29日号」です。
現代人は孤独に対する正しい知識も必要?~調査結果から見えてきたもの~
いつ孤独を感じるかは、男性と女性で大きく異なる
そもそも人はいつ孤独を感じるのでしょうか。
もちろん人それぞれですし、男女によっても違います。
ここでいつ孤独を感じるのか、男女別のアンケート結果をご覧下さい。
男性トップ5 | 女性トップ5 |
誰も居ない家に着いたとき(211票) | 悩みを相談する人がいないとき(161票) |
ご飯を一人で食べるとき(184票) | 誰も居ない家に着いたとき(125票) |
病気になったとき(114票) | 休日を一人で過ごしたとき(115票) |
悩みを相談する人がいないとき(96票) | ご飯を一人で食べるとき(115票) |
家族や友人が亡くなったとき(95票) | 携帯に電話やメッセージがないとき(94票) |
男女とも「誰も居ない家に着いたとき」が孤独を感じる人が多いのですが、女性のトップは「悩みを相談する人がいないとき」がトップでした。
男性2位の「ご飯を一人で食べるとき」は、女性ではトップ5にすら入っていません。
男性は家に誰もいなくて、食事も一人でする時に強い孤独を感じるようです。
事実配偶者を亡くし、孤独になった男性の死亡率は約2.4倍になるとの事。
これが配偶者を亡くした女性では、自殺率にあまり大きな変化はないというのですから不思議なものです。
女性にとっては、配偶者というよりも友達などに話や相談ができる環境があれば孤独を感じにくいという事でしょうかね。
SNSの利用時間が少ない人ほど、孤独を感じていない事実!
1日のSNS利用時間別で孤独を感じる人の割合のグラフがこちらです。
グラフをクリックすると拡大表示されますので、分かりやすいですよ。
SNSは孤独感を無くしたり少なくする為にあるものだと思っていたのですが、どうやら実際は違う事も多いようですよ。
SNSを全くやっていない人が、SNSをやっている人より孤独感を感じていないのですね。
2019年12月現在、私はTwitterを少し小休止しております。
最初は色々な人と繋がりをもつ事ができてリアルでは味わえない楽しさや面白さがあったのですが・・・。
ブログ執筆活動に熱をいれ始めてから、なかなか時間が取りにくいという理由もあります。
それと、Twitterにはフォロワー○万人!とかブログ〇万PV達成!など、達人の方が沢山いらっしゃいます。
それらの人と、どうしても自分とを比較してしまうんですよね。
なんて私はしょぼい事をやっているんだろう・・・と、自己嫌悪感さえ感じてしまう時もあります。
そういう比較など一切せずに、純粋に共通の考え方の人と交流できればいいんですが、どうしてもよそ見をしてしまうんです。
そうすると結構いろんな面でキツイです。
なので今は一旦Twitterは休憩をしております。
これが参考になるかならないかはさておき、SNSのやりすぎにはちょっと注意した方がいいかもしれませんね。
リアルな友達が多いと、孤独になりやすいという矛盾!
SNSでは先程ご紹介したような結果でしたが、では実際の友達の人数で比較したらどうなるでしょうか。
その昔、「友達100人できるかな~♪」という某雑誌のテレビCMがあったのですが、この調査結果から判断するとちょっと怖いですね・・・。
友達の数が多い程、孤独感を感じる人が多くなってしまうという衝撃の結果です!
社会学によると、本当に親しい友達は1~2人にしかならないという研究結果があるようです。
友達が多いというのは、寂しいことの裏返しなんでしょうかね。
孤独を感じる業種ランキングから、孤独を感じる原因を探る
さてここまでの調査結果を見て、怒っている人もいるんじゃないでしょうか。
確かにそうですよね。SNSも友達もダメともなると、一人で何もしない方がいいみたいな感じになってしまいます。
ではさいごの調査結果ですが、孤独を感じる業種ランキングです。
横棒が長い程孤独を感じる人が多いという業種別ランキングです。
この調査結果を良くみてみると、すごく不思議だと思いませんか?
孤独を感じる人が多い業種として、医療とか教育関係がありますよね。
言うなれば学校の先生や病院の看護士・医師などです。
こういう人達は、いつも周辺にいくらでも人が居るじゃないかと思われています。
実際生徒や患者さんなど、いくらでも周りに人が居るので孤独とは無縁の職業のように思われています。
逆に電気・ガス・運送・輸送など、一人で行う仕事が多い人程孤独を感じていないんですね。
ポイントは、その人が行っている仕事の内容にあるようですよ。
例えば、物流関係の運転手やバスや電車の運転手。
一つの仕事が終わったら、周りからこういう言葉をもらえます。
「ありがとう」「ありがとうございました」
荷物を運び終わった相手のお客さんからや、目的地に着いて乗客が降りる時に「ありがとう」と一声掛けられます。
その一言で、無事仕事が出来た!と区切りが付けて、また次の仕事に取り掛かる訳です。
仕事に対する相手からの声がかかりやすい職業とでも言ったらいいんでしょうか。
反面、学校の先生や病院の看護士です。
仕事の成果が分かりにくく、更に相手からの声は苦情である事も多いのです。
最近の教育や医療現場はサービス業のようだと聞いた事があります。
やってくれて当然!みたいな感じです。
ただでさえ学校の先生は勤務時間や残業時間が長く、仕事量は増えるばかりでブラックな職業だと世間に広まっています。
私の妻は看護士ですが、自己肯定感が低い人が多いと言われている医療従事者が更に孤独を感じる人も多いという事を嘆いていましたよ。
本当に大変な仕事ですね。
周りに人が沢山居る環境だからといって、孤独が解消される訳ではないという事が分かる調査結果でした。
以上、孤独に関する調査結果のご紹介でした。
今後日本はますます単身世帯が増えていきます。
そう!家に帰っても誰も居なくて一人で食事をする人がどんどん増えていくのです。
孤独な人が増えてくる世の中で、ではどうすれば孤独と縁の無い生活をおくる事ができるのでしょうか?
ぜひ続きもご覧下さいね。
孤独にならない為に、気付いた時にこそはじめたい5つの事
先日ブログで孤独に関する紹介をさせて頂きました。 スマホの普及で、いつでもどこでも誰かと繋がる事ができる時代になりました。 便利なSNSサービスも次々と登場して、昔よりも孤独に感じる事が少ない時代になったよね!と思う方も多いでしょう。 ある雑誌社が調査した結果によると、SNSをやればやるほど、寂しくなったり孤独と思う人が多くなる傾向がある事が分かったのです。 …