2018年予測で、全がん中大腸がん罹患数は第1位!
いきなり現実的な話ですが、国立がん研究センターの予測でついに大腸がん罹患数が1位になりそうです。
死亡数での調査だと3位ですが、一貫して罹患数・死亡数共増え続けているのが大腸がんです。
私は現在潰瘍性大腸炎という国の指定難病で通院している身ですが、この難病も大腸がんになるリスクが高いと言われており、日々の投薬治療と定期的な検査がかかせません。
更に指定難病ということで根本的な治療方法が見つかっておらず、現在服用している薬も症状を悪化させない程度の効用しかないのが現状です。
なぜ大腸がんが増えているのか?
一般的に良く指摘されている事が、食の欧米化によるものです。
特に肉類などの高脂肪な食品を多く食べるようになり、それと同時に野菜など食物繊維の摂取量が少なくなるなど、バランスが偏った食生活が一因だとされています。
特に私が一因だと思っているのが、コンビニのおにぎりや弁当を含む中食!
この中食自体栄養的バランスはあまり良くないのですが、それ以上に個人的に問題だと思っているのが、食品添加物の多さなんです。
食品添加物とは食品製造の際、保存期間を長くしたり着色の目的で添加される物質の事。
現在食品衛生法で合法的に使用が認められている添加物が使用されている訳ですが、メリットデメリットの両方が存在します!
そのデメリット(リスク)と考えられているのが人体への悪影響なんです。
私の潰瘍性大腸炎という難病は大腸が継続的に炎症を起こしてしまうのですが、腸に悪影響を与える可能性のある食品添加物というのが存在します。
それが乳化剤です。
乳化剤とは何か
食品添加物の乳化剤とは、食品製造工程の中で液体と油を均一に混合する事を主な目的として使用されるものです。
世の中のありとあらゆる食品に使用されています。パン、カレー、アイスクリーム、ドレッシング、チョコレート、ハンバーグ、ケーキ、クッキー等々。
ここで注意したいのが、食品に油が使用されていないからと言って乳化剤が入っていないとは限らない事!
例えば豆腐です。豆腐自体には油は入っておりませんが、消泡剤という製造工程上の作業性の向上目的で使用されている商品があります。
またコンビニのおにぎりにも、製造工程上の作業性向上を目的として乳化剤が使用されている商品があります。
乳化剤が腸に与える影響とは?
乳化剤は早い話、界面活性剤と同義語になります。
主に洗剤や化粧品などで使用されていますが、食品添加物による表示だと乳化剤と記載される仕組みです。
この乳化剤を動物実験で投与した所、腸内に炎症反応が見られたり血糖値の乱れなどの症状が確認できたという報告があります。
この腸内環境に悪影響を与える可能性があるというのが乳化剤の怖い点で、腸内の炎症反応が慢性化すると、そこから出血してがん化するリスクが高くなります。
その病気こそが潰瘍性大腸炎やクローン病だったりします。
乳化剤が入っていない食品の例
ここでは具体的に私が最近優先的に購入している、乳化剤の入っていない食品をご紹介します。
チョコレート…明治の板チョコは乳化剤無し
一般に市販されているチョコレートやチョコレートを原材料としているクッキー、アイスクリーム、ケーキなどは大半の物に乳化剤が使用されています。
では乳化剤が入っていないチョコレートは世の中に存在しないでしょうか?
実はあるんですよ!
明治が販売しているチョコレートの内、板チョコのブラックチョコレートとミルクチョコレートは私が確認した段階で乳化剤は使用されていませんでした。
他のメーカーの板チョコには乳化剤表記がありました。
実際乳化剤使用の有無でチョコレートの味にどれくらいの変化があるのかは分かりません。
ただ私の場合チョコレートを食べたい時の購入選択肢は、現状の所明治の板チョコだけとなっています。
カステラ…乳化剤無しの商品が多数ある
洋菓子全般で乳化剤は使用されていますが、カステラに関しては複数の商品を確認してみましたが乳化剤を使用していない商品の方が多い感じでした。
しかもこのカステラ、食品添加物が一切使用されていませんでした!
こういうお菓子も探せばあるものですね。
ただ原材料の「はちみつ」に関しては、1歳未満の消化器官が未熟な子供に与えた場合に乳児ボツリヌス症という症状を引き起こすリスクがあります。
最悪命の危険にさらされる可能性もあるので注意して下さい。
どら焼き…乳化剤有りが多いが探せば無いものもある
どら焼きは上下の皮の部分(生地)に乳化剤が使われている商品が多いのですが、このどら焼きには乳化剤は使用されていませんでした。
残念ながら膨張剤は使用されていますので添加物ゼロではないのですが、乳化剤に関しては使用されていないどら焼きもあるみたいですね。
豆腐…乳化剤と記載されていなくても消泡剤に注意!
乳化剤は水と油を混ぜる(乳化)時に使用するので、油を使用しない豆腐には必要ないだろうと思いますよね?
私もそう思って冬シーズンに寄席鍋や水炊きなど、なるべくシンプルな具材を入れて食べるよう心掛けていましたしその具材の中には豆腐もありました。
と言っても当時は乳化剤の悪影響などは知りませんでしたが。
そしてその豆腐です!
豆腐には乳化剤の原材料表示が無くても、消泡剤と表示されている製品があります。
この消泡剤に実は乳化剤が使用されている事があるのです。
消泡剤は豆腐の製造工程で発生する泡を消すために添加されるもので、見た目を綺麗にしたり食感を一定にしたり賞味期限を長持ちさせる為などの効果もあるようです。
そして消泡剤にも何種類かあるのですが、その中のグリセリン脂肪酸エステルが一般的に乳化剤と呼ばれるものなのです。
もちろんこれは食品衛生法に適合したものなのですが、まさか豆腐を食べて下痢になるリスクがあるとはなかなか気づきにくいですよね。
出来れば乳化剤とはっきり記載して欲しいのですが、こういう隠れ乳化剤なる物質がまだまだ存在するかもしれません。
なので私は豆腐を購入する時には、消泡剤が使われていないものを必ず購入するようにしています。
私がいつもドラッグストアで購入している2つで1パックの豆腐です。
確かに消泡剤を使用していない豆腐は、スーパーで1個数十円で売っている激安の豆腐よりは高いです。
しかし、安い豆腐にはやはり理由がある!
消泡剤を使用して大量生産する事で、原価を抑えて安く販売できる仕組みですね。
豆菓子…昔ながらの菓子は無添加品が多い
落花生やピーナッツなどが主原料のシンプルな豆菓子は、食品添加物が使用されていない商品が多く販売されています。
芋けんぴや羊羹・せんべいなどもそうですが、こういう自然食品も私は最近購入するようにしています。
ただし柿の種などは乳化剤が入っている場合が多いので注意です。
まとめ
食品添加物による人体への影響はまだまだ不明な点が多く、また個人差も大きいのが現状です。
タバコやアルコールを日常的に摂取している人が全員病気にならないのと一緒で、乳化剤を含む食品を多く摂取した人が、必ず腸に異常が発生するとは限らないのです。
また、下痢の原因は食品の摂取だけでなく、精神的なもの・体質的なもの・年齢的なものなど、さまざまな要因が絡んできます。
しかし、私のように元来腸が弱い人やお腹を下しやすい人は、普段食べている食品の原材料を一度確認してみる事をぜひお勧めします。
下痢の原因がもしかしたら食品にあるかもしれません。
下痢が慢性化して後戻り出来ない状態になる前に、少しでも気になる方は消化器内科での診察と検査をする事もぜひこの場でお勧めします。