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【下痢や血便が出た場合の検査】大腸内視鏡検査の流れや費用、注意する事とは?

大腸がん検診手帳

私は現在かいよう性大腸炎という難病で通院している身ですが、年に1回大腸内視鏡検査を実施しております。

下痢の慢性化から潰瘍性大腸炎になった私の病名発覚から現在までの経緯

私は現在潰瘍性大腸炎という国に難病指定されている病気で通院しています。 この病気の主な特徴は慢性的な下痢と大腸からの出血です。 更に症状が悪化すると、出血部分(ポリープ)又はその周囲でがん化のリスクが高まります。 このがん化のリスクを少しでも抑えるべく、現在薬による治療を継続しています。 …


大腸が慢性的に炎症を起こしているので、肛門からCCDカメラを突っ込んで症状を確認する検査です。

カメラといってもスコープ式ですので、痛みとかはないのですが大腸内部を遡るように検査していきますので途中でお腹がかなり張った状態になるのがつらいですね。

それに事前準備もいろいろ必要です。

検査する病院によっては検査前日からほぼ栄養価が無いレトルトの食事を指定されて、夜からさっそく下剤を服用しなければなりません。

 

今回は大腸内視鏡検査の流れを、過去数回検査を受けた私の実体験を元に具体的にご紹介したいと思います

これから検査を受けられる方、又は検査を受けるか迷っている方のご参考になればと思います。

大腸内視鏡検査を受ける際には、事前に病院から検査内容と注意事項の説明を受けると思いますので、具体的な疑問点はその時に聞いておいて下さいね。

病院から大腸内視鏡検査を勧められた時は、ぜひ検査しましょう

病院受診

まず健康診断などで便潜血の陽性反応が出たら、とにかく早めに病院に行きましょう。

便に血液が混じっているという事は、大腸内部で何らかの症状が発生している可能性があります

その症状とは、炎症・ポリープ・がんなどがあります

その症状部分に便がこすれて出血している可能性があるのです。

 

ちなみに2019年時点で、日本人が一番多くかかるがんが大腸がんなのです。詳しくはこちら。

下痢の慢性化は大腸からのSOSかも!? 病気リスクが高まる食生活とは?

2018年予測で、全がん中大腸がん罹患数は第1位! いきなり現実的な話ですが、国立がん研究センターの予測でついに大腸がん罹患数が1位になりそうです。 死亡数での調査だと3位ですが、一貫して罹患数・死亡数共増え続けているのが大腸がんです。 私は現在潰瘍性大腸炎という国の指定難病で通院している身ですが、この難病も大腸がんになるリスクが高いと言われており、日々の投薬治療と定期的な検査がかかせません。


更に便潜血反応が陰性なら病気の心配は無い!と言い切れない現実もあります。

大腸の上行結腸にある便はかなり柔らかい状態なので、例えその部分にポリープやがんがあっても便自体が柔らかく出血まで至らないケースもあるそうです。

結局便潜血反応による検査も100%絶対では無いという事になります。

そこで大腸内視鏡検査となる訳です

この検査ではカメラ映像で直接大腸内部を確認していきます。

ポリープがあった場合、その状態を確認して切除するかしないかを判断してもらいます。

検査と切除両方可能な検査が大腸内視鏡検査なのです。


仕事が忙しい人でも、土曜日に検査を受けられる病院はある

大腸内視鏡検査は、ほぼ1日がかりの検査となります。

検査自体は20分程度で終わるのですが、事前準備と検査後本来の体調に回復するまでの約半日を合わせると1日中かかります。

そこで問題となるのが、平日仕事が忙しい社会人の方です。

私も平日は休みを取るのがなかなか難しく、出来れば休みの土曜日に検査を受けたいと思っていました。

病院によっては土曜日も検査を実施していますので、病院のホームページ等で確認してみましょう。


検査前日は指定のレトルト食品のみ。ただし検査病院によって違いがある。

私が最初の検査を実施した病院では、検査前日は事前に病院から処方されたレトルト食品以外の摂取は一切禁止されました

指定のレトルト食品とは、グリコのエニマクリンというものです。

その内容です。

朝:和風がゆとすまし汁

昼:かゆご飯、豆腐バーグ、みそ汁

間食:ビスコ、エネ飲ピーチ味、エネ飲マスカット味

夕食:コーンスープ

入院食みたいなものでした。とにかく薄味で食べた気がしなかったです。
まあ検査前日食ですから当然なのですが。
あと日中に水をどんどん飲むように病院から言われていました
私は元々腸が弱いタイプでしたので便秘になる事はまずないのですが、普段便秘気味の方が大腸内視鏡検査を受ける場合、検査当日に病院で下剤を飲んでもなかなか便意がこないケースが多いようです。
結局大腸内部をほぼ空っぽにしないと、当日何時間経っても検査は受けられません。
なので普段から便秘気味の方は、検査前日から水を積極的に飲んでおいて少しでも便が出やすい状態にしておくことがポイントです。
夕食はコーンスープだけを飲んで、更にその2時間後ぐらいに下剤を服用します。
そしてお腹がペコペコの状態で夜9時頃に就寝します。
なぜ早く寝るのかというと、とにかくお腹が空いているんですね。
起きているととっさに何かを食べてしまいそうになりますし、空腹でイライラしている訳です。
翌朝は5時には起床して6時までに病院に行く必要があるので、結果的に早く寝るしかないという訳です。
あと、寝る前の服装の注意点があります!
深夜に複数回トイレに行く事になりますので、ズボンはくれぐれもスエットタイプの脱ぎやすいものをお勧めします。
ジャージなどもいいでしょう。
脱ぎやすい服装
私は検査を複数回実施して慣れてしまったので、とにかく脱ぎやすい服装で就寝していました。
翌朝そのまま起きて病院に行く事ができる服装で就寝していたのです。
あとこの検査前日の病院からの指定食なんですが、実はその後病院を転院しました。
そしてその転院先の病院によると、前日の指定食は特にないとの事でした。
控えた方が良い食材はありますが、それ以外は普通に食べてもらっていいし夕食も全然OK!
いったい今までの検査前の苦労はなんだったんだと拍子抜けした記憶が残っております。
大腸内視鏡検査の前日の食事制限は、病院によって全然違うという事ですね。

検査当日の流れ

検査当日の未明から下痢状態になる

前日に下剤を服用して就寝する訳ですが、すぐ便意が来る訳ではありません。
一度は就寝できるのですが、早い人で夜の12時を過ぎたぐらいから急な便意が襲ってくるようになります。
私の場合、深夜の1時ぐらいに初めてのトイレに行ってその後1時間おきぐらいにトイレに行っていました。
ただでさえ空腹状態でつらいのに、追い打ちをかけるように便意が襲ってきます。
睡眠どころじゃないですね!
トイレに行く回数が増える度に、便自体がどんどん緩くなって水状になっていきます。
普段このような便をすることがまず無いのでびっくりするかもしれませんが、下剤を服用した影響ですので全く問題ないです。
ひどい寝不足のまま朝を迎えて、頭がぼ~とした状態で病院に行くことになります。

前日夜に下剤を飲むのは翌日の検査をスムーズに行う為なんですが、病院によっては前日の下剤は不要の場合もあるようです。

私の転院先における内視鏡検査については、前日の下剤服用は不要でした。

検査する病院によって、検査前日の過ごし方や体の負担も結構違うのが現状のようです。

私の場合年に1回は大腸内視鏡検査を行う必要があるので、この差はすごく大きいですね。

当時病院に行った後は2Lの下剤を飲む流れになるので、水のペットボトルを1Lぐらい事前に用意しておいて下さいね。

お茶やスポーツ飲料は検査に影響が出てしまう可能性があるとかでダメみたいです
あと病院で長時間過ごす事になるので、本やゲーム機など時間をつぶせるものも持参した方がいいかもしれません。

2Lの下剤を2時間かけて飲む⇔トイレに行く。ひたすらこの繰り返し!

いよいよ本格的に大腸の中を空っぽにしてきます。
病院から2Lの下剤入り溶液を渡されますので、これをひたすら飲んでいきます
大腸内視鏡検査で当日飲む2L下剤
私の場合、30分で500mlずつ飲むように指示されました。
この下剤溶液は若干甘いような気がする程度で、正直美味しく飲めるものじゃないです。
そこで個人的に用意した水で無理やり飲んでいきます。
下剤溶液を飲んだ後味もあまり良くありませんので、それを紛らわす為にも私は一口ぐらい水を飲んでいました。
そしてトイレにひたすら行って便を出す事になるのですが、下痢を通り越して大腸内部に固形の便がほぼ無くなるまで出し続けなければなりません。
この下剤を飲むのとトイレに通う事が、大腸内視鏡検査の一番つらくてしんどい事です
大腸内視鏡検査のつらさ
ただでさえ寝不足ですから、体がかなりしんどい状態でトイレに通うのはかなり体に負担がかかる事になります。
はっきり言えばやりたくない検査ですが、自分の命には代えられないんですよね…
私は潰瘍性大腸炎という難病で、普通の人よりはっきり言えば大腸がんになるリスクが高いのです。
大腸がんを防ぐにはポリープを早期発見する事が何より重要で、その為に内視鏡検査がかなり有効なのです。

なお検査当日に飲む下剤もいろいろ種類があるようで、病院によっては量が1Lの場合もあるようです。

詳しくは検査当時、下剤を飲む前に看護士の方から説明を受けると思いますので良く確認しておきましょう。

2時間かけて下剤溶液を飲み干した後は、便意が無くなるまでトイレに通い続けます。

私の場合溶液を飲み始めてから7回ぐらいトイレに行っていたと思います。
その頃には完全に固形の便は無くなっており、色が黄色状の水みたいな感じになっていました。
看護士さんに見てもらってOKが出れば内視鏡検査の前準備がやっと終了です。
普段便秘気味の方は、この状態になるまでなかなか時間がかかるかもしれません。

下剤を飲んでも便意が少ない場合、体を少し動かした方が良いと看護士さんがアドバイスしてくれました。

お腹を少しさすりながら体を動かす事で、大腸に刺激を与えて便意を促すんだそうです。


指定の検査服に着替えて麻酔を受ける

大腸の中が空っぽになったら、いよいよ内視鏡検査です。
指定の検査服に着替えて、検査室に向かいます。
下着を含めて全部脱いで、お尻の部分が開く事ができる一枚着に着替えます。
使い捨てのディスポウェアです。
着替えた後に麻酔を受けて検査台で横になります。

この検査前の麻酔なのですが、病院によっては別の処置のパターンもあるそうです。

麻酔の他に睡眠剤・鎮静剤などがあり、どのような処置をするかは病院や検査担当の医師によって違うみたいです。
過去麻酔注射後に気分が悪くなったり何らかの症状が出た人は、事前に病院と相談しておいた方がいいかもしれません

大腸内視鏡検査開始!

いよいよ内視鏡検査のスタートです。
まず肛門部分にゼリー状の局所麻酔を受けます。
そしてスコープカメラを挿入、大腸内部をモニターで確認しながら検査していきます。

この映像は検査を受ける私も確認する事ができるんです。

炎症が進んでいる箇所やポリープがあった場合など、患部に対して担当医師から説明を受けながら検査を進めていきます。

私が今まで受けた大腸内視鏡検査は、まずスコープカメラを奥まで挿入します。
その後、大腸の内部の映像を撮影しながらカメラを抜いていく感じです。
なお大腸が屈折している部分をカメラが進む時にかなりお腹が張った状態になるのですが、この時が一番きついですね。
この瞬間さえ乗り越えればあとは大丈夫です!
検査自体は20分ぐらいで終了します。

検査終了後、担当医師から検査結果と症状の説明を受ける

大腸内視鏡検査終了後に、今回の担当医師から検査結果と撮影した映像を見ながら症状の説明を聞きます。
撮影した映像を大腸の部位毎に確認できますので、大腸のどの部分がどのような症状なのか素人の私が見てもすごく分かりやすかったです。
医学の進歩の偉大さを改めて実感しました。
ちなみに私の現在の症状は、直腸部分に慢性的に炎症が発生している状況です。

直腸に炎症肛門のすぐ上の部分が直腸ですが、この直腸には神経はありません。

神経がないので、例え出血等の症状が発生しても痛みを感じる事がないのです。
だからこそ便潜血反応で陽性反応が出た場合、大腸内視鏡検査で大腸内部を見る検査が有効なのです。
たまに出血してるけど痔だろうという素人判断は大変危険ですよ!
大腸がんのうち、この直腸がんの比率が40%と最も高くなっています。

大腸内視鏡検査代は、ほとんどの場合で保険適用の対象

大腸内視鏡検査は、次のような流れで検査を受けた場合保険適用となります。
・下痢、腹痛、血便等何らかの症状で検査をする場合
・健康診断等の結果により、何らかの症状が疑われる場合で検査をする場合
よって大半のケースで保険適用となります。
保険適用となった場合、全国どこの医療機関で検査を受けても一律の料金になります。
保険適用で大腸内視鏡検査を受けた場合、2019年時点での検査自体の料金は3割負担の場合約7000円ぐらいです。
検査中にポリープ切除や組織の採取(生検)をした場合は、もう少し高くなります。
ちなみにもし体のどこにも異変がなくて健康診断でも異常が無くても保険適用の検査をしたいという方!
自治体によってはある年齢以上という条件付きで、検査の案内をしている所があるようです
一度あなたの住んでいる役所のホームページを確認されてはいかがでしょうか。

検査終了後、ゆっくり体を休めて帰宅

実は検査が終わっても、なかなか体調は元には戻らないのです。
お腹がかなり張った状態が続くのです。
その為に再びトイレに行く事になるのですが、大腸の中は当然空っぽです。
内視鏡検査の時に大腸の活動を抑える為の液を注入しているのと、空気が入っています。
その液と空気を抜く為に、トイレに行く事になります。
特にこの空気を早めに抜かないと、かなりお腹が張った状態になるので結構苦しい状態になります。
ある程度トイレで空気を抜いて、それなりに歩ける状態になるまで病院で待機した方がいいでしょう。
なお検査当日朝6時から病院に行った私の場合、かなり順調に検査が進んだ時は正午前ぐらいに病院を出る事ができました。
転院後の病院では、朝8時30分に受付後病院を出たのが14時くらいだったと思います。
やはり最低でも半日程度は病院に居ることになります。

帰宅してから数時間ぐらいで食事を取れる元気が出てくる

お腹の張りは完全に治まらない状態で帰宅する訳ですが、トイレにいって空気を抜く事で本来の体調に戻ってきます。
食欲も徐々に回復してきますので、内視鏡検査で特に問題なかった場合は食事してOKです。
ただ組織検査(生検査)をした場合、アルコールと香辛料は検査当日に限り制限している病院もあるようです
私が検査した病院からは何も言われませんでしたが・・・。
気になる方は病院に確認された方がいいと思います。

やりたくないけど、大腸がんの早期発見の為に年1回検査していくしかない現状

以上が大腸内視鏡検査の一通りの流れです。
私のこの検査を年に1回実施しており、現状で3月ぐらいに実施しています。
検査自体で体に係る負担が大きいですね。
病院によっては前日から食事制限と夜に下剤を飲みますから、空腹と就寝中の下痢で睡眠不足になります。
あと肛門からカメラを入れるという検査内容自体が嫌だ!という方も居るでしょう。
この傾向は男女ではっきり分かれており、特に女性の大腸内視鏡検査の経験者が男性の半分程度になっている調査結果があるようです。

大腸がん検診手帳

繰り返しになるのですが、2019年現在日本人が一番多くかかるがんは大腸がんです。
そしてこの大腸がんは早期発見して治療する事で完治可能でもあるのです。
その早期発見の為に大腸内視鏡検査があるのです。

自分の家族を守る為に検査を受けよう!

歌手やタレントとして活躍されているつるの剛士さんは、毎年誕生日月に病院で検診を受けているそうです。
過去に父親を肺がんで亡くなれていて、その父親は病院には一切行っていなかったそうです。
症状が悪化していた時には肺がんのステージⅣと診断されて、余命1年と宣告されて59歳の若さで亡くなったそうです。
そういうご自身の経験から、2018年に東京都がん検診受診促進アンバサダーに就任されました。
ご自身だけでなく、奥様と共に検診や内視鏡検査を定期的に受けているそうです。
病院に定期的に受信に行くだけでもめんどくさいと感じる人が多いのが現状です。
過去の私もそうでした。
しかし、病院に自ら足を運んで検診や内視鏡検査を積極的に受けられている人も確実にいます。
この差はどこからくるのでしょうか。
家族みんなで
人生100年時代と言われています。
長寿国となった日本人にとって、長く健康で居られる事が幸せをつかむ大切なポイントだと私は確信しています。
難病になった私が気づかされた現実です
それは家族が増えれば増えるほど重みを増していきます。
自分の親しい人を守る為に、家族全員元気で幸せな人生を送る事ができる為にも、健康についてみなさんが考えるきっかけとなれば嬉しいです。
大腸がん検診手帳
ぜひお気軽にどうぞ!