このブログでは、愛媛県内において交通事故が多く発生している交差点のうち、事故件数が多い上位3つ(ワースト交差点)をご紹介します。
参考にしたのは、一般社団法人日本損害保険協会の調査結果です。
ワースト3の交差点と、事故が発生しやすい原因をまとめると次のようになります。
交差点名 | 事故要因 |
ワースト1:小坂交差点(松山市枝松) | 東向きの直進道路車線が1車線しかなく、平日の朝・夕や土日祝などに渋滞しやすい 渋滞する事で、無理に車間距離を詰めたり慌てたりして追突事故が多く発生している |
ワースト2:空港通2丁目交差点(松山市空港通) | 東西の道路が時差式であり、南北の道路は右左折(矢印)信号が設けられている 時差式だと直進車が止まるか止まらないか分かりにくい為、信号や周囲の状況に気をとられて前方車に追突したり、右左折時に安全確認が不十分で接触事故につながる |
ワースト3:枝松交差点(松山市枝松) | 一見4差路だが、少し離れた所に信号の無い小道があってそこから車が出てくる事がある 南北道路が時差式で、東西道路が普通の信号。空港通り2丁目交差点同様、信号や周囲の状況に気を取られて事故につながりやすい。 |
愛媛県で重傷事故が起こりやすい交差点、ワースト3はココだ!
ワースト1:小坂交差点
住所 | 松山市枝松6丁目12番 |
交差点の形状 | 四差路(十字)交差点 |
交差点の特徴 | 交差点の前後や付近が、坂道となっている。東向きに敷かれた直進専用道路が一車線しかない。 |
事故の被害状況等 | 重傷事故が1件、軽傷事故が11件発生(全12件、平成30年度) |
事故類型別件数 | 追突:7件 右折直進:2件 右折時:1件 左折時:1件 その他:1件 |
この交差点は平成30年度だけで11件の事故が発生しており、月に1件ぐらいの頻度で事故が発生しているぐらい大変危険な交差点です。
その小坂交差点の全景がこちらになります☟
小坂交差点は、中央分離帯が設置されている道路が交差している為普段からとても交通量が多い状況です。
さらにこの交差点の特徴として、写真奥から手前に来る直進道路が1車線しかないのです☟(残りの車線は右折か左折専用レーン)
なので直進道路が慢性的に渋滞する事になり、車間距離を詰めたり信号の変わるタイミングで無理やり直進するなどしての追突事故が7件と非常に多く発生しています。
ちなみにこの直進道路は坂道になっているので、ただでさえスピートが出やすい状況なのです。
また、道路上に高架道路がある為気を取られてしまい、周囲の安全確認が不十分になりやすいという罠もあるのです☟
更に更に、横断歩道こそないものの、自転車が横断するレーンがあるので、誰も来ないだろうと安心していると急に自転車が渡ってきてぶつかってしまったり、急ブレーキになって後続車に追突されるというリスクも高くなっているのです☟
愛媛県の交差点の中でも、1年間で11件と圧倒的に多くの事故が発生しているのが、この小坂交差点です。
運転する時は、十分車間距離をとって右左折時は周囲の安全を十分確認しながら通行して下さいね。
ワースト2:空港通2丁目交差点
住所 | 松山市空港通2丁目1番18号 |
交差点の形状 | 四差路(十字)交差点 |
交差点の特徴 | 東西の道路が時差式であり、南北の道路は右左折(矢印)信号が設けられている |
事故の被害状況等 | 重傷事故が2件、軽傷事故が3件発生(全5件、平成30年度) |
事故類型別件数 | 追突:3件 右折直進:1件 左折時:1件 |
この交差点を南北に通っている松山環状線は、普段から交通量が大変多く、更にこの交差点に向かって下り坂になっているので、スピードが出ている車も多いのです。
更に、南北道路は矢印付きの信号で東西道路は時差式信号(矢印無)と、信号の種類が違うのも、運転していてとまどう要因の一つになっています☟
車を運転している方なら分かると思うのですが、交差点での時差式信号というのは曲がるタイミングが分かりにくい事が多いんですよ。
矢印信号なら、対向車が止まるタイミングが分かりますのである程度予測して曲がる事ができますが、時差式の場合対向車の信号は一切分かりませんので、相手の車が止まるのを確認してから、こちらも車を進める必要あるのです。
対向車が急に来なくなったと思ったら時差式の信号だった!という事で、あせって曲がってしまったり車を進めたりしてしまい、追突事故や右左折時の確認不足による事故につながりやすいのです。
時差式信号のある交差点では、いつも以上に周囲の安全確認をしながら車を運転しましょう。
ワースト3:枝松交差点(松山市枝松)
住所 | 松山市束本2丁目10番 |
交差点の形状 | 変則五差路交差点 |
交差点の特徴 | 一見すると四差路交差点に見えるが、交差点の東方に信号機が設置されていない狭路がある |
事故の被害状況等 | 重傷事故が1件、軽傷事故が4件発生(全5件、平成30年度) |
事故類型別件数 | 右折直進:2件 左折時:1件 その他:2件 |
この枝松交差点は、どこにでもある交差点のように見えるのですが、実は2つの罠が隠されているのです。
まずこの交差点から少し離れた所に小さな道路があり、この交差点は五差路になっているのです☟
私が現地に行った時にはこの小道から出入りする車は居ませんでしたが、たまに車が出てきた時がちょっと怖いですね・・・。
あとこの交差点の信号が、片側が普通の信号でもう片側が時差式信号となっています☟
更に写真の奥が上り坂になっているので、こちら側に向かってくる車はかなりのスピートが出ている事があります。
先ほどご紹介したワースト2位の空港通2丁目交差点も同じだったのですが、時差式信号のある交差点を通る時は本当に気を付ける必要があります。
対向車が止まるか止まらないのか、曲がるのか曲がらないのかしっかり最後まで確認してから車を進めるようにしましょう。
以上が愛媛県の【時差式信号は事故フラグ】愛媛県で交通事故が多い交差点、ワースト3はココだ!【松山市内】のご紹介でしたが、もしこのブログを愛媛県警の方が見ていたら、ぜひともお願いしたい事があります。
交差点の形状の変更はムリとしても、時差式の信号を矢印信号に変えるだけで、事故率はかなり減らす事ができると思うのですよ。
まずは今回ご紹介した交差点の時差式信号の変更を、ぜひとも検討してほしいです。
ヨロシクお願いします!