愛媛県伊方原子力発電所で一時電源喪失!非常用ディーゼル発電機作動!原因は調査中【3号機定期検査中】

愛媛県は25日、四国電力伊方原発で一時的に原発内の全交流電源を喪失したと発表しました。

四国電力は原因が究明されるまで、3号機で現在実施中の定期検査を全て停止するとしました

1号機と2号機は既に運転は停止していて、廃炉に向けた作業中です。

伊方原子力発電所では、1月に入り3号機の燃料集合体から誤って制御棒を引き抜くなどのトラブルが相次いで発生しています。

ポイントは3つです。

①伊方原発では、使用済みとなったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料16体を含む燃料集合体全157体を移す作業前に、制御棒1体を誤って引き抜くというトラブルが発生していた(1月12日)。こちらの原因も現在調査中

②四国電力によると、1~3号機の全交流電源喪失は初めて

③現在MOX燃料16体を含む使用済み燃料を冷却保管している3号機燃料プールの温度は、今回の電源喪失で1.1℃上昇(33.0℃→34.1℃)。継続的な温度上昇は認められなかったと四国電力は説明


今月に入ってトラブル続きの伊方原子力発電所に何が起こっているのか?

制御棒1体を誤って引き抜くトラブルが発生していた

立入禁止

伊方原子力発電所は、現在3号機の定期検査中です。

伊方原発は2010年3月からMOX燃料を使用したプルサーマル発電を実施してきました。

MOX燃料とは混合酸化物燃料の略称であり、原子炉の使用済み核燃料中に1%程度含まれるプルトニウムを再処理により取り出し、二酸化プルトニウムと二酸化ウランとを混ぜてプルトニウム濃度を4-9%に高めた核燃料である。主として高速増殖炉の燃料に用いられるが、既存の軽水炉用燃料ペレットと同一の形状に加工し、適切な核設計を行ったうえで適切な位置に配置することにより、軽水炉のウラン燃料の代替として用いることができる。これをプルサーマル利用と呼ぶ。MOXとは(Mixed OXide 「混合された酸化物」の意)の頭文字を採ったものである。(Wikipediaより)

その使用済みMOX燃料を取り出す作業開始前に、制御棒48体のうち1体を誤って引き抜くというトラブルが1月12日に発生しています

11日に原子炉容器のふたを取り外し、12日午前9時半から容器内の上部炉心構造物につながっていた制御棒を切り離す作業を実施しましたが、つり上げを開始したところ異常が認められ午後0時24分に一時中断しています。

午後1時20分、制御棒1体を切り離しておらず、上部炉心構造物を一緒に引き抜かれているのを確認。

愛媛県には午後1時55分に通報しており、同日午後6時45分に制御棒を再挿入したとしています。

点検中の制御棒切り離しで異常が起きるのは初めてのことであり、切り離しが完了しているかどうかを確認する検査は行ったとのことですが「問題なし」との作業記録が残っているそうです。


25日に外部からの電源供給を担う送電関連設備の交換を行っていた

送電線

今回の伊方原子力発電所の一時電源喪失は、送電関連設備の交換中に発生しています

午後3時44分に、遮断器が作動し外部交流電源が喪失。

1・2号機は2~3秒後に別の外部電源からの受電に切り替わりましたが、3号機は約10秒後に非常用ディーゼル発電機が自動起動し、約30分間電力を供給しました。

四国電力原子力本部の渡部本部付き部長が県庁で会見を行い、機器の故障か作業による影響か予断を持たずに原因を調べるとしました。

同時に原因が究明されるまで、3号機で実施中の定期検査を全て停止するとしました。


今回の電源喪失による燃料保管プールの温度上昇は1.1℃だったと説明

燃料プール

3号機の燃料プールには、使用済みのMOX燃料16体や未使用のMOX燃料5体も冷却保管されています

四国電力によると、プールの温度は午後3時時点で33.0℃でしたが、電源喪失により同5時に34.1℃まで1.1℃上昇しました。

継続的な温度上昇は認められなかったと説明しています。


伊方原子力発電所をめぐっては、今月17日に広島高裁が3号機の運転を差し止める判決を出しています。

四国電力は早期に異議を含めた不服申し立てを行う方針を表明していましたが、今回の電源喪失トラブルでその申し立てがどうなるかは今の所明らかにしていません。

伊方原発は1号機と2号機は既に廃炉作業中であり、残る3号機で今回のトラブル発生です。

 

今後詳しい情報が分かりましたら、ブログ内でご報告したいと思います。

伊方原発、一時電源喪失
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