※当ブログでは広告を利用しています

【五等分の花嫁四葉評】見た目で大きな損をしている?表と裏の自分で葛藤【ネタバレ】

五等分の花嫁

五等分の花嫁に登場する五つ子に対する個人的な思いを実際の画像で紹介していく5回シリーズ。
第4回目は四女の四葉です☟
いつも元気で笑顔、体を動かすことが大好きだけど勉強は苦手。
物語冒頭、風太郎が初対面(と思っていた)の四葉から急接近されたシーンが印象深いのですが、、☟
どんな事にも興味がある(首を突っ込む?)タイプかと思いきや、五等分の花嫁を最後まで読んだ方は、四葉がなぜあのような行動をとったのかよ~く分かるはず。

そして一目で分かる大きなリボンを付けていた意味も☟

あれだけ特徴的なリボンを付けると実際問題恥ずかしいと思うのですが、物語最後にはリボンを付けないようになります。
四葉自身もリボンに対して愛着がある訳ではないんですね。

五つ子の中で表の表情と裏の本音で一番大きな差があるのが四葉でした。

実際の原作ショット満載で風太郎と四葉の思い出を振り返ってみます。

目次以降ネタバレを展開していきますのでご注意下さい。
※著作権的に投稿OKなものを利用しています


表の顔と裏の本音を隠しつつひたすら前へ進んだ四葉

本当の顔を見極められるかがテーマ

風太郎が五つ子全員とマンションで出会った瞬間は、まさに悪夢のはじまりでした☟
このショットにおける四葉の笑顔が、五等分の花嫁という物語をまさしく象徴しています。
風太郎はこの時五つ子全員と初対面と思っていますが、四葉だけは違います。

風太郎と四葉は小学校の京都での修学旅行で偶然出会い、1日を共にした仲だったのです☟
それから5年後、高校2年生の時に五つ子が風太郎が在籍する旭高校に転校してきます。
小学生の時と比べて見た目も性格も大きく変わってしまった風太郎でしたが、四葉は一発で見抜きます
五等分の花嫁において、「本当の相手を見極められる」というのは大きなテーマとなっています。
「愛があれば分かる」と説いたのは旅館を営んでいる中野家のおじいちゃんでしたが、物語終盤五つ子の顔を全く見極められなかった元教員の父親が信頼を得られなかったのも、そういう理由から。

別人に変装した「五つ子ゲーム」に翻弄された風太郎ですが、ある意味風太郎自身も外観や価値観が変装していたとも言えます。

しかしどんなに変装していても「好きな人」なら見分けられる。
五等分の花嫁において一番最初に誰かを言い当てたのはまぎれもなく四葉でした☟


序盤~中盤:風太郎への度重なる好きアピール

旭高校で運命的な再会をした四葉は、五つ子の家庭教師としてやってきた風太郎を全面的にサポートします。

物語序盤においては四葉以外の4人は風太郎の事を全く受け入れていませんから、好きというより嬉しい感情の方が高かったと思います。

三女の三玖が作ったコロッケを食べすぎて倒れてしまった風太郎に対して、看病しつつ告白まがいのことをしたり、、☟


風太郎の顔に付いたクリームを舐めたり、、☟
今思えば恋人同士に見えなくもないような。
それぐらい四葉は風太郎のことを信頼して好きだったということでしょう。

林間学校でも風太郎が唯一気乗りしなかった肝試しの準備を四葉は手伝っています☟
相手の気を引く為にいろいろ手伝ったりすることがありますが、こういうサポートを自然に出来てしまう所が四葉のすごい所なのです。

相手が求めていることが何なのか、どうすれば風太郎が喜ぶのか。
「風太郎の事が大好き」な四葉だからこそ出来る行動でした。

物語中盤までは四葉の独壇場とも言えます。
ただしその関係性が変わってくるのが物語後半です。


後半:過去の自分と現在の気持ちに揺れ動く

物語後半になると、長女の一花、次女の二乃、三女の三玖が風太郎に対して猛アピールしてきます☟
京都への修学旅行でもお互いのプライドをかけた戦い(シスターズウォー)がはじまることに☟
本来なら四葉も猛アピールしたい所ですが、逆に後半は一歩引いた行動をすることも。
以前通っていた高校で欠点をとってしまい、自分が原因で旭高校に転校してしまった負い目をずっと感じていました☟
本来四葉が持っていた「前へ前へ」という積極性が仇となってしまい、勉強が疎かになってしまいました。
風太郎が高校で出会った時の四葉は明るくて誰とでも仲良くできる印象ですが、中学校時代は少し尖って周りと距離を取る姿が描かれています☟


今でいう「中二病」みたいな感じでしょうか。
人間が成長していく上で少し背伸びしたい時期が必ずあると思うのですが、五等分の花嫁ではその頃の四葉の様子が詳細に描かれています☟
他の4人の過去に関してはほぼ描かれていないので、五つ子における四葉は特別な存在なのでしょう。
上手くいったこともいかなかった事も含めて。

「私はサポート役に徹する」

そういう思いがあるから、物語後半になると自分の本当の気持ちに苦しみ悩む四葉の姿が見られるように☟

ただしこの四葉の気持ちが分かっていた人物が居ます。
それが五女の五月でした☟
常に風太郎とぶつかり合っていた印象の強い五月ですが、五つ子の母親のような存在として立ち振る舞っていました。
そして悩んでいる風太郎や四葉の助けになろうと、風太郎が小学生時代に出会った四葉の恰好をして何回か風太郎に接触しています☟

温泉旅行の最後、誓いの鐘で四葉のサポートをしたのも五月でした(あとで解説します)
風太郎と四葉が結ばれたのは、五月のおかげと言っても過言でないと思いますよ。

本当は四葉自身がやるべきだし、小学生の頃に京都で出会っていたと本当のことを言うべきだと五月は思っていてそのことを四葉に伝えるのですが、聞く耳をもってくれません。

誰とでも仲良くできるけど頑固、四葉の意外な一面も物語後半に垣間見えてきます☟


鐘キスと学級長

風太郎が好きだけど応援する立場に徹していた四葉ですが、物語後半において重要なシーンが2つありました。

まず一つ目が温泉家族旅行における最後のシーン、鐘キス☟
誓いの鐘と呼ばれるスポットがあって、二人で鳴らすと永遠に結ばれるという伝説のことを風太郎と五つ子が旅行の冒頭で知ります。

温泉旅行中は五つ子ゲームが繰り広げられ、全員が五月の変装をしていたので、風太郎は誰が誰だか見分けが全くできませんでした☟
しかし旅行後半になるとその仕草などから少しずつ分かるように。
あるシーンで、変装しているのは三玖だと言い当てています☟そして旅行の最後、誓いの鐘で五月に変装した誰かが風太郎に近づいてきます。
滑って転んでしまった風太郎は、その人に「無理やり」キスされます。
このシーン、かなり重要だと思うのですが作品中でその後ほとんど語られることはありませんでした。

結局鐘キスの真相がはっきり分かるのが物語最終盤、風太郎と四葉の結婚式の日でした。

ただこの温泉旅行後、学校で風太郎と一花と出会った時の会話から、風太郎が鐘キスの時に相手が誰だったかほぼ特定していた様子。
今までなら「誰だったんだ?」となるはずですが、「あの時のあいつは、、」という描写がありますので。
なので風太郎はキスした相手が「四葉」だと分かった上で、その後の学校生活を送っていたということになります。

そしてその後3年生になり五つ子と同じクラスになった風太郎は、学級長に自らなった四葉から同じ学級長になるようご指名されます。

鐘キスと学級長、この2つの重大イベントがお互いの距離を縮めたのは間違いないでしょう☟


風太郎は四葉のどこに惹かれた?

高校3年生の時の一大イベント「日の出祭」の最後、風太郎は四葉の待っている保健室へ向かいます。
風太郎は五つ子の四女「四葉」を選んだ訳ですが、その最大の決定的な理由は何だったのでしょうか。

物語序盤、風太郎はいわゆる「勉強の虫」状態になっていました☟

初恋の人との約束、母親が亡くなるという家庭環境の変化などの理由で、小学生の頃の風太郎とは別人のようになっていました。
もし仮にそのままの風太郎で物語が進行していたら、四葉とは結ばれなかったでしょう。
「勉強が全て」の風太郎が「勉強が出来ない」四葉に魅力は感じないでしょうから☟
しかし五つ子の家庭教師を本気で取り組み継続するには、彼女ら5人に対して真剣に本音で向き合う必要がありました。
そうしている内に徐々に風太郎自身にも変化が起きてきます。

「勉強が全て」だったのが「勉強も大事だけど、、」という変化☟
そして勉強以外の事を風太郎に寄り添って手助けしてくれたのが四葉だったのです☟
勉強一筋で生きてきた風太郎にとって、四葉は見本のような存在だったのでしょう。
勉強の結果を残す為に人との関りなどを諦めた(捨てた)風太郎ですが、勉強以外の事も大切だと大きく考え方や価値観が変化しました。

人は自分自身が苦手とすること、持っていないものを持っている相手に対して惹かれることがあります。
同じ価値観の人を好きになることもありますが、違う価値観を持つ人に対して憧れや情を抱くことも多いのです。

結局風太郎は、違う価値観を沢山持っている四葉に惹かれたのです。

それは風太郎が成長した証であり、四葉にとっても勉強以外の事に対してやってきたことが報われた瞬間でした。


悪目立ちするリボンを付けていた同じような人が居た

悪目立ちリボンだと風太郎から言われていた四葉ですが、実は同じようなリボンを付けていた人がいました☟
五等分の花嫁と同時期に連載されていた「かぐや様は告らせたい」に登場する生徒会書記役「藤原千花」。
「極黒リボン」と名付けた蝶リボンが印象的な天然キャラです。

物語の冒頭から登場していて、生徒会メンバーを翻弄することも多い藤原千花ですが、以前は天才ピアニストとしてその名前が知られていました。
日々猛練習を続ける中、主人公の四宮かぐやからある日「あなたピアノ辞めたら?」とはっきり言われてしまいます。

落ち込んだ藤原千花でしたが、本来やりたかった事じゃなかったとピアノをきっぱり辞めます。
その後は生徒会の一員として、四宮かぐやの友達として活動(遊び?)していきます。

物語では遊びまくっている印象しかないのですが、見た目の印象とは違う一面も覗かせる「やれば出来る子」なのです。
人を見た目で判断するとそれだけで先入観という呪いにかかってしまいます。
人の本質というものは、じっくり付き合ってみないと分からないよという感じでしょうか☟


一花と四葉はそっくりな一面も

物語前半と後半では四葉に対する印象がかなり違いますね。
中盤までは風太郎に対して再会できて嬉しいという感情の方が高かったと思います☟
後半になると修学旅行や学園祭といった一大イベント、残り1年を切った高校生活、一花二乃三玖が猛アピール等々。
四葉も自分自身の気持ちに向き合いつつも、その思いを風太郎に伝えることが出来ない苦しさに悩みます☟
自分の素直な気持ちを相手に伝えることが出来ない。
これは五つ子の中で一花と四葉が苦しみ悩んでいたこと。

五等分の花嫁における最後の五つ子ショットがあります☟
上が高校生、下がそれから5年後の五つ子の姿。
下のショットを見たら、てっきり四葉と一花が入れ替わっていると思っちゃいました。

四葉がリボンを取ったら一花にそっくりなんですよね。
そういえば作品中でも、2人のそっくりなシーンがありました。
長女と四女という立場上の違いはあっても、個性や性格はかなり似ているんじゃないでしょうか。
もし一花が妹に、四葉が姉になっていたらどうなっていたのでしょうか。

以上「【五等分の花嫁四葉評】見た目で大きな損をしている?表と裏の自分で葛藤【ネタバレ】」でした。

五等分の花嫁
ぜひお気軽にどうぞ!