先日看護士の妻がクレジットカードの申し込みに行きました。
申し込んだカードはイオンカードです☟
イオンに買い物に行ったついでに、ショッピングセンター内にあったカード受付センターで手続きをしました。
当然クレジットカードを発行してもらえると思っていたのですが・・・
なぜ審査に通らなかったのか原因を調べてみると、今までクレジットカード使用履歴が無い人(クレジットヒストリーが無い)の場合、審査に通らない事があるようです。
クレジットカードの請求金額の支払いが遅れたり残高不足などでブラックリスト状態になっていたのなら納得出来るのですが、そういう事故やトラブルが無いのにもかかわず、クレジットカードを発行してもらえない事に妻は大変お怒り状態でした。
看護士と言えば医療系国家資格の中でも代表的なもので、ほぼ年齢に関係なく病院勤務が可能です。
そんな安定収入が見込める国家資格持ちの妻が、クレジットカード審査に落ちてしまった原因であるクレヒスとその対策を今回ご紹介します。
更にクレジットカードを若い時期に使用してクレヒスを積み重ねておかないと、中年以降になった時にクレジットカードを持つ事が出来ない自体になる可能性もあるのです。
職歴や資格・年収よりも、現代社会はクレヒスが重視される時代なのです!
クレジットカードを作ろうと思っている方、審査に落ちてしまった方は必見ですよ。
クレジットカード審査に落ちた原因はコレだ!
クレジットヒストリーとは何か
冒頭で少し触れたクレジットヒストリーの事について、少しご紹介しますね。
クレジットカードを利用すると、カード会社が利用者の代わりに代金をお店に支払ってくれます。
お店にとっては、その場で現金を持っていないお客にもサービスを提供する事ができるので、売上アップが期待できます。
カード会社はお店から一定の手数料をもらう事により、収益をあげています。
まさに3者共にメリットがある仕組みなのですが、ここで一つ気を付ける事があるのです。
それは利用者が後日利用代金をカード会社に確実に支払う事ができるかどうかです。
このカード会社に対する支払いが遅れたり無かったりすると、大問題になってしまう訳です。
そのような大問題にならないよう、クレジットカードを発行する前に事前にカード会社が利用者の事をいろいろ調べていきます。
調べる内容は年齢や住所・年収や勤続年数などがありますが、特に最近重要視されているのが「クレジットヒストリー」なのです。
クレジットヒストリーとは、クレジットカードの利用情報や過去の支払い履歴(入金情報)のことです。
そしてクレジットカードやローンの審査のときに、利用者の信用と支払い(返済)能力を評価するための指標としても活用されています。
カード会社やローン会社などは、利用者の信用情報を知るために必ずクレジットヒストリーを調べていますので、利用した金額は毎月確実に支払って日頃から信用を積み上げておくことが大切なのです。
このクレジットヒストリーは個別のカード会社やローン会社でも管理していますが、これとは別に国内3つの個人信用情報機関でも管理されています。
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC)
これら3つの機関は互いに情報を共有していますので、一回でも利用者が支払い遅延などトラブルを起こしてしまった場合は、3つの機関全てにその内容が掲載されてしまいます。
基本的にクレジットヒストリーの保有期間はクレジットカードの利用から5年間です。
ただし自己破産など金融事故のクレジットヒストリーは、全国銀行個人信用情報センター(KSC)に最長10年間保有されます。
自己破産をするとクレジットカードが作れなくなるという話は、ここからきている訳ですね。
またクレジットカードの申し込みをすると、信用情報機関に6か月間記録されます。なので、A社の審査に落ちたから即B社に申し込もうとしても状況は何も変わらず、逆に利用者の信用が落ちてしまう事にもなります。
クレジットヒストリー(カード利用履歴)に関する保有期間
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 5年間 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 5年間 |
全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC) | 5年間 |
自己破産などの官報情報に関する保有期間
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | なし |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | なし |
全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC) | 10年間 |
クレジットカード申し込み情報に関する保有期間
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | 6か月間 |
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 6か月間 |
全国銀行個人信用情報センター(JBA・KSC) | 6か月間 |
このような個人信用情報機関からの情報をもとにして、カード会社はクレジットカードの審査を行っています。
最近では最速で申込み当日にクレジットカードを発行するケースも増えてきています。
当日にカードを発行する為には、申込者の年収や職歴などを実際調査する事は不可能ですよね。
そこで個人信用情報機関の情報を元にカード審査が行われる流れです。
その方がカード会社にとっても余計な人手がかかりませんし、時間もかかりません。
実際妻にお祈りメールが来たのも、カードの申込みをしてから翌日でしたからね。
カード審査に落ちてしまう悪いクレジットヒストリーとは
結局クレジットカードの支払いを遅延なく確実に積み重ねていけば、良いクレジットヒストリーが出来上がるのですが、逆に悪いクレジットヒストリーとは何でしょうか。
複数回の支払い遅延がある
短期間にカードの多重申込履歴がある
クレジットカード申込内容と事実が異なっている(虚偽の記載がある)
既に多数のクレジットカードを所有している
消費者金融からの過剰な借り入れがある
分割払い(ローン)で購入した代金返済を滞納している
クレジットヒストリーが無かったり極端に少ない
携帯電話端末料金の分割支払いの遅延履歴がある等々・・・
ここで注意してほしいのが、携帯電話端末料金に関してです。
特にスマホに関して分割払いの方も多いと思いますが、クレジットカードは全く利用していないのに端末料金の支払い情報はなぜか個人信用情報機関の対象とされる事です。
携帯スマホの分割払いで遅延事故が発生してしまうと、その後クレジットカードを新たにつくる時に審査に影響が出る可能性があります。
クレジットヒストリーが全く無い人(スーパーホワイトと呼ばれる)も、信用情報の履歴が無いということで審査に影響が出ます。
最近では振り込め詐欺グループから、このスーパーホワイトと呼ばれている人が狙われているというケースもあるようです。
クレジットカードを持っていなくて、現金派だという事が分かりますからね。
一昔前はクレジットカードに対してマイナスのイメージもありましたが、現代では持っていて当たり前!しかもクレジットヒストリーが無い事がマイナスになってしまう事もあるのです。
看護士の妻が審査に落ちるまでの経緯
さてクレジットカードを作る上で、クレジットヒストリーがかなり重要だということが分かりました。
では今回看護士の妻が審査に落ちた経緯を詳細にご紹介します。
年収 | 180万円 |
勤務先 | 老人保健施設 |
勤続年数 | 2年 |
主な国家資格 | 看護士・ケアマネ |
自分名義のクレジットカード保有枚数 | 0枚(夫名義の家族カードを所有) |
住宅ローン | 夫名義で契約、返済中(カード申込時点で担当者から尋ねられたとの事) |
過去5年間で自分名義のクレジットカードによる購入履歴 | 無し |
過去5年間で携帯スマホ端末代の分割支払いの有無 | 無し |
過去10年間でカードの支払い遅延、自己破産等のトラブルの有無 | 無し |
カード申込時のキャッシング上限申請額 | 一番低い額(0円には出来なかったので) |
イオンクレジットカードを申し込んだ時の状況です。
そして翌日にお祈りメールが来たのです。
私はその経緯を聞いて、クレジットカード審査に落ちた理由は住宅ローンが影響したと考えていました。
ただ住宅ローンは私名義で契約して返済中であり、もちろん支払い遅延などは今まで一切ありません。
クレジットカードを申し込む時のキャッシング上限額も、0円にできなかったのでその次に低い額を設定しています。
それにもかかわらず審査に落ちてしまった訳です。
そもそもクレジットカードを申し込んでから翌日にお祈りメールが来るんですから、よほど申込者の条件が悪かったとしか思えません。
その悪かった条件こそが、先ほど紹介したクレジットヒストリーなのです。
そして今回の場合は、そのクレジットヒストリーが無さすぎる事!これが審査に落ちてしまった原因だとほぼ断定して間違いないでしょうね。
妻は元々カード払いが好きでは無く、現金で管理したい派なのです。
こういう人はマメな人に多く、本来なら無駄な買い物などをしない堅実な方(ほめ殺し??)なのですが、それが逆にマイナスに作用してしまう事になろうとは私自身も驚いております。
しかもこのクレジットヒストリーが無い場合に困るのが、歳を取れば取るほど更にクレジットカードが作りにくくなってしまう事です。
主婦の方で家族カードを使用している方も多いでしょうが、これはあくまでも夫名義のカードなのです。
主婦の方が自分名義のカードを作ろうとしても、クレジットヒストリーが無いと審査に落ちる可能性が高くなってしまいます。
もちろん年収や勤続年数も考慮されますが、中年以降バリバリ稼いでいる女性はまだまだ少ないのが日本の現状です。
そこそこ稼いでいるのにクレジットカードを作れない!
そんな事態も十分考えられます。
クレジットカード審査をパスする可能性を高くする方法はコレ!
ではクレジットヒストリーが無い人や、支払い遅延などがある人はどうすればいいのでしょうか。
いくつか方法をご紹介します。
現在国内で発行されているクレジットカードは、大きく分けて4つの種類があります。
その種類と特徴を一覧にしてみました。
クレジットカード種類 | 特徴 | 審査基準 |
銀行系クレジットカード(三井住友カード・JCBカードなど) | ATM手数料などの各種特典がある キャッシュカード一体型が選べる 銀行の窓口サービスが受けられる | 厳しめ |
信販系クレジットカード(楽天カード・ライフカードなど) | ポイント還元率が他のカードよりも高い 特典サービスが豊富 各種キャッシングサービスがある | 普通~やや甘め |
流通系クレジットカード(イオンカード・セブンカードなど) | 行きつけのスーパーやコンビニなどでポイント還元 特定の日の買い物が安くなる事も | やや甘め |
消費者金融系クレジットカード(アコムなど) | キャッシング枠上限額が高い 即日発行が可能 | 甘め |
クレジットカードの種類によって、審査基準は明らかに違いがあります。
クレジットヒストリーの無い人が、いきなり銀行系のクレジットカードを申し込んでも審査に通る可能性は低いのが現状です。
そこで審査基準が甘めのカードを1枚作っておいて、一定期間そのカードを使用して支払い履歴を積み重ねる事でクレジットヒストリーを積み重ねてましょう。
そしてクレヒスをある程度蓄積した後、本命のクレジットカードの申込をするのです。
審査基準が一番甘いのが消費者金融系クレジットカードなのですが、これは種類が少なくて他のカードでは当たり前のポイント還元や割引サービスもありませんので注意が必要です。
クレジットカードを持っていなくても、携帯やスマホの機種代を分割で支払っていると個人信用情報機関に履歴として残ります。
その結果クレジットヒストリーが積み重ねられます。
クレジットカード審査に落ちてしまった人が、携帯スマホを近々買い替える予定があれば、検討してみてはどうでしょうか。
妻は以前イオン系列のスーパーで働いていたのですが、その時に従業員カードというものを作っています。
これはイオンカードの機能がついた社員証付きのカードの事で、実際は半強制的に作らされたようですが・・・。
この時のパートの年収は約120万程度で、看護士として勤務している今の年収より実は低かったんですよね。
それにもかかわらず、クレジット機能付きの従業員カードを作る事が当時はできたんですよ。
そしてその時のイオン従業員カードは、残念ながら退職と同時に元々カード嫌いの妻の意向で退会しています。
今考えればこのクレジットカードを残しておけば・・・という思いですね。
結局イオンの従業員だという事で、年収やクレジットヒストリーはあまり考慮されずカードを作る事ができたのでしょう。
イオン系列のスーパーなどで勤務している方や勤務する予定のある方限定になってしまうのですが、こういうケースも我が家でありましたのでご参考下さい。
これはまとめになってしまうのですが、今回クレジットカード審査に落ちてしまった現実から言える事は、例え使用しないクレジットカードでも1枚は持っておいた方が良いという事です。
それも自分名義のカードです。
クレジットヒストリーを積み重ねるには、クレジットカード支払い履歴を増やすか携帯スマホ機種代を分割払いするかです。
年収や勤続年数・勤務先よりも、今はクレジットヒストリーが重要視される時代なのです。
その為にも日々の確実なカード支払履歴が大切な訳です。
例え普段カードを使用する機会が無くても、この先あなたが欲しいと思っているカードが発行されるかもしれません。
その時の為にクレジットヒストリー用のカードとして1枚は保有しておくのがいいのではないでしょうか。
普段は使用しませんので年会費が無料のものでしたら財布にも響きませんからね。
クレジットカードやクレジットヒストリーの説明は以上ですが、カード審査に落ちてしまった妻はまだクレジットカードを諦めてはいないようですね。
一定期間経過後に再度申し込みをするみたいですので、その時の内容もまたブログでご紹介できればと思っています。
みなさんのご参考になれば嬉しいです。