子どもが不登校気味になった時に家庭で実践してみた事

私の家庭には現在中2になる子供が居ますが、2年間ぐらい前に小学校に行きたくないと言っていた時期がありました。

最終的には不登校になる事はありませんでしたが、当時は不登校になっていても全く不思議ではない状態でした

今回はその当時の状況を振り返ってみて、子供が学校に行きたくないと言い出した当時の状況と我が家で具体的に行動した内容をご紹介したいと思います。

 

なお不登校問題に関しては、一つの要因に絞り込む事は困難です。

更に家庭それぞれの教育方針や考え方があるでしょうから、一概にこれが正しいとか正しくないとかを論じるつもりはありません。

我が家で起きた事実とその経過をありのままご紹介したいと思いますので、あくまでもご参考程度に捉えていただければ幸いです。


引っ越しをする可能性が出た時点で、一度子供に話を持ち掛けた

 

引っ越し

我が家は2016年の秋にマイホームを購入して引っ越しをしましたが、2016年1月の時点ではまだ購入に踏み切るか検討していた段階でした。

このマイホーム購入による引っ越しで夫婦で不安に思っていた事が、子供の転校に関してです。

子どもが通っている小学校を途中で変えるという判断は、どんな親でも迷う事だと思います

親の仕事の都合なら致し方ない部分もありますが、仕事以外での都合による引っ越しは子供にとって納得できない部分も多いでしょうからね。

 

そこで私たち夫婦は、子供に事前に話を持ち掛けてみたのです

ただ持ち掛けると言っても、子供に判断を迫るような言い方ではないです。

小学校を転校する事になる「かも」しれないけど、どう思う?やっぱり不安だよね?

あくまでも可能性の話であり、最終判断ではない事を意識して伝えます。

いくら子供と言え、小学5年生ぐらいになると親の顔色を見ながら話をしてきますからね。

 

幸いにも子供は転校に関してはほぼ不安はないとの返事でした。

これは子供の性格にかなり左右されると思いますが、私の子どもの性格はズバリ考えるより先に行動してしまう派でした。

社交的とは少し違うのですが、細かい事が気にならないタイプですね。

 

こういう話を一度持ち掛けておいて、その後最終的に引っ越しする事が決定した時点で再度子供に話をしました。

その時の子供の反応も以前と同様でした。

 

実際転校の話を事前に子供にする事が良いか悪いかは分かりませんし、子供が不登校にならなかった事に結びついているかも分かりません。

ただ我が家の場合引っ越しに際して、子供にもしっかり話はしておくべきだろうという夫婦の共通認識がありました。

いつでも家族みんなで楽しく明るい生活を送りたいですからね。


小学校の不登校の実態を把握しておく

 

小学校不登校児童数の推移

2018年に文科省が公表した、平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果というものがあります。

この調査結果の小学校における不登校児童数の推移と割合をグラフ化してみたのですが、ここ数年で数値が急激に上昇しています。

ちなみに不登校とは年度間に連続して又は断続して30日以上欠席した児童のうち、不登校を理由とするものと定義されています。

病気や経済的理由によるものは対象外です。

我が家が引っ越しをしたのが約3年前になりますが、当時の状況を見ても平成初期の頃の学校環境とはかなり違ってきている事が想像できます。

小学校の不登校児童数は増加傾向にある

この事実をまず親としてしっかり認識しておきます。

 

更に転校先の小学校の状況も我が家は事前に把握しておく事にしました。

ちなみに我が家は引っ越し先は同じ市内ですので、役所の手続き自体はそう煩雑ではなかったです。

転校前の学校は2クラスだったのが、転校先の学校は1クラスでした。

この転校先の学級が1クラス制なのが、私たち夫婦が最も懸念していた事だったのです

小学校入学前の1クラスなら全く構わないのですが、高学年での転校となると周囲の子供の人間関係は既に出来上がっています。

しかも1クラスしかないので、小学校卒業までずっと同じ環境で学び続ける必要があります。

仲の良いグループに分かれている環境へ飛び込み参加して、我が子がはたして周囲と馴染んでいけるのかどうか。

実際こればっかりは、その時になってみないと全く分からないですよね。

もしかしたら周囲と上手くいかない場面も出てくるかもしれないねと、引っ越し前に夫婦2人で会話していた記憶がよみがえります。

たたでさえ不登校児童数が増えている現状では、とても楽観的に考える気にはなれませんでした。


転校後数か月してから学校行きたくないと言い出した

実際引っ越しをして、子供が転校先の学校に通い始めて数か月間は特に大きなトラブルはありませんでした。

小学5年生となると毎日楽しく学校に行く事なんてありませんからね。

日々淡々と学校に通っているそんな印象でした。

たまに学校内であった出来事や、誰々が授業中こんな事をしたみたいな会話を夕食時に家族としていました。

 

表情が暗くなった子供

そして小学6年生になったぐらいの時から、少しずつ学校に行きたくないと言い出すようになったのです。

当時の状況はこんな感じでした。

 子供が学校に行きたくない理由(時系列順)

あるグループから嫌味を言われる

子供が持っていた文具をある児童に隠された
→児童みんなで探した結果、普段使用されていない教室から見つかる。隠した児童自らが発見したらしい

ある児童に階段から押されて倒された。顔を少しぶつけてあざが出来た

子供が実際学校に行きたくない理由を話してくれるだけでも、もしかしたら少ないケースなのかもしれません。
私の子供はそういう面では、打たれ強いタイプなのでしょうかね。
そういう学校で起きた嫌な出来事を、私が仕事で不在中に妻としていたみたいです。
子どもの切実な声は、母親の方が話やすかったんでしょう。

ここから先の流れは具体的に紹介します。

あるグループの児童から嫌味を言われている

以前から子供が転校したクラスには特定のグループが出来上がっており、その中でもリーダー格と呼ばれる児童が居る事は事前に分かっていました。
そのリーダー格に目を付けられないよう少し注意した方がいいねという会話は家族でした覚えはあるのですが、私の子供はそこまで器用じゃない性格でした。
言いたい事も結構相手に言ってしまうので、結果的に目を付けられた形になってしまったようです。
そしてそのグループ格の児童とそのグループに所属している児童から、嫌味を言われたりからかわれたりしたと子供が打ち明けてきました。
これが一番初期の頃の話です。
ただしこの時点ではまだ私たち家族は様子見する事にしました。
なぜなら、小学6年生となると子供の話の内容がどこまで事実なのかどうか分からない部分が出てくるからです。
からかいや嫌味を言われた部分でも、大げさに話を盛っている可能性も十分あるからです。
家族の方針としてはもうすぐ学校の家庭訪問の時期でしたので、その時に妻からこの件に関して担任の先生に話をしておく事にしました。

子供が持っていた文具をある児童に隠された

家庭訪問が終わってしばらくしたある日の夕方に、担任の先生から自宅に電話がかかってきました。

対応したのは妻です。

子どもが持っている文具が無くなってしまって、クラスの児童全員で探した結果別の教室から見つかったという事でした。

その教室は普段は使用していなくて、誰かが隠した以外はありえない状況でした。

そしてその無くなった文具を発見したその児童が、子供の文具を隠した張本人の可能性が高いということでした。

まあ状況から考えてもそうなのでしょうが、担任の先生が言うにはその隠した児童を責め立てるような事は今回はしないでおこうという話をされました。

小学6年生にもなってこのような人の文具を隠して自分で発見するという、はっきりいってしまえば幼稚な行為なんですよね。

このような行為に一つ一つ文句を言うのもはっきり言って疲れます。

私の子供にはやんわりとこういう事もあるよと慰めておくに留めておきました。

ちなみにこの文具を隠した児童は、目を付けられているグループの児童とは全く関係ないそうです。

クラスの全体の雰囲気もなんだかなあという、あきらめのような会話を妻とするしかない状況でした。


 

ある児童に階段から押されて倒された。顔を少しぶつけてあざが出来た

学校の階段

更に後日、別の児童から階段を降りている途中に急に後ろからぶつかってきて転倒したと子供が帰宅後言ってきました。

顔を見ると少し打ったあざが出来ていました。

ちなみにこのぶつかってきた児童は、目を付けられているグループの児童ではなく、物を隠した児童でもありません。

妻が看護士なので見た目は大丈夫そうとの事でしたが、あざができたとなると今までの嫌味を言われたり物を隠されるのとは訳が違います。

 

さっそく妻が学校に電話を入れて状況を説明しました。

担任の先生は、子供からそういう事があったとは聞いていなかったそうです

そこで、明日の朝一でこちらから学校に出向いて話をする事にしました。

なぜわざわざこちらから学校に出向くのかというと、夫婦2人で学校側と話をする為です。

ここからは私たち夫婦が、どのように行動して対処したのか紹介します。


親として具体的に行動して対処した内容

夫婦2人で学校に出向いて冷静に話合いをする

子どもが階段から突き落とされた!みたいな話を聞くと、親としてはすぐにでも学校に乗り込むか担任教師を自宅まで呼びつけたい衝動に駆られるかもしれません。

でもちょっと冷静になって考えてみましょう

子どもの話がどこまで事実なのか、本当の所は誰にも分からないのです。

もしかしたら自分の子供がよそ見をしていたかもしれませんし、子供の話というのはとにかく盛っている場合が多いのです。

これは我が子の性格や行動パターンを常に見ていて把握している親だからこその考えなのですが。

その事実確認をしないまま学校側の対応を責めるような事をすると、相手側も拒否反応を示すのは当然の事です。

まずは事実確認、そして学校としてどう対処していくのかを冷静に話合える機会を設ける事が何より重要です。

 

そして何か学校で問題が発生した時の初期対応をどうするのかを、夫婦で納得いくまで詰めておいて下さい

 

父親と母親の考え方が微妙に違っていると、のちのち夫婦間で今後どうするかの話し合いがまとまらない自体にもなります。

そうなると子供の不登校どころの騒ぎではなくなってしまい、夫婦間のすれ違いすなわち家庭問題にもなりかねません

家族として今は子供が元気で安全に学校に行ける環境を作る事が目的であり、夫婦間の意見の違いをお互いが指摘している場合ではないからです。

そして特に最初と学校側と話し合う時には、ぜひ夫婦2人で話合いの場に出席して下さい

夫婦揃って学校に出向く事により、家族として何より今回の事態を重く受け止めているとアピールする事ができますからね。

 

私たち夫婦は朝8時から学校に出向いて、クラスの朝礼が始まる前に話合いをしました。

出席者は私たち夫婦と担任の先生と校長先生の計4名です。

最初に担任の先生から謝罪の言葉を頂きました。

そしてぶつかってきた児童は、普段から授業態度も悪く今まで何度も注意指導しているがなかなか改善しない話を聞きました。

更にこの児童と我が子との教室の机の距離が近く、たまにこの児童がちょっかいをかけている時があるようだという話も聞きました。

そして今後の話ですが、この児童の親に学校から今回の件に関してすぐ連絡を入れる事

そして今日にでもクラスで席替えを実施して、この児童と我が子との距離を取る事を提案されました。

私たち夫婦はこの話合いの内容でぜひ進めて欲しいと、担任の先生と校長先生に依頼しました。

そして今後も注意深く見守て頂きたいとお願いして、学校を後にしました。

 

ちなみに今回学校側と話合いをするに当たって、ボイスレコーダーを持参して録音する事にしました。

ボイスレコーダー

子どもが階段から落ちてあざが出来た時も写真を撮っていますし、今回も議事録として音声の証拠を残す事で、事態が悪化した時のお守り代わりになるのは心強いと思ったからです。


特定グループからのいやがらせが続いたので自治体に相談

子どもに元気がない

学校側で出来る対応はやっていただいたのですが、特定グループの児童からの嫌がらせは続いていました。

子どもは学校を完全に休むことはありませんでしたが、朝学校に行かずに午後から行く日が何回か続くようになりました。

この時期が秋ぐらいだったと思います。

卒業まであと半年ぐらいですね。

子どもが朝起きて学校に行かないとなると、日中パートで働いている妻もそのまま子供を放って仕事に行くことが難しい状況になりました。

妻も子供もストレスがかなり溜まっていた時期だと思います。

妻がいろいろ不登校について調べていると自治体の相談窓口がある事が分かり、平日の日中に相談に行ったそうです。

そこの相談窓口は役場の中にあって、子供が学校で嫌がらせを受けている事と一度学校へ出向いて話し合いをした事を相談したそうです。

そこの役場の担当の方は、子供が通う学校側からそういう報告は受けていないとの回答でした。

その日はそのような流れで現在の子供が置かれている状況を、役場の担当の方に報告するだけで終わりました。

その日の夜、私たち夫婦は今後子供の通学に関してどうするか話合いをしました。

①学校にも自治体の相談窓口にも現状を話したので、これ以上こちらからあえて報告や相談をする事は無い

②学校がいくら対応した所で、特定グループからの嫌がらせが無くなるとも思えない

③我が子の性格上周辺と衝突してしまう事も多いので、今後も何かしらのトラブルが発生するのは致し方ない状況

④今後子供の不登校が深刻化した場合、今の学校には見切りをつけて以前通っていた小学校に戻るか別の小学校に転校する事も検討する

実際子供が不登校になってしまう要因というのは、一つに絞られる事はまれだと思います。
我が家の場合、高学年での転校・1クラス制・仲良しグループが出来上がっている状況・我が子の性格上など複雑にいろいろな要因が絡みあっている状況でした。
これらの問題を親が積極的に介入して解消できるとは思えませんし、余計事態を悪化させる可能性の方が高いと思います。
だったら、今のクラスには見切りをつけて前の学校に戻ればいいじゃないかと夫婦で考えるようになりました。
実際、不登校が原因による転校は自治体に相談すると認められるケースはあると聞いた事があります。
これだけ子供の不登校が増えている現状では、転校も一つの道なのでしょうか。
ただこの不登校による転校を考えるにあたって、私は一つの大きな不安があったのです。
それは子供自身が、嫌な事があればすぐ環境を変えればいいとか親がなんとかしてくれると思ってしまう事です。
他人依存・他力本願ですね。
無理やり学校へ行かせる事はしたくない、でも他人依存にはなって欲しくない・・・。
相当悩ましい問題ですね。
実際どうなるかはやってみないと分かりませんし、再度転校する事で子供が普通に登校できる保証も無い訳ですからね。
最終的には賭けに近い選択だと思います。
賭け
あと私たち夫婦の共通認識として、今の学校に過度な期待をするのは時間の無駄というものがありました。
これは今の教育現場の実態をある程度調べた上での事なのですが。
教員の時間外労働の多さが社会問題になっており、更に道徳や英語といった新しい授業の増加や不登校児童数の増加による対応など、まさに教員の仕事量は減るどころか増える一方なのが実態です。
この現状では、子供が受けた嫌がらせの調査を仮に学校側に依頼しても時間が相当かかるでしょう。

それに調査してもらったとして、根本的な問題解決にはならないのです。

それだったら、親として家族として確実に出来る事を検討していこうという事にしました。

私たち夫婦が出した結論は、まずは親がいつも通りの生活をしながら子供を見守ろうという事にしました。

学校に行った方がいいとか行かなくてもいいなどという事は、親からは言いません。

子ども自身に学校に行くか行かないか決めさせます

ただし学校に行かないなら、自宅に居る間はゲームやテレビは禁止だしお菓子も食べたらダメというルールを決めました。

妻が仕事を休んで家に居てくれるこそ出来る事なんですけどね。

家族として決めたルールは当然守るという毅然とした態度を示す事も大切だと思ったからです。

 

当時の状況を振り返ってみると、子どもが学校に嫌々登校しているのは重々分かっていました。
それでも完全に休む事はなく、午後からなんとか登校できる状態でした。
あと半年で小学校卒業ですから、中学校に進学すればクラス替えもあります。
とにかく親として注意深く温かく冷静に見守っていく生活を続ける事にしました。

冬になり子供に少しずつ元気が出てくる

その後、私たち夫婦は学校に出向く事も何か大きなトラブルが発生したとも聞く事はありませんでした。
自治体の担当者から、学校側に何らかの連絡や指導を行ったと連絡がくる事もありませんでした。
ただ時期が冬ぐらいになると、少しずつ子供にも笑顔が見られるようになってきたのです。
ある意味吹っ切れたのか、あと数か月で卒業だから気が楽になったのかは今となっては分かりません。
ただ問題が発生した秋の時期は、夏休みが終わってすぐに運動会の練習が連日続いていたようです
そしてクラスの児童全体が疲労からイライラしていたようだと、後日子供から聞いた事があります。
その疲れからくるイライラなどが、我が子に向かってきた可能性はあるかなと思う所です。
連日の運動会の練習が原因?
今となっては冷静に振り返る事が出来ますが、当時は本当に私たち夫婦も子供自身も大変な状況に追い込まれていました。
現在中2になる子供は、現在部活に勉強に毎日忙しいながらも楽しそうに学校に通っております。
現在通っている中学校は3クラス制ですので、年度毎にクラス替えがありますので特定グループが固定化する事もありません。
この1クラス制による弊害は意外と不登校と密接に結びついているんじゃないかというのが、私の思っている所です。
少子化でクラス数がどんどん減る中、特定の仲良しグループの存在が昔より大きくなっているんじゃないかという事です。
そしてそのグループから外れた児童や生徒がターゲットになるという感じです。
もちろんこれだけが不登校の要因ではないでしょうし、1クラス制にもメリットは沢山あります。
そのメリットデメリットを事前に親が知っておくだけでも、十分意味があると思います。

まとめ

・引っ越しの可能性が出た時点で子供に話をして、少しでも理解してもらえるようにする

・転校先の学校の状況を事前に把握しておく。クラス数、人数、学校行事など

・なにか問題が発生した場合、学校との初期対応が一番大切

・夫婦2人で対応する姿勢を学校側に見せておく

・必ず証拠を残しておく。写真・ボイスレコーダー・日記など

・自治体の相談窓口を利用する

私たち夫婦が悩んで進めた事が、少しでも多くの皆さんの参考になれば嬉しいです

学校の先生
ぜひお気軽にどうぞ!