2015年の国勢調査によると、30代前半の未婚率は男性が約47%、女性が約35%と高止まりしており、今後更に上昇する事が予想されています。
そんな中で婚活をしている人もいるかと思いますが、実はその婚活が昔とかなり様変わりしているらしいのです。
婚活のお相手探しに近年、人工知能(AI)による「マッチング」が急速に進んでいるとのこと。
晩婚化や非婚化が叫ばれる中、それは個人の選択の拡大なのか、それともAIという姿を変えて再臨した「神」のご宣託なのでしょうか。
今回その「婚活」において、AIが受け入れられている3つの理由をご紹介します。
実は私も婚活サービスを以前少しばかり利用した事がありますので、その経験談もお楽しみ下さいね。
②従来の身長や年収といった絶対値比較よりも、今までにない視点からマッチングをする事ができて、サービスの差別化をアピールできる
③人間が行うマッチングではどうしても不公平感が出る。AIはそうした「理不尽」を取り除く事ができる
現代の婚活はAIマッチングが必須?その3つの理由とは?
婚活で相手を選ぶのはかなりの責任が伴うが、AIならその責任を軽くできるから
婚活は、読んで字のごとく「結婚」する事を目標にした活動です。
これが恋愛の場合、目標が「結婚」とは必ずしもならない事も多いのです。
そんな結婚前提の活動だからこそ、個人の選択に対する責任は重大なものがあります。
だからこそマッチングする時も慎重になりますし、一度自身が選んだ相手に対してやっぱりや~めたと態度をコロコロ変える事も難しくなります。
そんな重大な責任を、AIを導入する事によって回避できるというメリットが生まれます。
「AIがオススメするマッチングなら、ダメ元で会ってみようか」
「どうせダメでもAIの責任だから、私は悪くないよね?」
こんな感じです。
少なくとも、相手とはじめて会う時の壁が低くなる事は確実だと思いますよ。
「私には相手の良さは分からないけど、AIがオススメするんだから見えない良さがあるはず!」
私が以前婚活していた時に思ったのは、何回か相手と会ってみないと自分が結婚相手に何を望んでいるか分からないという事でした。
最初の方はワクワクドキドキしながら婚活をするのですが、マッチング出来ずに不成立が続いてくると、「今回もまたダメだったか・・・」という自己嫌悪感が高くなってくるのです。
そうなると自分の判断が悪いんじゃないか?とますます自信を無くしてしまうのです。
婚活において自分に対する自信というのは結構大事になってきますので、気分が落ち込んでいたり自信がなくなると、婚活自体続ける事が難しくなってしまいます。
そういうリスクを少しでも少なくする為に、思い切ってAIに頼ってみるのは全然アリだと思いますよ。
AIは身長や年収の他に、趣味や価値観など目に見えない条件をかけ合わせて意外な効果を生むから
婚活というと、学歴・身長・年収・職業といった履歴書のような項目が並んでいて、本人の希望条件に少しでも合わなかった場合は候補にすら挙がらない事が今までは大半でした。
しかしAIがマッチングで使用するデータは、それらの項目だけではありません。
例えば理想の家庭像や仕事感、婚活をサポートする世話人の推薦コメントも参考にするなどしています。
それらのデータを、過去に成婚した会員のコメントと比較して、類似するカップルをリスト化していく流れです。
こういうAIによるリスト化は、今まで人が行っていた選択ではありえなかった候補が上位にくる事も多くて、まさしく以外な組み合わせが誕生するのです。
ただ以外といっても、AIは必ず何らかの根拠に基づいてリスト化しています。
その根拠は私達人間には分からないのですが、相手と会ってみると「自分では思ってもみなかった人と予想外に相性が合う!」との声もあるそうです。
実際にAIがリスト化した候補者と会うか会わないかは婚活している人の判断に委ねられますので、あくまでも出会いの可能性を高めるのが婚活におけるAI導入の目的です。
そして今までになかった出会いの可能性の実現というサービスを提供する事により、他社との差別化をアピールできるのも大きいですね。
人間が推薦するマッチングではどうしても不公平感が出る。AIはそうした「理不尽」さは一切無いから
婚活サービスにおいて、会員のサポートをする世話人のような方がいる事があります。
この担当者と会員との間でやり取りしながら相手を選ぶ時に、「この担当者大丈夫?」という経験をしたことはありませんか?
「担当者はこんな人を推薦してくるけど、私には相手の良さがさっぱり分からない!」
「何回か担当者と話をしていくうちに、この人が信じられなくなってきた・・・」
担当者は一応婚活のプロ(ちょっとおおげさ?)ですからそれなりのデータや根拠に基づいて話をするのですが、そこはやはり生身の人間です。
婚活において相手を選ぶ時に担当者といろいろ話をしながら進めていきますので、その人との相性は重要なポイントなのです。
しかし担当者に対して不信感が募ってしまうと、そこで婚活を続ける事は難しくなってしまいます。
そういう婚活サービスにおける世話人や担当者に対するトラブルや不信感を少しでも少なくする為に役に立つのがAIなのです。
AIには人によって条件を変えたり、判断がぶれる事は一切ありません。
そういう誰が利用しても同じ条件で不公平感が無いAIだからこそ、信頼されているという面もあるのです。
婚活している人の中には、「私はやっぱり担当者とじっくり話をしながら進めていきたい」という人ももちろん居るでしょう。
そういう人は、AIが機械的にリスト化するサービスよりも、担当者が親切丁寧にサポートしてくれる婚活サービスを利用した方が良いという事になります。
逆に「担当者と話をするのが苦手だから・・・」という人は、AIを売りにしている婚活サービスを検討してもいいかもしれませんね。
AI導入後のマッチング率や成婚率を公表している所はまだ少ない、なんちゃって婚活AIに注意!
今回は婚活市場におけるAIのメリットをご紹介しましたが、やはり問題もあります。
一番の問題は、ではAIを導入したらマッチング率や成婚率が上昇するのか?という事です。
婚活の最終目的は結婚ですから、逆に結婚にまで至らなかったマッチングでは意味がありません。
ネットでググってみたのですが、婚活サービスにAIを導入している所がそういう具体的な割合を数字で公表している所は見つける事が出来ませんでした。
AIにもいろいろな種類がありますので、私たちが本当に知りたいのは「AIが本当に婚活に役に立っているの?」ということなのです。
そのデータを公表していないという事は、残念ながらなんちゃって婚活AIもあるという隠された事実ですね。
世間では様々な分野において人工知能ブーム・AIブームですが、そんなブームにただ乗っかりたいだけのサービスに引っかからないよう、みなさんもお気をつけ下さいませ。