【プロ野球】オープン戦で強いチーム、ペナントレースは弱いジンクスは本当なのか

毎年２月にはじまるのがプロ野球オープン戦。
正式名称は「春季非公式試合」と呼びますが、このオープン戦にはジンクスのようなものがあります。

つまりオープン戦でいくら無双してもいわば練習試合、最初から本気を出したらケガもしやすいしスタミナが持ちませんよという格言みたいなものですが、では本当にそのジンクスは今も続いているのでしょうか。

2014年から2023年、過去10年間のオープン戦で優勝したチームと準優勝したチーム（１位と２位）が、ペナントレースの順位はどうだったのか調べてみました。
なおオープン戦は試合日程が不規則な為、各チームの試合数がマチマチとなっています。
なので順位の算定は勝率で決めています。

ちなみにオープン戦で優勝しても、賞金も何もないそうですよ(笑)。

オープン戦１位２位のチームはペナントレースではどうだったのか

オープン戦優勝の場合

過去10年でオープン戦を優勝したチームは、ペナントレースでの平均順位は2.9位となりました。

強くもないが弱くもないイメージでしょうか。
ただオープン戦優勝＝強いイメージがどうしても付いてしまう為、ペナントレースで３位ぐらいでは逆に弱いという印象をもたれてしまうのもジンクスの要因ではないでしょうか。
ファンから見れば最低でも優勝争いぐらいして、２位ならまだ我慢できるという心境かもしれません。

ただデータを見ると、過去１０年でペナントレースを優勝したケースも３回ありました。
2014年～2015年の福岡ソフトバンクホークスと、2023年のオリックス・バファローズです。
優勝確率にすると3割ですから、悪くない数字だとは思いませんか？

阪神タイガースも過去１０年で２回オープン戦で優勝していて、２回２位になっています。

これらのデータから言えることは、ジンクスとまではいかないがオープン戦の勢いがペナントレースまで続くかは五分五分ぐらいの確率でした。

オープン戦２位の場合

過去１０年でオープン戦準優勝したチームは、ペナントレースでの平均順位は3.4位となりました。

ジンクスは２位のチームには容赦なく発動しているみたいです(笑)。
ただこのケースの場合、過去１０年でソフトバンクホークスが４回もランクインしているんですよ。
そしてその内２回は優勝しています。

先ほどご紹介した、オープン戦で優勝したチームでもソフトバンクホークスはランクインしていますので、結論を言ってしまうと、オープン戦に関しては言えばソフトバンクはいつも強いということになってしまいます(笑)。

そして過去１０年のペナントレースでは福岡ソフトバンクホークスは４回優勝しています。
唯一例外だったのが2023年のオリックス・バファローズで、オープン戦優勝＝ペナントレース優勝というケースで、福岡ソフトバンクホークス以外のケースでした。

ちなみにオープン戦準優勝チームでロッテが３回もランクインしているのですが、順位は３位が２回と５位が１回。
ロッテに対しては2017年もオープン戦優勝⇒ペナントレース最下位と苦い記憶があるので、ジンクスが容赦なく発動しています。

まとめ（オープン戦ジンクスに関して）

オープン戦で勝ちまくってしまうとファンの期待値が上がってしまうことがジンクスの発祥と言えそうです。

皆さんもどうか温かい目で見守ってあげて下さいね。