中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの感染による新型肺炎の影響がどんどん拡大しています。
死者は合計17人、国内での発症者は471人だと22日夜に中国国営メディアは伝えました。
中国では今月の24日から30日に大型連休で多くの人が移動することが予想されているので、更に感染拡大が懸念されています。
猛威をふるっている新型肺炎ですが、22日までに中国の専門家チームがある見方を示しました。
それによると、中国の市場で売られている「あるもの」が感染源だった可能性が高いというのです。
その感染源とは何なのか?ご紹介します。
ポイントは2つです。
②中国には野生生物を食べる「野味」の習慣があり、当初の発症者の多くは武漢市の海鮮市場と接点があったのもその理由
食用野生動物が感染源?
中国の投稿サイトに海鮮市場の野生動物価格表写真が出回っている
中国の短文投稿サイト(中国版ツイッター)には、武漢市の海鮮市場にある野生動物の価格表とされる写真が出回っています。
いずれも生きたままで、タケネズミ1匹85元(約1300円)、クジャク1羽500元、シカ1頭6000元などと表記されています。
2002年に中国で発生したSARSはハクビシンから、2012年に発生したMERSはラクダから人に感染したと言われています。
名称 | 新型肺炎 | SARS | MERS |
感染者が見つかった国や地域 | 中国・タイ・韓国など | 中国・香港・台湾・カナダなど20か国以上 | サウジアラビアやアラブ首長国連邦など27か国 |
感染源と疑われる動物 | タケネズミ? アナグマ? | ハクビシン | ラクダ |
発生時期 | 2019年12月~ | 2002年~2003年 | 2012年~ |
致死率 | 約2% | 10%弱 | 約34% |
SARSの場合のハクビシンも中国で食用として売られており、今回も同様の構図だったとの見方が強まっています。
北京紙、新京報は22日「国は野生動物の売買を厳しく管理してきたが、コントロールするのは困難だ」と半ば諦めのような指摘をしています。
中国での「野味」習慣の実態とは?
日本ではタケネズミはペットとして実際に販売されています。
中国では食用として、野生だけでなく中国各地で飼育もされたものも市場で出回っている実態があります。
中国の都市の飲食店でも提供されていて、「豚足に似た味で美味しい」との意見も。
最近では中国の旧正月春節のごちそうに、タケネズミ料理を作る動画が人気を集めた事もあるようです。
YouTubeで探してみたところ、こんな動画がありました。
気分がすぐれない方や食事中の方は見るのを控えた方がいいかもです。
下にスクロールすると動画がありますよ(肉の画像がありますので要注意!!)
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日本の人畜共通感染症に詳しいある教授は、野生動物を食用にする市場は病気の温床となりやすいが食文化は長い間で築き上げられたものなので、簡単には変えられないと指摘。
日本側でできる事は、生肉の持ち込みなど動物検疫を厳重にすることだといいます。
新型肺炎コロナウイルス関連のブログ記事を一覧にしてみました。
通常の感染症対策もご紹介していますので、ぜひどうぞ。
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