2021年秋ににリリースされたWindows11☟
新しい機能がいろいろ追加されたり、Windows10から無くなった機能もありますが、それ以外で気になることがあります。
いくら画面のデザインがかっこよくても、パソコンの起動に時間がかかったり処理が遅くなってしまうとストレスがたまってしまいます。
このブログでは、Windows11の開発版(ビルドプレビュー版)を実際にインストールして使用しているパソコン1台と、Windows10のパソコン3台の合計4台を用意して、電源を入れてから最初の画面が出るまでの時間を計測した結果を比較してみます。
もちろんパソコンの性能はCPUだったりメモリ容量の影響が大きいので、起動時間だけでなくファイル操作やプログラム処理にかかる時間はCPUの性能が高ければ高い程良いでしょう。
ただ起動時間に関しては、実は今回の実験で意外な結果となっています。
ポイントは3つです☟
①最新のゲーミングパソコンは、Windows11でも10でも早い!
②10年前のパソコンでも、起動時間だけで比較するとWindows10は十分早い!
③結論としてOSによる違いはあまりなく、パソコンの使い方や中身による差が大きい
Windows11と10のパソコンの起動時間を比較してみた
ゲーミングパソコンだと、11と10の大きな違いは無し
今回私がWindows11の開発版をインストールしたパソコンは、レノボのゲーミングパソコン「LEGION」です☟
スペックはCPUが「Intel Core i7-10750H」、RAMは16GB、500GBのSSD記憶装置です。
このパソコンにWindows11の開発版をインストールしていますが、10時代と比較して特にパソコンが早くなった印象はありません。
10時代の起動時間は計測していないのですが、11の開発版だとパソコンの電源ボタンを押してから最初のスタートアップ画面が表示されるまで11秒~12秒となっております☟
Windowsの起動時間が10秒台前半だとかなり早い印象と思います。
パソコンの起動時間別の印象はこんな感じでしょうか☟
9秒まで | 爆早 |
10秒~15秒 | かなり早い |
16秒~19秒 | ちょっと早い |
20秒~29秒 | 普通 |
30秒~ | 遅い |
さすがに9秒未満で起動するパソコンはWindowsでは滅多にないと思うのですが、15秒まででも十分早いと思います。
Windows11開発版を実際に数日利用していますが、起動時間やプログラムの処理速度、ファイルの操作時間などは特に大きく変わった印象はありません。
なのでゲーミング用など高性能のパソコンをお持ちの方は、Windows10から11に変更しても、パソコン全体の処理が大きく向上するといった効果はあまり期待できない可能性が高いでしょう。
4台のパソコンで起動時間を比較してみた結果は?
では他のパソコンで起動時間を比較してみましょう。
パソコンがシャットダウンしている状態で、電源ボタンを押してから最初の写真画面が表示されるまでが起動時間です。
今回比較する4台のパソコンは下記の通り☟
レノボ LEGION
| CPU:Intel Core i7-10750H RAM:16GB 記憶装置:500GBのSSD OS:Windows11 |
富士通 ARROWS Tab Q5010 | CPU:Intel Celeron N4020 RAM:4GB 記憶装置:64GB(eMMC) OS:Windows10 |
DELL PC | CPU:Intel Core i5-7200U RAM:8GB 記憶装置:250GBのSSD OS:Windows10 |
レノボ PC | CPU:AMD A8-3500M RAM:8GB 記憶装置:200GBのSSD OS:Windows10 |
そしてこの4台で起動時間を2回ずつ計測した結果はこのようになりました☟
レノボ LEGION (2020年購入) | ①12.22(秒) ②11.81 |
富士通 ARROWS Tab Q5010 (2021年製) | ①26.90 ②22.08 |
DELL PC (2017年製) | ①41.26 ②38.55 |
レノボ PC (2011年製) | ①19.64 ②18.69 |
ゲーミングパソコン「LEGION」が一番早かったのは当然なのですが、その次に早かったのがなんと10年前のレノボパソコンでした。
本来ならパソコンの性能を考えてDELLが2番目に早いはずなのですが、なんと4台中一番遅い結果に!
しかも38秒以上起動に時間がかかるという、圧倒的遅さになってしまいました。
その原因を考えると、2017年に購入以降私と妻が結構使っていたのですね。
いろいろなアプリやファイルが詰め込まれている状態なので、おそらく起動に時間がかっていると思われます(ちなみにSSDの空き容量は約30GB)。
2番目に早かったのが10年前のレノボパソコンなのですが、性能的に4台中一番下のはずなのです。
ただ最近このパソコンは誰も使っていなくて、いらないアプリやファイルなどは以前ほとんど削除しております。
その結果スペックは一番低いけれど、中身が整理されている状態なので起動時間「だけは」早いという結果になっております。
ただ10年前のこのパソコン、画像を開いたりエクセルを開いたりすると明らかに遅いのは実感できるのです。
なのでパソコンを利用する際、起動時間と処理速度は比例しないということでしょう。
Windows11でも10でも大事なのはパソコンの中身である
今回の実験結果から分かった事は、、
いくら新しいパソコンでも、アプリやファイル、画像や動画ファイルを沢山詰め込むと遅くなってしまうのです。
逆に10年以上前のパソコンでも、いらないファイルやアプリを削除しておくと、10秒台で起動することができます。
最新OSということで大きく宣伝されているWindows11ですが、10から11に変えただけではパソコンの動きが大きく改善する期待は持たない方が賢明と思います。
それよりもしばらくWindows10のままでいいから、パソコンの中身を整理することが肝要なのです。
以上「Windows11にするとパソコンは早くなるの?4台のパソコンで試してみた結果は?」でした。