中国の武漢で発生した新型コロナウイルスによる影響が世界中に広まりつつあります。
中国武漢市当局は23日、同日午前から武漢を出発する航空便や列車を停止させました。
旧正月にあたる春節を前に住民の移動を大幅に制限して、武漢で発生した新型肺炎コロナウイルスの感染拡大を封じ込める異例の措置です。
そんな日々刻々と変わる状況ですが、新型コロナウイルスの事についても少しずつ詳細が分かってきました。
先日私のブログで、中国の専門家チームが市場で食用として売られている「タケネズミ」や「アナグマ」などの野生生物が感染源だった可能性が高い見方を示すとご紹介しましたが、今回の新型コロナウイルスは、2002年から03年にかけて中国やアジアで流行したSARSウイルスとかなり酷似している事が分かったそうです。
今回はその内容をご紹介します。
ポイントは3つです。
①新型コロナウイルスは、遺伝子レベルでは89%がSARSウイルスと同じだとする分析結果が出ている
②SARSウイルスはもともとコウモリが持っていたとされ、当時中国の市場で食用で売られていたハクビシンを介して人に広がったと考えられている
③日本と武漢との航空便は、成田・関西・中部・福岡の4空港で週計38往復。一部の航空便の運行を中止するなど影響が広がっている。
遺伝子レベルでSARSとほぼ同じ?
新型コロナウイルスは、遺伝子レベルで89%がかつて中国やアジアで流行したSARSウイルスと同じだとする分析結果が既に出ているようです。
英エディンバラ大の研究チームが、新型コロナウイルスを分析した結果、89%がSARSと同じでした。
ヘビを介して人に感染したとの研究もあります。
病原性や感染力はSRASと比べて弱いと多くの専門家が見ていますが、現時点で分からないことも多く、こうした性質が突然変化して大流行してしまう可能性も否定できません。
SARSウイルスはもともとコウモリが持っていたとされている
SARSウイルスはもともとはコウモリが持っていたとされており、2002年から2003年にかけて中国の市場で食用に売られていたハクビシンを介して人に広がったと考えられています。
中国では野生生物を食べる「野味」の習慣があり、ハクビシンがSARSウイルスの自然宿主ではないかと当時疑われたので、SARS伝染の媒体になりうるとして、中国での流通が「その時は」禁止されましたが・・・。
ネットでググると、現在ハクビシンの肉は高級食材として広東省を中心に再び活発に流通しているそうです。
特に味噌鍋など煮込み料理に使われる事が多いんだそうで・・・
食文化はなかなか変えられないのが現状のようですね。
日本政府は水際作戦を徹底するとのことだが・・・
中国メディアによると、現地調査に入った専門家からは過去に大流行したSARSに比べ、感染拡大の規模が少なくとも10倍となる可能性があると指摘しています。
その当時と比較して、人やモノの移動が比較にならない程現代では多くなっているからです。
現在日本と武漢との直行便は、成田・関西・中部・福岡の4空港で週計38往復あります。
全日空や中国の上海吉祥航空などは往復便の欠航を決定するなど、徐々に私たちの生活にも影響してきています。
空港ではサーモグラフィーでのチェックやせきや発熱、解熱剤の服用の有無を把握するための質問票を配り、空港の検疫官に提出してもらうなどの「水際作戦」で感染拡大をなんとか防ごうとしています。
今後も新型肺炎コロナウイルスについては、順次ご紹介したいと思います。
過去に私がアップした関連ブログ記事リンクを一覧にしてみましたので、こちらもどうぞ。
通常の感染症予防対策もご紹介していますので、ぜひご家族で実践してみてくださいね。
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