家電製品や服などは今やスマホから24時間いつでも買えますが、「家」を買う時はそうはいきません。
なかなか景気が上がらない今、家を買う事にすごく迷っている方は多いと思います。
今回は2016年秋にマイホームを建てた私がいろいろ調べた結果地元の不動産業者に決定した時に、最終的に何が決め手になったのかを実例を元にご紹介したいと思います。
ポイントは4つです。
②家の売主は大きく3種類(大手のデベロッパーや不動産会社・ハウスメーカー・工務店)。ローンを組める額に応じて決めておく。
③売主の事務所やスタッフの対応、全てを細かく観察!お互いが納得していれば大丈夫。
④地元の工務店に問い合わせた返信メールがひどかった件
難しいようで実は簡単?マイホームを買う時に気を付けるポイント3つはコレだ!
家を買う前にまずは家計診断をしよう
いざ家族でマイホームを買おうとすると、つい気持ちが舞い上がってしまってお金の事は二の次になりがちなのですが、ここに大きな落とし穴があります。
車を買う時に、軽自動車を買うか外国高級車を買うかで迷っている人はほとんど居ませんよね?
マイホームも同様で、「家族の身の丈に合った」家を買うというのが大切になります。
その「身の丈」を調べるには、家計の中身を明らかにする必要があります。
とは言っても家計簿みたいに何にいくら使ったとか細かく分析する必要は全くありません。
家族1ヶ月の総支出は、項目ごとに分けておくと後日家計の見直しをするが大変スムーズにできます。
居住費・食費・通信費・ガソリン代・お小遣い・子供の教育費・雑費などです。
家族年間の総支出というのは、車検や生命保険・旅行や服など1年間を通して購入するようなものの事です。
収入と支出をざっくり明らかにしたら、年間の貯蓄額が出ると思います。
この貯蓄額を、今後マイホームを購入していく上で増やしていきたいのか現状維持でいいのか家族で納得いくまで話し合う事がポイントなのです。
家計の話をしていないと、家を買ったはいいけど家計が苦しくて旅行にもいけないし好きなモノも全然買えない!という事態になってしまいます。
家でお金の話をするなんて難しい・・・という方は、金融系の資格をもった方がアドバイスしてくれる「家計見直しサービス」というものもあります。
第三者である専門家のアドバイスから幅広い選択肢が出てくる事も多いので、家計についてなんとかしたいと思っている方はぜひご参考にして下さいね。
家の売主は大きく3種類、それぞれのメリットデメリットを把握する
売主 | メリット | デメリット |
大手デベロッパー・大手不動産会社(ニュータウン等、大規模な開発) | 閑静な住宅街や近くにスーパー、学校など、整った街並みや環境が魅力 | 一気に開発が進まない場合もあり、計画された都市開発にならない事も。資金計画や税金対策は各自でやる事が大半、建築するハウスメーカーが指定されているなど、建築条件付きも多い |
ハウスメーカー(○○ハウスなど、テレビCMでおなじみ) | 資本力・技術力・設計力など、総合的な信頼性が高い。家計の相談に乗ってくれるサービスもある | 実際に施行するのは下請け業者なので、出来上がりにバラつきも。販売・施工・アフターサービスで担当部門が違うので、誰が責任者なのかを確認しておく必要がある。 |
工務店(地元にある事が多く、既存住宅の中に1、2棟建てる) | 自分好みの家を建てられて、様々な相談に応じてくれる所もある | 工務店によって何を得意としているのかが分かりにくい、サービス内容は工務店毎で全然違うので、見極めが必要。見積もりに関しても書式も内容もバラバラ |
どこで家を買うか本当に迷っているあなたは、まず売主毎のメリットデメリットを把握しておきましょう。
安くて安心でサービスも良くて・・・というのはなかなか無くて、家族にとって何を重視したいかを元に売主を絞っていくのです。
例えばあまりお金に余裕が無い家庭は、そういう事情を反映して細かい注文にも応じてくれる地元の工務店や不動産業者がいいでしょう。
お金は頑張って用意するから快適な家が欲しい人は、大手のハウスメーカーが有力候補でしょう。
家を買いたい!と決意しても、なかなか売主や良い物件が見つからずもやもやしている方も多いでしょうが、あせらずじっくり売主を見極めるつもりで探してみてください。
契約を慌てるあまりちょっと気になる事があるけど大丈夫だろう・・・と曖昧に家づくりを進めてしまうと、担当者との話のズレからとんでもない事態になる可能性もあります。
良い売主や家は、あなたが諦めずに探しているときっとどこかで出会う事ができる「縁」だと思って下さいね。
家づくりは買主と売主の信頼関係!片思いだけではいけない
家を買うということは、同時に売主からさまざまなサービスを受ける事でもあります。
家計の相談をする時もあるでしょうし、どんな設備や工法にするか決めなければならない事が次から次へやってきます。
最初は家づくりが楽しかったけど、決めるべき事が多すぎて最後は訳が分からなくなったという声も聞かれるぐらいです。
そういう時に売主や営業担当者から、シンプルで魅力的で分かりやすい説明を受ける事ができればあなたも満足して家づくりを楽しむ事ができるでしょう。
あなたから見て、買主の事務所やスタッフの対応をじ~くり見ておいて下さい。
挨拶一つとっても、事務所が忙しいからと言ってそっけない態度のスタッフが居たら、それは黄色信号です。
そういう会社は、スタッフへの教育が出来ていないという事ですし、上司がそういう教育に無関心かもしれません。
私の担当している営業員は親切丁寧だから大丈夫だよね?・・・という場合も油断禁物です。
なぜなら、大手ハウスメーカーの営業担当者は定期的な異動が日常茶飯事だからです。
そして家を建てた後のアフターサービスは別の担当者になる訳で、家を買った時とは相手の対応が全然違う!というトラブルにもなりかねないのです。
そういう売主スタッフの対応を間近で見る事ができるのが、事務所に直接出向いて家づくりについて話し合う時です。
大手ハウスメーカーでは、直接自宅まで訪問して話を進めてくれる場合もあるようですが、せっかくの機会ですからこちらから少しでも多く訪問してみましょう。
そこで「ちょっとイメージと違った」とか「ホームページでは良い事ばっかり書いてたけど、なんかそっけない対応だった」という場合は要注意ですよ。
地元の工務店の返信メールがひどかった件
これは私が家づくりの為に工務店を探し始めた時のお話です。
ホームページですごく印象が良かった工務店を見つけて、疑問点も含めて問い合わせのメールを送ってみました。
その衝撃の返信メールがこちら☟(一部抜粋しておりますが原文そのままです)
年内は予定が詰まっており、来年は1月6日からの営業です。日曜日が休日となっております。
それでもよろしければご連絡下さい。
まるでお役所仕事のようなメールなのですが、さすがに私の地元の役場でさえもうちょっとましな対応ですよ(笑)
土地が無いとダメ、ネット銀行もダメ、日曜日もダメ、まさにダメダメづくしですね!
なみにこのメールを相手に送ったのが12月中旬でしたので、師走の忙しい時期とはいえ、年内は一切相談にも応じてくれないそうです。
ホームページでいくら会社を盛大にアピールした所で、お客相手にこのような対応をする会社の実情がどのようなものかが分かる一例です。
みなさんもホームページや会社の外観に騙される事がないよう、中身やサービスをじっくり見て下さいね。