東京オリンピック開催まであと4か月となっていますが、開催に向けての状況は日々難しくなっているのが現状です。
そんな中、欧州サッカー連盟(UEFA)は17日、加盟55協会など関係者が参加した臨時ビデオ会議を開催、6月12日~7月12日に12都市で開催される予定だった欧州選手権(EURO)を1年延期することを決めました。
このサッカー欧州選手権は、FIFAワールドカップと同じくらい世界的なビックイベントであり、そのイベントが年内ではなく1年延期するという重大な決断をしたのです。
また、南米サッカー連盟(CONMEBOL)も同日、6月12日~7月12日にアルゼンチンとコロンビアで共催予定だった南米選手権(コパ・アメリカ)の1年延期を発表しています。
この2つの大きな決定は、東京オリンピックの開催に向けて大きな影響を与えるでしょう。
ポイントは2つです。
②東京オリンピックの延期決定を誰が行なうか揉めてる場合ではない!延期決定が遅れる程ダメージが大きい!
東京オリンピックの通常開催はもはや不可能になった!?
サッカー欧州選手権と南米選手権が1年延期した意味とは
今回1年延期が決定したサッカー欧州選手権と南米選手権ですが、当初は年内開催にむけて調整を行っていたようです。
しかし欧州において新型コロナウイルスの急速な感染拡大の影響により、欧州チャンピオンズリーグ(CL)などの欧州カップ戦、イングランド、スペイン、ドイツ、イタリアの4大リーグを含む主要リーグが13日までに中止、延期を発表していて、少なくとも4月初旬まで公式戦が全て中止となっていました。
チェフェリン会長は「今シーズンの競技が安全に終了できるように、幅広い選択肢を提示した」と各国の国内大会を最後まで消化することを優先したと説明しました。
新たな開催期間は欧州選手権、南米選手権ともに来年の2021年6月11日~7月11日です。
これで東京オリンピックの通常開催の可能性が、事実上ほぼゼロになったと言ってもいいんじゃないでしょうか。
サッカー欧州選手権と南米選手権が1年延期するのに、東京オリンピックは開催する!と言っても誰も納得しないですよね。
今年世界で行われる一番のビックイベント「東京オリンピック」を開催するのかしないのか。
世界中の人が、その決断を一刻も早く待っている状況なのです。
東京オリンピックの延期決定を誰が行なうか揉めてる場合ではない!
今回サッカーのサッカー欧州選手権と南米選手権を1年延期した最終決定者は、欧州サッカー連盟(UEFA)と南米サッカー連盟(CONMEBOL)です。
これが東京オリンピックの場合はIOC(国際オリンピック委員会)という事になるのでしょうが、国際オリンピック委員会(IOC)は17日、今は東京五輪の開催について「重大な決断」を下す時期ではないとの見解を表明しました。
IOCのスイスで理事会を開いた後に出した声明によると、「IOCは2020年東京五輪の開催に向けて、引き続き全力を傾けている。開幕までまだ4か月以上あるこの時期に、重大な決断が下される必要はなく、現時点での臆測はどんなものであっても非生産的だ」と述べました。
IOCの決断と言えば、マラソンと競歩競技が東京都内開催から急遽札幌に変更になった事が思い出されます。
あの時も「事前協議がなかった」などとバタバタ劇だったのですが、今回は開催するかしないのかという桁違いの話です。
まあ水面下では東京オリンピック延期に向けて動いている可能性もありますが、とにかく早い決断が必要でしょうね。
日本国内ではオリンピックの開催に向けて今も準備しているのですから、決断が遅れれば遅れる程準備に費やした費用や時間が無駄になってしまいます。
オリンピックの開催を日本自らが返上した1940年の状況とは違い、今回はIOC自らが延期決定をするのか!?という異常事態ですが、その選択肢は時間が経てば経つほどどんどん無くなっていきます。
今後のIOCの動向にも注目です。
以上、「東京オリンピック事実上の延期決定か!?サッカー欧州選手権“史上初”1年延期、南米選手権も延期」のご紹介でした。