2018年1月にFP3級を独学一発合格した私が、それから4か月後の5月に実施されたFP2級(日本FP協会主催)に独学一発合格した時の勉強時間、勉強方法、ポイントなどを紹介します。
FP3級の勉強法も紹介しております。こちらもぜひ!
目次FP3級を独学一発合格した時の勉強法・勉強時間・要点を紹介します
2018年1月に日本FP協会主催の3級FP技能検定試験に独学一発合格しました。 その時の私の勉強法・勉強時間・勉強のポイントをご紹介します。 なおここで紹介している勉強時間や勉強法、要点に関しては日本FP協会主催の試験に関しての内容ですのでご注意下さい。 FP3級に続きまして、その4か月後に2級FP技能検定試験に独学一発合格しました。ごちらもぜひ! …
なおFP2級試験は3級と比較して、過去の合格率から見ても難易度は高いです。
なので今回の紹介内容はかなり具体的な事についても記載しております。
何が言いたいのか結論だけ教えて!という方は、最後のまとめをご覧下さい。
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FP2級の合格率はFP3級の約半分。10人受験して約4人が合格する試験。
上のグラフは日本FP協会主催のFP試験(3級と2級)過去12回分の、学科と実技同時受験者の合格率のグラフです。
このグラフを見ても分かる通り、FP2級の合格率はFP3級の半分程度で推移しています。概ね平均して40%前後でしょうか。
この40%という合格率が高いのか低いのかは個人によって受け止め方はさまざまでしょう。
ただしFP2級を独学一発で合格した私の率直な感想は・・・
FP2級はそれなりに勉強しないと合格は難しい。まして一発合格を狙うなら苦手分野もある程度勉強する必要がある。
FP試験では世間一般のおカネに関するあらゆる事を問われるのですが、とにかく試験科目が幅広いのです。
FP3級では問題の解答選択肢が3択でかつそこまで深い知識は求められませんでしたが、2級では選択肢は全て4択(実技では数字を計算して記入する問題もあります)でその業界で使われている専門用語もどんどん出題されます。
私はFP2級の合格率が平均40%ぐらいだという情報を事前に得た上で、FP3級から勉強をスタートさせました。
例えFP3級が世間からどんなに簡単な試験だと言われていても、勉強した事のない私には実際の難易度は分かりませんからね。
更にみなさんにアドバイスなのですが、FP3級を合格したらぜひ続けて2級にチャレンジしてみて下さい。
3級の資格勉強で得た流れをそのまま2級の勉強に引き継げるので、最小の努力で最大の成果を得る事が可能です。コスパが最高なのです!
FP3級合格から約100時間程度勉強を継続したらFP2級に合格!
私の場合の結果だけで判断しますと、FP3級試験を80%以上の得点で合格した人は、そこから約100時間勉強を続けると2級合格レベルになる事は十分可能だと思います。
ただしFP2級を合格する為の勉強時間は、個人差も相当あるものと思って下さい。
なぜならFP2級の受験資格に関して複数の規定が設けられているからです。
②FPの実務経験が2年以上の者
③日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
この実務経験というのが結構幅広いのです。日本FP協会のホームページによると…
・証券会社、保険会社、銀行、クレジット会社などの金融機関に勤務している方
・不動産会社、建設会社など土地建物取引・建築・相談業務に従事している方
などFP試験として出題される分野の業務に携わっている人なら実務経験者と言えるでしょう。
ただ、この実務経験自体自己申告制のようで、証明するものも特に必要だと記載されてもいません。
ある方はブログ運営を2年以上続けているからそれを実務経験としたと紹介されていました。
実務経験を受験資格とする制度は、ほとんどノーチェック状態なのが現状のようです。
もちろん自己申告制とはいえ、場合によっては実務経験の確認を試験当日にされる可能性も十分あります。
くれぐれも自己責任でお願い致します。
日本FP協会が認定した機関で指定研修を期間内に終了した人に対してもFP2級の受験資格が与えられます。この認定機関には資格予備校や通信講座などがあります。
認定研修の詳細はここでは省略しますが、一般的な研修の場合3か月程度の期間が設けられている場合が多いようです。金額は1万円から数万円などかなり幅広いようです。
このようにFP2級の受験資格は一つではないので、その分さまざまな職種・業種・実務経験の方が受験されます。
すなわち、FP2級の試験内容の基礎知識をどれだけ理解しているかは相当個人差があるという訳です。
私のようにFP3級合格から続けてFP2級にチャンレジするというケースの場合、勉強する試験科目自体は全く同じです。
3級よりも2級の方が深く掘り下げて勉強するので新たに覚える事はあるのですが、3級で出題されるレベルの問題が2級で出題される事も多いのです。
FP3級合格後続けてFP2級にチャレンジして欲しい理由はここにあります!
あとちょっと勉強を継続するだけでFP2級に合格する可能性が高いからです。
もう一つ理由を挙げると、FP資格試験で出題される問題には年金や医療、相続など近年その制度が変更されている(変更が検討されている)内容が多いのです。
FP3級に合格したからFP2級にチャンレンジするのはまた今度!となると、せっかく得た最新の知識が2級の資格勉強をはじめた時には制度が変わっていて、また新しく覚えなければいけない事態にもなります。
そうなると昔の知識と最新の知識がごちゃごちゃに混ざってしまい、結果資格勉強が続かなくなる事は十分予想されます。
こういう事態を避ける為にも、私は資格取得に関しては常に一発合格を目指しています。
やる気を継続させるという意味が一番大きいのですが、せっかく勉強して得た知識を捨てるという行為をやりたくないという意味もあります。
FP2級合格の為の勉強方法① テキストを本屋で中身を確認してから購入する。
これはFP3級合格の時にご紹介した内容とほぼ同じですが、今回は少し掘り下げてみます。
テキストを本屋で買う理由は少しでも自分に合うテキストを買う為です。
では自分に合うテキストとはどういう意味でしょうか?
FP3級や2級は通信講座などでも常に人気上位の資格で、その分各社からテキストや過去問が種類豊富に出版されています。
ネットでは、このテキストで合格した!とか分かりやすかった!といった声やレビューが沢山あって、これから資格取得を目指す方は参考にする事も多いでしょう。
ただしあくまでも参考にするだけにして、本屋で中身を確認して最低でも数冊のテキストを比較検討して、最終的にどれを購入するか判断するようにしてください。
その理由を3つ挙げてみます。
現在出版されているFP2級テキストは、内容自体はほぼ同じです。
はっきり私は断言できます!
もちろん細かい箇所の記載の有無や要点などが違ったりする事は当然あるでしょう。ただしFP2級を合格する勉強法とは、テキストをはじめからおわりまでみっちり読み込む事でもノートに丁寧に模写する事でもありません。
試験問題の6割を正解できるかどうか。これが全てです。
その為には過去問をとにかくひたすらこなす事です。
過去問で間違えた所やうろ覚えな箇所をテキストで確認して次の過去問へ。その繰り返しです。
よって特定のテキストだから合格しやすいとか分かりやすいというのは当てはまらないという事になります。
ある人(FP2級合格済)がAというテキストを私に勧めてきたとしましょう。または口コミでAというテキストがお勧めとされているとします。
ネットの通信販売でAというテキストを私は購入しました。他のテキストは見たこともない状況です。
そしてAというテキストを買ったはいいが、何らかの理由で勉強がはかどらないし進まない。こういう時私はどういう心境になるのか・・・。
A以外のテキストが気になってきませんか?他のテキストだったらもっと勉強できたかもしれない!という思いが湧いてくるかもしれません。
又はAテキストを実際買ってみたけどやっぱり難しくて私には資格勉強なんて無理!
という逃げ道ができてしまう可能性があると思うのです。
こういう事態は本屋で中身を確認すれば大概防ぐ事ができます。
本屋でテキストを選ぶ時点であなたの資格勉強はスタートしているのです。
先ほどテキストの中身は合否には関係ないと断言しました。
じゃあテキストを選ぶ基準とは何でしょうか?
ズバリ!自分との相性です。
本屋に並んでいるFP2級のテキストを少し比較してみると、いろいろなタイプのテキストがあります。
絵が多いもの少ないもの、1ページ当たりの文章量が多い少ない、文章に使用されているカラーの多い少ない等々・・・。
数冊見比べてみるだけで、なんとなくこれなら読み進められそうというテキストがあるはずです。
ページ数とか本の価格などを気にしてはダメですよ。
ページ数が少なくても価格が安くても途中で挫折してしまっては全く意味がありません。
これからどんなに短くても数十時間、場合によっては100時間を大幅に超える勉強をスタートする前に本の内容や金額を気にしているようでは、ダメなのです。
資格勉強を継続する事!あなたがこれから意識すべき事はこれ一点です。
そして継続する為に、少しでも自分に合うテキストを選ぶ!
私が資格テキストを購入する時の判断基準はこれ以外一切ありません。2018年の1年間、毎日資格勉強を継続してたどり着いた私の結論になります。
逆に新しい資格チャレンジの時に本屋に行くのが最近楽しくなってきた自分に気付きます。
FP2級合格の為の勉強方法その② 過去問はネットでも可、ただし誘惑に勝てる自信がある人限定!
テキストを本屋で購入する時に、では過去問も一緒に買った方がいいのでしょうか。
今はネットで無料の過去問サイトが豊富にありますので、過去問をこなす「だけ」ならネットを利用しての勉強でも十分効果はあります。
ただし!誘惑に勝てる人のみです。
無料の過去問サイトではパソコン・タブレット・スマホなどで勉強する事が出来ます。
通勤通学途中の隙間時間で勉強する事が出来ますので、自分の生活リズムに合わせた過去問勉強ができるのは大きいメリットなのですが、デメリットとしてSNSなどの勉強中断要因が実に多いことがあります。
この「ながら勉強」が常態化してしまう事が一番怖いのです。
資格試験まで残り1か月ぐらいの総仕上げ段階においての「ながら勉強」は全然アリだと思うのですが、勉強をスタートさせて間もない段階で過去問をネットで勉強している最中、SNSやゲームなどの誘惑にあなたは勝てますか?
このスタート期間でいかにFP2級の勉強を軌道に乗せる事ができるかがポイントなのです。
つまり勉強を継続させる事が出来ればいいのですが、いったん勉強中の集中力が途切れるとその後回復させるのが難しいのが人間・・・。
そのままズルズルと勉強が進まなくなりまた明日にしよう!というパターン。
私の場合、テキストと過去問を同時に本屋で購入しました。
そして資格勉強をスタートさせて約1か月半はテキストと過去問本だけで勉強しました。
理由はただ一点、勉強を継続させる為です。勉強中はスマホやパソコンやテレビは付けていません。
私が購入した「史上最強のFP2級テキスト」は全6章から構成されています。
1週間につき1章分のテキストと過去問を交互学習する流れで進めました。全6章分の勉強が6週間ぐらいかかる計算ですね。
あとはひたすら過去問をこなします。テキストを一通り読み終えた後の過去問に関してはネットの方が圧倒的に優れていますね。
勉強履歴やジャンル別出題、網羅率などゲーム感覚で進める事が出来ます。
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FP2級合格の為の勉強方法③ 自分の興味のある分野から勉強する。特定苦手分野は流し読み程度にする
FP2級の資格勉強は3級と比較して覚えるべき単語や計算式、数字が段違いに多くなっています。
また3級ではある程度の一般常識問題やニュースなどで普段聞いたりするレベルの問題も多くありましたが2級の問題となると初めて見聞きする単語も多く出題されます。
私が苦手だったのは税金分野の特に法人税に関する事です。
一つの例で会社と役員間で資産の取引があった場合、どれくらいの金額が課税対象になるかという問題があるのですが、そんな事経営者以外の人がはたして覚える必要があるの!?というぐらい細かい内容なのです。
そんな細かい内容を真面目に勉強していたのでは膨大な時間がかかりますし、何しろ勉強していても面白くないんですよね。
実際私が資格勉強を継続している理由の一つに、実生活で役に立つ知識を勉強したいという思いがあります。
民法を勉強するといつか家族間でトラブルが発生した時に何かの役に立つ可能性はありますが、先ほどの例の会社と役員間の資産の取引事例など、まず今後も関わることはないでしょう。
なのでFP2級の資格勉強をはじめるにあたって、あなたの少しでも興味(又は将来役に立ちそうな)のある分野から勉強をはじめる事はかなり重要だと思います。
資格勉強は継続する事が一番重要です。継続する為には少しでも自分にとって関心がある分野からスタートするのは鉄則です。
もちろん第1章が興味深いと思われた方はぜひ1章からスタートしてもらってかまいませんし、税金の事をもっと知りたい方はタックスプランニングからぜひ勉強してみて下さい。
そして一通り全章勉強を終えて、どうしても苦手な頭に入らない分野もあるかと思います。
資格試験日までまだ余裕がある時はその分野の勉強を続けるのもいいのですが、試験日まで余裕が無く実技過去問も勉強しないといけない場合には、思い切って苦手分野を流し読み程度にする選択も十分アリだと思います。
FP2級は6割取れれば合格の試験です。苦手分野にこだわるあまり、その他の分野で取りこぼしが発生するのはあまりにももったいないからです。
苦手分野は別の分野で取り戻すという方法も検討してみて下さい。
FP2級合格の為の勉強方法④ 学科の過去問がある程度こなせたら、実技過去問も同時進行する
FP3級の実技過去問勉強は試験日まで残り1か月を切った段階で始めたので十分間に合います。
しかしFP2級の実技過去問題勉強に関しては、余裕をもって取り組んだ方が良いです。
なぜなら実技で出題される問題数が、3級の20問に対して2級は40問出題されるからです。
単純計算で2倍の問題数ですが、試験時間は90分。3級と比較して1.5倍ですね。
1問当たりに掛けられる回答時間は2分少々。見直し等で10分の余裕を取るとちょうど2分ぐらいになります。
実際実技の過去問を解いてみると、試験時間の90分が結構ギリギリだったりします。
この90分以内に40問という配分ペースに慣れる意味でも、学科と実技の過去問勉強は同時進行させましょう。
なお、実技問題の出題パターンはほぼ3級の時と同じです。
キャッシュフロー表・四季報などの資料の読み取り、建築基準法における建蔽率や容積率計算、保険証券から保険金などの計算等です。
パターン化された問題の計算方法を勉強するのですが、やはり90分で40問という問題数の多さが3級と比較して難しいところです。
なお2級の実技問題では、4択以外にも回答欄に直接数字を記入する問題も出題されます。
しかし基本的な計算方法を理解していれば何も難しくはありません。
このFP2級の実技試験に関して言えば、FP3級を勉強して合格した人はとてもスムーズに勉強できるかと思います。
それに対して実務経験有りや認定講習を受けてFP2級の受験資格を得た人の場合は、実技の過去問対策も早めに取り掛かる方がいいかもしれません。
FP2級合格の為の勉強方法⑤ 試験日まで勉強をとにかく継続する
こちらもFP3級の勉強方法紹介と同じ事なのですが、この継続するという行為が本当に大変でつらい事だからこそ価値があります。
最初のグラフで紹介した通りで、FP2級は合格率だけ見てもFP3級の約半分程度に一気に下がります。
平均して10人に6人は不合格な試験です。決して易しい試験ではありません。
更に試験結果データを見ると、ほとんどの試験回で実技より学科の合格率が低いのが顕著になっています。
やはり試験範囲が幅広くかつ3級より掘り下げた試験科目となっており、選択肢も全て4択なのでヤマカンである程度対処できた3級試験よりも遥かに難易度は上がるのがその理由でしょう。
学科と実技の過去問をこなしてもう試験は大丈夫だろう!という段階になった時に試験日まで勉強を継続できるか出来ないか、まさしく合否を分ける分かれ道なのです。
ゴールが見えていても手を抜かないよう最後まで気を引き締めましょう!
まとめ
・FP3級合格から続けてFP2級合格を目指す場合、目安の勉強時間は約100時間。コスパが良いのでぜひ続けて2級にチャレンジするのをお勧めします。
・テキストや過去問はどれを購入しても中身に大差はない。資格勉強を継続できそうな自分に合うテキストと過去問を中身を確認して購入しよう。
・興味のある、又は得意な分野から勉強してみる。苦手な分野に無理にこだわらなくてもオッケー。
・テキストと過去問をある程度勉強できたら、実技過去問も同時に勉強する。
・試験日まで勉強を継続する事が大切
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