2018年12月にITパスポート試験で独学一発合格しました。
その時の私の勉強法・勉強時間・勉強のポイントをご紹介します。
結論だけ早く教えて!という方は、目次からまとめだけをご覧ください。
なおITパスポート試験は、CBT方式という試験会場のコンピュータ上で問題に解答する方式の試験となります。
各試験会場によって試験日は異なりますが、私が受験したのは某大手資格専門学校でした。
月に数回試験が実施されていたので、自分の都合の良い日時に合わせて試験を受ける事が出来ます。
ITパスポート合格時の勉強時間は約60時間、ただし個人差が大きい
国家資格のITパスポート試験で問われる内容は、意外と広い
ITに関係する資格はさまざまありますが、国家資格として情報処理技術者試験のレベル1に相当する試験がITパスポートです。
試験で問われる内容は、コンピュータの仕組みを学ぶハードウェアやソフトウェアの他に、ネットワーク・セキュリティなど多岐に渡ります。
更にシステム監査という第三者機関による監査内容を問われたり、企業会計・経営戦略と言った分野からも出題されています。
はっきり言うと、結構試験範囲が広いのです。
IT系の資格試験だから計算問題が多いイメージがあるんですが、企業会計とかマネジメントなど会社の実務レベルで必要な知識も勉強する必要があるのです。
ただし試験範囲が広いとはいえ、そこまで専門的な知識は求められていません。
単語とその意味を理解しているかどうか。
そうした理由からこのITパスポート試験の合格率を受験者の職業別で見てみると、IT系より非IT系の受験者の方が合格率が高い傾向が続いているようです。
IT系出身だと油断してしまうからなのか、非IT系の方が頑張っているのかは分かりませんが、とにかくIT系の職業であろうがなかろうが合格する事は十分可能な試験です。
私は食品会社勤務で非IT系出身と言う事になりますが、合格した時の勉強時間は約60時間、勉強期間は1か月でした。
ITパスポートの合格率は約50%だが職種や職業による差はある
ちなみにITパスポート試験がCBT方式に移行してからの、1年毎の受験者数と合格率は次の通りです。
合格率は概ね50%前後ですが、先ほどご紹介した通り職業別の合格率ではそれなりの差が出ているのが現状です。
更に受験者別で調べてみると、一般社会人の方の場合は合格率は60%前後なのに対して学生の場合は30~40%ぐらいになるようです。
ITパスポート試験に関しては、企業会計やビジネス用語の意味も問われているというのが大きい理由のようです。
ただし学生やその他IT系が苦手な一般の方も、過去問を中心とした勉強を継続する事で必ず合格できる資格です。
現状の日本における情報格差(デジタル・ディバイド)
私は約1か月の勉強で合格したのですが、IT系の資格試験に関しては受験する方の個人的な相性も大きく影響するでしょう。
例えばFP試験の場合、保険・年金・投資・相続など将来的に我が身に降りかかる可能性のある事を事前に勉強したい方が多いと思います。
おカネに関わるトラブルはいつどこで発生するか分かりませんからね。
半面このITパスポートです。
あなたの周辺でパソコンの事を学びたい!という方はまれに居るかもしれませんが、情報処理の国家資格勉強をしたいという方はなかなかいないのが現状ではないでしょうか。
この表は、ある大手通信講座の人気ランキングです。
6位に民間IT資格のMOSがランクインしていますが、この資格は情報処理を学ぶというよりはエクセルやワードなど個別のソフトウェアのスキル習得の意味合いが強いと思います。
ちなみにITパスポートも当然この講座の中で勉強できるのですが、ランキング30位にも入っていませんでした。
この結果だけから判断すると、現状の日本において情報処理関係の資格の知名度や重要性はまだまだ世間に広まっていないし理解もされていないという事になります。
パソコンはもちろんスマホやタブレット端末など、IT機器は私たちにとって当たり前の存在になっているにも関わらず、それに関係した資格が生かされていないのは本当にもったいないと個人的には思うのです。
このIT知識の習得は学生はもちろんの事、働いている社会人の方や主婦の方・お年寄りの方など年齢はあまり関係ないと思います。
このようなIT知識を持っている人と持っていない人との情報格差が、徐々に社会問題になっているのです。
知っている人にとっては普通な事で使いこなせて当然!と思っていても、知らない人にとっては分からない事自体がリスクなんですね。
コンピュータウイルスやマルウェアによる被害が後を絶たないのも、そういった社会的背景があるのです。
IT系の資格は興味を持って勉強できるかがポイント
ITパスポートは情報処理の一番基礎的な知識を問われる試験ですが、カタカナの専門用語がバンバン出てきます。
この専門用語の勉強を、めんどくさいと思うのかちょっと面白そうだなと思うのかがズバリ合格への分かれ道ですよ。
ITパスポートの試験勉強では、データベースやアルゴリズムなど本気で勉強しようとするととてつもなく時間がかかる分野も勉強します。
ただ勉強すると言っても、ほんのさわり程度です。
入口を覗いてみるだけなら、みなさん少しは興味がありませんか?
ITにおけるデータベースは今や世の中になくてはならない存在なのですが、その理由は何でしょうか?
小学校でもうすぐプログラミングの授業が始まるみたいだけど、どのような内容を勉強するの?
そもそもコンピュータってどういう仕組みで動いているの?
試験勉強をする事で、このような日頃ふと思っている疑問点がどんどん分かるようになってきます。
しかも自分自身が勉強する事で理解できます。
私はこの流れに完全にはまってしまいまして、どんどん学習を進める事ができました。
そうか、こういう事だったのか!って感じですね。
この高揚感と言いますか、自分自身の理解力が高まっていく瞬間が一番資格勉強をしていて楽しくて充実しています。
更に資格勉強を継続する事により自己肯定感も確実に高まりますよ。
自己肯定感を高くする沢山のメリットについて紹介していますで、こちらもぜひどうぞ。
資格勉強を1年間継続したら自己肯定感が上昇して人生観が変わった!
学校・職場・家庭などで上手くいかない時が続いた時、それを乗り越えられる人とひどく落ち込んでしまう人との差はどこからくるのでしょうか? 私は2018年に合計4つの資格試験に合格しました。全て初試験で独学一発合格です。 勤務先の会社から取得を命じられた訳でもなく転職の可能性も当面はないのですが、それでも1年間資格勉強を継続して確かに変わったと実感できる事があります。 …
ITパスポートは、興味をもって勉強する事が合格への一番の近道です。
テキストを本屋で買う。1章分流し読みしたらネットの過去問をやる。
テキストは本屋で中身を確認してから購入する
ITパスポート試験は、テキストを1冊購入してひたすらネットの過去問をやる事で合格できます。
そのテキストは本屋で必ず中身を確認してから購入して下さいね。
ITパスポート試験はそれなりに幅広い分野から出題されますが、計算問題もいくつか出題されます。
代表的なものは2進数などの基数変換や、稼働率・損益分岐点などでしょうか。
この計算問題を頭の中で理解しながら勉強するのが本当に難しいのです。
IT系の資格勉強をはじめてやる人なら、なおさら計算問題に対して苦手意識があると思います。
この苦手意識を出来るだけ大きくしないように、少しずつ理解しながら勉強を進めていくようにしましょう。
計算問題の勉強は後回しにしても全然大丈夫ですよ。
ぶっちゃけてしまえば、ITパスポート試験は計算問題を全て捨ててしまっても合格できる試験です。
私が購入したこのテキストは、可愛いネコのイラストに癒されながらテキストを読み進める事が出来ます。
テキスト自体にも過去問が掲載されていますので、テキストを最期まで読むだけでも十分試験対策になります。
ITパスポートテキストはこちら(Amazon)
ネットで過去問をひたすらやる
テキストの1章分を流し読みしたら、すぐネットの過去問をやってみましょう。
ネット上には、ITパスポートの過去問サイトがいくつかありますが私のお勧めは過去問道場です!
さすがIT系の過去問サイトということで、過去問の出題方法の選択、選択肢の入れ替え、学習履歴、網羅率等々。
本当に細かい所に手が届く感じで、この過去問道場があればはっきり言って市販の過去問本は買わなくても全然大丈夫でした。
このような過去問サイトが無料で利用できるすばらしさに、管理人の方の意気込みやIT技術進歩に感心させられた記憶が残っています。
ちなみにこの過去問道場の管理人の方は、さまざまな情報処理資格の過去問道場を管理運営されています。
その他にもFP過去問道場や宅建過去問道場も次々と開設されているようですが、自らも資格試験に合格されているようです。
受験して合格した人が立ち上げた過去問サイトだからこそ、この便利さや分かりやすさが生まれるんでしょうね。
宣伝みたいになってしまいましたが、本当にお勧めです。
合格する為には試験日まで勉強を継続、これしかありえない
普段私たちが好きな本を読んだりスポーツをする事と違って、資格試験には明確な期限が決められています。
ITパスポートは他の資格試験と比較すれば日程的にいつでも受験可能な試験なのですが、このハードルの低さが逆に勉強するやる気を落としてしまう原因にもなっています。
次でいいか!
今度やろう!
特に社会人の方が、自己啓発目的で資格勉強を始めた時に最後に身を結ぶのは…
試験日まで勉強を継続できた人です。
資格勉強とは知識を少しずつ頭の中に浸透させて理解する事で、本当の自分の力となります。
それをどれくらい浸透させれば合格できるのか、どのくらいのスピードで浸透させるのかは個人差が大きいのですが
その個人差を知るという意味でも継続させる事が必要なのです。
なお、資格はとりたいけれどどうしてもやる気が長続きしない!という方もいるでしょう。
そういう方は、資格の通信講座を受講するという手もあります。
受講する為にはおカネが必要ですが、一定の投資をした以上はモトを取らないともったいないという意識を逆に利用するのです。
まとめ
・1か月間の短期集中勉強で合格が十分狙える
・苦手意識を持たず、興味を持ちながら勉強する事がポイント
・過去問道場でひたすら勉強する
・試験日まで勉強を継続する
勉強でもそれ以外でも、続ける事って大変な労力です。
でも1日30分の積み重ねで、1か月間だと15時間になります。
1年間で計算すると180時間!
180時間であなたは何をしますか?
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