4月7日、政府から緊急事態宣言が発令されました。
今まで以上に不要不急の外出自粛要請、仕事のテレワーク(在宅勤務)要請、食料品や日用品・医薬品など生活必需品以外を取り扱っている店の一時休業など、私たちの生活が一変する事になります。
自宅で過ごす時間が長くなればなるほど大人も子供もストレスがたまってイライラが募り、暴言を吐いたり時には暴力を振るってしまう事が問題になりつつあります。
先日WHOが、多くの国や地域で外出を制限する措置が取られている中で、世界各地で女性への家庭内暴力が急増しているとして、各国に対策を求めました。
国連によると、外出が禁止されているフランスでは、1週間で家庭内暴力の件数が3割以上増えたということで、外出制限による新たな問題が浮き彫りになっています。
日本と比較して女性の立場が強いヨーロッパのフランスでこの現状ですから、日本でも今後DV(家庭内暴力)が深刻な問題になる可能性が高いのです。
また女性だけでなく、子供に対しても親のイライラのはけ口で体罰が深刻化する可能性も高いでしょう。
忘れてはならないのは、体罰によって何の罪もない子供が命を落とすケースがある事です。
【サザエさんの波平は体罰行為でアウト!】子供がいたずらしたので、長時間正座させた⇒体罰です!【厚労省の検討会より】
2020年4月から施行される「改正児童虐待防止法」。 これには親権者や里親らによる体罰禁止規定があるのですが、厚生労働省の有識者検討会が18日、具体的にどんな行為が体罰に当たるかを示した指針をまとめました。 今までなら親のしつけで済まされていた行為が、これからははっきりと「体罰」に分類されるのです。 ではそれらの行為とはどのようなものなのか、ご紹介したいと思います。 …
今後外出自粛が長期化することで、家庭内暴力が外部の人に気付かれにくい状況になってしまいます。
現在のような日常とは全く違う環境の中では、一人一人が自分の事で精いっぱいで、他人の事を気遣ったり手伝ったりする余裕もなくなってしまいます。
そうなると自分の身は自分で守っていくしかないでしょう。
事態が悪化する前に、外部の専門家や公共の相談窓口に早めに連絡を入れることが重要になってきます。
どこに相談したらいいか分からない方は、DV相談ナビ | (全国共通番号:0570-0-55210) | ・配偶者からの暴力に悩んでいることを、どこに相談すればよいかわからないという方のために、全国共通の電話番号(0570-0-55210)から相談機関を案内するDV相談ナビサービスを実施しています。 ・発信地等の情報から最寄りの相談機関の窓口に電話が自動転送され、直接ご相談いただくことができます。 |
保護を求めたいなら「配偶者暴力相談支援センター」へ | 配偶者暴力相談支援センター一覧(外部リンク) | 保護支援を受けたいなら、「配偶者暴力相談支援センター」に相談してみましょう。 日本全国277箇所に「配偶者暴力相談支援センター」があって、主に各市町区村の地方自治体にある相談窓口です |
児童虐待通報ダイヤル(児童相談所全国共通ダイヤル) | (全国共通番号:189) | 厚生労働省が開設している「児童相談所全国共通ダイヤル」 電話をすると、オペレーターが24時間対応して、あなたの地域を管轄する児童相談所に電話を取り次いでくれます ・匿名で電話をすることができます。 |
警察に対する相談は警察相談専用電話へ | #9110 | 犯罪や事故の発生には至ってないけれど、ストーカーやDV・悪質商法など警察に相談したいことがあるときには、警察相談専用電話#9110をご利用ください。 全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する警察本部などの相談窓口につながります |
命の危険を感じたら警察へ | 110 | 「110番」は、今すぐ警察官に駆けつけてもらいたいような緊急の事件・事故などを受け付ける緊急通報用電話です 身の危険を感じたり目撃したら、躊躇なく電話しましょう! |
日本における緊急事態宣言は、生活必需品の買い物で外出する事が認められています。
家の中から電話できなくても、外出して電話する事は十分可能なのです。
自分だけが我慢すればいいから・・・と耐えていると、このような緊急事態宣言下では家庭内暴力が自然に落ち着く可能性は低いでしょう。
事態が悪化する前に、取り戻す事が出来なくなる前に、ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
以上、「DVや家庭内暴力、体罰が激増!?深刻化する前に専門家に相談を!相談窓口一覧まとめ」でした。