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【五等分の花嫁五月評】五つ子の象徴&ラスボス的存在!母親役を貫き通した【ネタバレ】

五等分の花嫁

五等分の花嫁に登場する五つ子に対する個人的な思いを実際の画像で紹介していく5回シリーズ。
第5回目は五女(末っ子)の五月です☟
旭高校に転校してきた五つ子ですが、その中で風太郎が一番最初に出会ったのが五月でした☟
風太郎の自宅に一番最初に訪問してきたのも五月、妹の「らいは」と一緒にお出かけしたのも五月でした☟
五等分の花嫁では、第1話で五つ子の誰かと風太郎が結婚式を挙げる様子が描かれています。
なんだかんだで五月と結ばれるんだよね??と予想していた読者も多かったはず。

物語の最初からヒロイン感満載の五月でしたが、中盤以降意外な役割がはっきりしてきます。
キーワードは「母親」
五月の存在は五つ子に対しても風太郎に対しても「母親」だったのです。

風太郎と五月の思い出からその意味を紐解いていきます。

目次以降ネタバレを展開していきますのでご注意下さい。
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母親役として五つ子風太郎両方を導いた五月

風太郎と一番性格が似ていたゆえに衝突

五月の性格を一言で表すと「頑固で真面目」。
風太郎に初めて会った時に勉強を教えてくれなかったことをずっと根に持っていて、家庭教師としてやってきた風太郎と全く会おうともしませんでした☟
五つ子の中で勉強に対して一番ストイックに取り組んでいたのが五月ですが、この時既に学校の教員を目指して勉強していたのです☟
五月は五つ子の中で特に学力が高かった訳ではありませんが、コツコツ勉強に取り組んで自分に対しても他人に対しても厳しい姿勢なのは風太郎にそっくりだと思いませんか?
性格や価値観が似ている2人だからこそ物語の序盤は衝突してしまう事も多かったのでしょう。
五月の語り口調が常に丁寧なのも、あえて距離を取ろうとしている風に見えます☟
このような行動や言動になっているのは五月の強い決意の裏返しでした。
それは「母親」として立ち振る舞っていたからなのです。


母親として優しく厳しく振舞った

物語中盤で次女の二乃と五月が喧嘩してしまう場面があります。
(七つのさよならより)

その時に五月は二乃に対して手を出してしまいます☟

風太郎が作った手書きの問題を二乃が破ってしまい、怒った五月が顔を叩いて謝罪を要求する場面。
五つ子が手を出した喧嘩をするのはこのシーンが最初で最後でした。
衝突して喧嘩する場面は沢山ありましたが、この時だけは2人が家を出て行ったこともあり、かなり深刻な状況だったのです。

この時の五月は今までになかった厳しい表情をしていました。

二乃からは「母親の代わりを演じるのはやめなさい」と言われてしまうのですが、それでも五等分の花嫁において最後まで五月は母親として振る舞いました。

小さい頃に母親が亡くなった時、五月自身が母親役になると決意した思いは並大抵のことではなかったということを自ら証明していたのです。

ある時は四女の四葉から頼まれて変装して風太郎を励ましたり☟
物語の中盤、温泉旅行の最後のシーン(鐘キス)では、五月姿に変装した四葉を後押しします。
鐘キス以降、風太郎は四葉のことを意識せざるを得ない状況になってしまいました☟
物語の後半になると、五月以外の4人が風太郎に対して猛アピールしてきます。
その時の五月の様子もまるで右往左往する母親のように感じませんか☟
母親役として振る舞っていたのは風太郎に対しても同じでした。
風太郎の自宅に一番多く通っていたのは間違いなく五月でしょう。
カレー目当てということもあるでしょうが、、☟

五つ子の中野家同様、上杉家も母親が居ません。
両方とも父子家庭で、その両家の母親役として時には優しく時には厳しく橋渡しとなったのが五月でした。

物語後半のクライマックス、学園祭「日の出祭 」の最後、四葉が待っている保健室へ風太郎が行った時のお話。
四葉に逃げられてしまった風太郎が追いかけようとしていた時に、すれ違ったのも五月でした☟
この時既に五月は、風太郎が誰に会おうとしているのか全て分かっていたと思います。
四葉の気持ちはもちろん、風太郎の思いも理解していた。
第三者的な母親目線でずっと見ていたからこそ2人の気持ちが分かっていたのでしょう。


風太郎と結ばれる可能性はあったのか

五月は五つ子の中で唯一風太郎とキスしませんでした。
風太郎とはある意味特別な関係だったことを証明した形となった訳ですが、母親役として立ち振る舞った五月にも物語最終盤になって心の変化が表れてきます☟

二乃と四葉が誰も居ない教室で話しているのを、風太郎と五月2人でこっそり聞くシーンがあります。
この時の五月自身の心境が「モヤモヤする」と描かれています。

例えばAという彼女持ちの彼氏とBという女性が一緒に行動していてモヤモヤしていた場合、Bの女性もAの彼氏に対して好意をもっていると捉えられることが多いと思います。

私も最初に五等分の花嫁を読んだ時に、さすがの五月も風太郎のことを好きになってきたのかなと思っていました。

ただこの場合の五月の心境、モヤモヤする大元の要因は「五つ子と風太郎」の関係性が変わってしまうことに対してでした。

二乃や三玖は本音で言えば四葉や風太郎のことを祝ってあげたい。
でも風太郎への思いも完全に消えることはない。
この相反する気持ちをどう解消していけばいいのか。

こういう矛盾を全てひっくるめて五月の「モヤモヤ」として表現しています。
つまり風太郎のことを好きになった訳ではないのですね。

真の意味で五月は母親役だったのだと感じさせれます☟
五月と風太郎、出会った当初はチグハグだらけだった2人の関係性が変わっていく姿も印象的です☟

五月と風太郎、恋愛関係には至りませんでした、ある意味それ以上の深い関係性だったとも言えるのではないでしょうか。


1巻第1話の五つ子シーンが全てを物語っている

五等分の花嫁の記念すべき第1巻、その第1話の最後に五つ子のシーンが描かれています。
風太郎が大人になった今でも「とんでもない悪夢」と表現する場面です☟
通常五つ子全員が揃っている場面では長女から五女まで順番に並んでいることがほとんどですが、物語の重要シーンでは中央に主役が描かれます。

このシーンで中央に居座るのは五月。
勉強嫌いの五つ子のうち四葉だけが満面の笑みというのも深い意味があるのですが、それよりも中央で仁王像の如く佇むのがラスボスの五月(笑)。

まるで中野家を守っている母親のように思えませんか?
ズカズカと家庭教師をやろうとしているデリカシーの無い男に対して「あなたなんかに務まるの?」と威嚇しているのです。

物語序盤は中野家を守る役割は五月の他に次女の二乃も同様でした。
二乃も当初は風太郎を拒絶していましたが、中盤以降デレデレになってしまいましたから☟

二乃の変わりゆく姿も五等分の花嫁で印象的ですね。

なので最初から最後まで風太郎と一線を敷き続けたのは五月だけでした。
五月と風太郎、終始家庭教師の先生と生徒(兼母親)という立ち位置は変わらなかったことになります。


物語最後には目指していた教員になれた五月の姿があります。
風太郎が家庭教師として教えてきたことを一番生かして実現させたと言ってもいいかもしれません。

「勉強教えて下さい」

五月と風太郎の変わらない関係性が五等分の花嫁を象徴していると思います。
以上【五等分の花嫁五月評】五つ子の象徴&ラスボス的存在!母親役を貫き通した【ネタバレ】でした。

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