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【みかん県】四国愛媛県に25年住んでみて「しんどいな、、」と思う瞬間

私はみかん県こと愛媛県に住んで25年近く経ちますが、最近では都会から移住される人も増えています。

愛媛県は東予・中予・南予と3つの地方に分かれていますが、特に東予地方においては今治市と西条市が「住みたい田舎ランキング」で上位になるなど、全国的にも名前が知られるようになりました。

愛媛県西条市
<愛媛県西条市>
愛媛県今治市
<愛媛県今治市>

自治体が有名になるのは大変嬉しいのですが、あまりにもメリットや魅力的な事ばかりがクローズアップされている感があります。

愛媛県に少なからず興味のある人は、そういう良い面ばかりではなくちょっと気になることや不便なことなども知りたいのではないでしょうか。

このブログでは住んでいる人にしか分からない、負の面にあえてスポットを当ててご紹介していきます。

負の面と言っても住んでいるのがとても苦痛!という訳ではないのですが、時々こんな事でしんどくなる、、というレベルのお話になります。

なお記事中で紹介している写真は全て私が現地で撮影しております。

まずは私の自己紹介から(笑)。


愛媛に住んでみて分かったイマイチな点を5つ挙げてみる!

ブログ主の紹介

<オレンジ7>
愛媛県の居住歴通算約25年
※南予15年、東予10年
愛媛県以外の居住歴茨城県に4年、千葉県に15年

私は愛媛県に25年、千葉県に19年の居住歴があって、36歳の時に地元である愛媛出身の妻と知り合い結婚して現在に至っています。

愛媛に住まいを持っていて仕事も愛媛!バリバリの愛媛人ですよ。

みかん県は良い面も沢山あるのですが、今回は「あえて」イマイチなことを本音で隠し事一切無しに挙げてみたいと思います。


夏は暑く冬は寒い!

冬の石鎚山
<真冬の石鎚山>

千葉県に住んでいた頃は冬になると結構寒い日が続いた記憶が残っているのですが、かと言って南に位置する愛媛県が暖かくて過ごしやすいのかと聞かれると、、

結構寒いですよ!と答えます

愛媛県には標高1982mの西日本最高峰「石鎚山」をはじめとして多くの山に囲まれた県であり、冬になると山間部は雪が積もることがしばしばあります。

県庁所在地である50万人都市「松山市」の中心部平地では積もることは滅多にありませんが、それでも年間数日は雪が降ります。

なので冬は雪が積もらなくても気温が低い日も多いので、寒さ対策は必須です。

半面夏になると山から吹き下ろす暖かく湿った風の影響で猛暑日が続くことになります

愛媛県の気候に関しては結構厳しいと言わざるをえません。

逆に関東地方は冬は晴れの日が多く、日中は部屋の中などはポカポカ陽気の場合も多いので実は過ごし易い記憶があるのです。

愛媛を含む四国地方は山が多い為、冬になると雲が発生しやすく朝から晩まで快晴の日は残念ながらあまり多くありません。

雲が発生しやすい
<雲が発生しやすい>

愛媛で少しでも晴れを求めるなら山が低くて瀬戸内海側で海沿いの地域、伊予市や今治市がおススメですね。


松山市中心部以外ではマイカー必須

松山市駅

地方都市においては通勤もレジャーもマイカーが必須ですが、愛媛県とて例外ではありません。

公共交通機関のJR四国のダイヤは都会と比較してかなり寂しいのが現状であり、1時間に特急列車と普通列車が1本ずつの時間帯も多いのです。

路線バスもありますが、松山市中心部以外では1時間当たりの本数がかなり少なく、結局車での移動を強いられるのです。

私が千葉県に住んでいた時には目的地によって車と電車を使い分けていましたが、愛媛県に住むと車での移動が大半です。

ただこのご時世、車の維持費もばかになりませんよね。

車をどうしても所有したくない人は、松山市の私鉄「伊予鉄道の駅の近く」に住みましょう。

伊予鉄道は、伊予市から松山市を経て東温市まで郊外電車が運行されています☟

伊予鉄道
<松山市駅前、電車乗り場の様子>

料金もJRに比べれば安く、時間当たりの本数もかなり多いので、通勤通学で十分使えます。

松山市内でも路面電車が運行されているので、観光でしたら路面電車だけで松山市の主要観光名所を巡ることができます。

伊予市、松山市、東温市の伊予鉄沿線以外の方は、車が無いと相当不便な生活を強いられるので注意して下さい。


東予地域に住む場合、半強制の祭り参加に注意

愛媛県西条市の祭り

全国各地にご当地祭りがありますが、愛媛県においては特に東予地域の祭り熱が半端ないのです。

具体的に言うと新居浜市と西条市です。

この2市では10月に秋祭りが開催されるのですが、祭りのスケジュールに合わせて学校や会社が休みになるぐらいなのです。

正月よりも祭りの方を重視している人も結構居るそうで、正月には帰省しないが祭りには参加する!という人も多いと聞きます。

しかし祭りをするにはお金と人手が必要ですよね!

賃貸物件に住んでいる方はそこまで協力を求められませんが、持ち家やマンションに住んでいる方は要注意です。

新居浜市と西条市のある地域では、そこに住むためには自治会への加入が絶対条件というところも結構あるんですよ。

しかも年に1回の自治会費とは別に加入料も必要な場合もあります。

更に祭りの前になると準備等で多くの人が駆り出されます。

祭りが好きな人はいいんでしょうが、あまり興味が無い人にとってはかなり苦痛なんじゃないでしょうかね。

祭り中には昼夜問わずお酒を飲みながら(浴びながら)市内を練り歩き、川の中に入ることもあります。

下の写真は西条市小松町の秋祭りの様子です☟

愛媛県西条市の祭り
<愛媛県西条市小松町の秋祭りの様子>

神社の階段をだんじりと呼ばれる神輿をかついで登っている様子です。

だんじりは木製でかなり重いのですが、そんなことはお構いなしに勢いで神社の境内目指して登ります。

祭り近くになるとこのように多くの人出が必要なので、子供や大人関係なしに集まる必要が出てきます。

大人だけでなく子供用の小さいだんじりもあるので、保護者もつきっきりでお世話する場面もありますよ。

私は子供用のだんじりの組み立てで半日お手伝いに行ったことがありますが、これが大人用のだんじりだと半日では終わらないでしょう。

こういう祭り関係の準備や人間関係が苦手な人は、祭りの日に合わせて家族みんなで県外に旅行に行く人も居ると聞いたことがあります。

それぐらいこの地域の人々は祭りに命を懸けていると言っても過言でないでしょう

更にこの地域で商売をしている方は、祭りになるとお店にお金を集金にくるシステムが発動されるので注意して下さい(笑)。

なお同じ東予地域でも今治市や四国中央市などは祭り自体はあるものの、時期が違ったり神輿が無いなど地域によってその内容は大きく異なります。

こういう祭りは小さい頃から地元に住んでいて家族皆で参加しているならそれが当たり前になっているのですが、引っ越しや転勤などで外部から来た人間にとっては合わないな、、と感じる場面もあるんじゃないでしょうか

まさに私がそのパターンでした。

とにかく新居浜市と西条市は祭りにかける情熱が半端ないので、その地域に興味のある方は絶対1回は祭りに参加しなければならないのか確認しておいた方が良いでしょう。


レジャー施設はほとんどない


最近では家族のレジャーも多様化していますが、それを考えても愛媛には家族で楽しく出かける場所は多くはありません。

遊園地は全くないですし、プロスポーツ観戦をしたくてもJ1サッカーチームやプロ野球球団はありません。

都会には駅近くに百貨店やオシャレな施設がありますが、愛媛には時代の最先端を行くものはありません(きっぱり!)。

唯一松山市の中心部に百貨店が2つ(高島屋と三越)ありますが、都会の百貨店程賑わっておらず、私がなにより不便と思ったのはレストランが少なすぎるのです。

松山市高島屋
<松山市で一番栄えている?高島屋百貨店>

通常百貨店にはオシャレで多様な飲食店が数多くテナントとして入っているのですが、松山高島屋は飲食店は数店しかなく、2021年冬に松山三越はリニューアルオープンしましたがショッピングモールのフードコートのようなお店が数店あるぐらいです。

なので家族や友達と買い物やご飯に行くときは結局ショッピングモールということになり、愛媛にある3か所(松山市の隣のエミフルマサキ、今治イオン、新居浜イオン)のどこかに行った方が楽しめることになります☟

今治市のイオンモール
<今治市にあるイオンモール>

もちろん田舎のショッピングモールなので周辺に駅は無く車は必須です!(エミフルマサキだけ近くに伊予鉄の駅があります)

ちなみにでは愛媛の人はどこに出かけているのか?と言えば、自然に関する場所ですね。

キャンプ場は愛媛の各自治体にはだいたいありますし、登山ならそこらじゅう山だらけですからいつでも楽しめる(笑)。

今治市に行くとしまなみ海道を自転車でサイクリングできますし、愛媛の一番南にある愛南町に行くと初心者でもシュノーケルやスキューバダイビングを楽しめるスポットがあります。

私の場合基本的にインドア派だったのですが、歳を重ねるにつれて体力の衰えを感じるようになってきました。

なので仕事が休みの日には意識して体を動かすように、そして負荷のかかる山登りをしています。

山に出かけるといろいろ面白い写真も撮れますので、私にとっては趣味と実益を兼ねた新しい行動パターンができました。

あなたが友達や家族と何をして楽しむのか、それによって愛媛を満喫できるか退屈してしまうのか、大きな分かれ道となるのです。


3地域の個性が大きく違うので、人間関係に疲れる

東予工業が発展していて求人倍率も高く仕事には困らない
半面地域祭りが活発な地域ゆえ、ストレートに物事をズバズバ言う人が多いイメージ、酒豪も多い
内向的な人はちょっとしんどいかもしれない
中予東予と南予の中間に位置しているので、両方の性格を合わせ持っている
学校が多いので若い人も多く、愛媛で出会いを求めるなら松山に住む選択肢以外はありえない!
南予農業がメインの地域ゆえ、のどかでゆったりとした時間を過ごせる
人口が少なく少子化対策が急務であり、若い人が少ない
田舎ゆえに地域によっては自治会や近隣住民との付き合いが重要となってくる

愛媛県は山の風景が広がる長閑な田舎ですが、それでも3地域によって大きく地域性が異なります。

東予は工業、中予はサービス業、南予は農業という、分かりやすいぐらいメイン産業が分かれています。

都会的な生活がしたいなら中予、と言っても松山市以外選択肢は無いと思いますが、私立の学校が複数あるので若い人も多く住んでいます。

東予地域は海岸沿いに工場が多いので常に求人募集があり、有効求人倍率も高い状態が続いているので仕事には困らないでしょう。

ただ遊ぶ場所がほとんどなく、イオンショッピングモールか松山市に出かけるということになります。

愛媛県で最も東にある四国中央市の場合、すぐ隣に3県(香川徳島高知)があり、そちらに行った方が遊びの選択肢があると思いますね。

南予地域は愛媛県を象徴するみかん栽培の中心地であり、農業や漁業が盛んな地域です。

ただ昔程農業で潤っている訳ではなく、かつて南予の宇和島愛南地域では真珠の養殖で大いに盛り上がった時期もありましたが、現在では下火となってしまい、肝心の漁業でも漁獲量は年々減少しています。

愛南町の海
<かつては真珠の養殖で盛りあがっていたのだが、、>

南予には限界集落と呼ばれている地域も数多くあり、学校が休校や廃校になることもあります。

田舎暮らしを楽しむなら本来南予地域が一番適していると思いますが、仕事の選択肢があまり無くて遊ぶ場所もほとんど無いなどのデメリットもあります。

私は愛媛県南予出身なので、東予の人とは未だに何か心の壁のようなものを感じてしまう時もあります(笑)。

分かりやすく言うと、愛媛県は実は3つの県に分かれている!と思った方がいいかもしれません。


愛媛が好きだからあえて嫌なことを見よう!

今回愛媛のイマイチな部分を挙げてみましたが、実際に大好きな部分も沢山あります。

東予地域には登山やキャンプで大自然を満喫できますし、中予南予地域では最近海の美しさに注目が集まっていて、下灘駅の夕日や愛南町のダイビングスポットなどには多くの観光客が訪れるようになっています。

下灘駅
<下灘駅の夕日>

合わない事もあるけど好きな事も沢山ある!

そんな愛媛県のご紹介でした。

以上「【みかん県】四国愛媛県に25年住んでみて「合わないな」と思う時」でした。

ぜひお気軽にどうぞ!