日本、いや世界で一番有名なゲーム機といえば任天堂から1983年に発売されたファミリーコンピューター、ファミコンだと答える人が多いのではないでしょうか(個人的な意見です)☟
現在のスマホゲームにすら及ばないグラフィックや音楽が逆に懐かしく感じられて、レトロゲームという一大ジャンルとして今もなお絶大な人気を誇るファミコン。
そのファミコンで表現可能は色は52色、画面解像度は100×100でした。
現在ゲーム機で主流のCGグラフィックスとは全く違う、ドット絵、ピクセルアートとも呼ばれているものです☟
1番最初に描いたカービィのドット絵を
全てカラーにした。 pic.twitter.com/mCOF9jPisn— KYO2006 フェス楽しみ (@KYO20062) July 6, 2022
このドット絵が懐かしい人に今回ぴったりの企画、愛媛県の有名観光名所やスポットをドット絵風に紹介してみます。
SNSでカッコよく綺麗に紹介する写真とはちょっと違う、レトロなファミコン風の写真と共に観光気分を味わって頂ければと思います。
今回画像編集で使用したソフトは「Adobe Photoshop Elements」。
インデックスカラーモードで画像解析度を低くし、使用する色も8色に限定。
実際のファミコン以上に荒いドット絵に仕上げてみました。
紹介している写真は全て私自身が撮影したものです。
ではさっそくゲームスタート!
愛媛の有名スポットをファミコン化するとこうなった
松山市の道後温泉
愛媛県で一番有名で観光客が集まるのが、松山市の道後温泉。
かの文豪「夏目漱石」も、松山のことを「何もないけど温泉だけは立派」と、褒めているのかバカにしているのか分からないようなコメントを残しています(笑)。
現在道後温泉には、本館、飛鳥乃湯、椿の湯と3つの温泉がありますが、本館の写真をファミコン化してみました。
120年以上の歴史がある道後温泉は、2024年12月まで保存修理中。
一応1階の温泉には入れますが、建物全体が工事用足場とラッピングアートで覆われていて、その全体を眺めることはできません。
工事第1期の時には、手塚治虫氏の「火の鳥」のラッピングアートでした☟
そして第2期には、白鷺バージョン。
白鷺が傷を癒すために訪れていた場所が今の道後温泉という白鷺伝説にちなんだものです☟
道後温泉に行くには、私鉄の伊予鉄駅「道後温泉駅」から歩いて5分程度。
電車でのアクセスの便利さや、商店街での買い物など旅行客に大変満足度の高い温泉です。
土日祝日には汽笛を鳴らしながら当時の列車を再現した「坊ちゃん列車」が1日数便運行されています。
百名城で現存12天守の一つ「松山城」
お城といえば日本百名城が有名ですが、愛媛県松山市にある松山城は江戸時代の現存12天守が残っているお城の一つ。
春には桜とお城という最強セットが見どころになります☟
築城したのは豊臣秀吉の部下で賤ケ岳七本槍七将の一人、加藤嘉明。
現在の松山城には大きな堀と石垣、戸無門や筒井門など多くの重要文化財が残っています☟
この石垣とお城の写真、いい感じだと思いませんか?
ファミコンで歴史ゲームと言えば、光栄の信長の野望が有名でしたが、そのワンシーンに出てきそうな絵に仕上がりました。
全国でも屈指の夕日スポット「JR下灘駅」
伊予市にあるJR下灘駅は、目の前に瀬戸内海と夕日が見ることができるスポット。
青春18きっぷのポスターになったり、NHKのドキュメント72時間という番組で取り上げられるなど、全国的にもかなり有名な駅です。
以前は駅から海までの距離が一番短い駅としても知られていました。
若い層に限っては、県庁所在地のJR松山駅より知名度があると思います(笑)。
そんな下灘駅にはやっぱり青い空と海が似合いますね☟
なんとなくぼやけて見える駅名もドット絵の魅力の一つです。
数時間に1本しか停車しない普通列車(電化されていないので電車ではありません)も絵になります☟
下灘物語というファミコンソフトでも作れませんかね?(笑)。
普段は誰も居ない静かな駅ですが、土日には曇空でも10人近くの人(駐車場の大半が県外ナンバーの車)が構内でそれぞれの時間を過ごしています☟
四国霊場第51番札所「石手寺」
松山市の道後温泉近くにあって、四国でも屈指の名刹「石手寺」。
四国お遍路の元祖「衛門三郎」伝説が残るお寺ですが、国宝の仁王門をはじめとして境内には国の重要文化財が4つあります。
写真はそのうちの一つの三重塔。
高さは23mで1318年に再建されたものです。
今治市のしまなみ海道と今治城
日本百名城で日本三大海城の一つ「今治城」☟
今でも海からの海水が堀全体に満ちていて、時折魚が飛び跳ねる音が聴こえます。
そして愛媛県今治市と広島県尾道市を結んでいるのが、自転車や歩いて渡ることもできる高速道路「しまなみ海道」☟
2022年秋には国際的なビックイベント「サイクリングしまなみ2022」が開催されます。
この時は高速道路部分が完全自転車専用道路となります。
高速道路を規制して行う日本唯一のサイクリング大会で、前回大会には国内外合わせて7000名の参加者が集結。
瀬戸内海の多島美を満喫しながら、爽やかな秋風と共に疾走できるコースが魅力です。
西条市にある日本百名山「石鎚山」
四国には日本百名山が2山あって、徳島県の剣山と愛媛県の石鎚山です。
石鎚山の標高は1982m。
わずかに2000mには届きませんが、西日本で一番高い山となってます。
主な登山道は2つ。
一つ目は西条市側からロープウェイを利用して、石鎚神社の成就社を経由するルート。
片道約3時間~4時間ぐらいです。
二つ目は久万高原町にある石鎚スカイラン(無料)を通る土小屋ルート。
こちらは片道2時間~3時間ぐらい。
この石鎚山、年間を通して最も人気があるのが紅葉シーズンの秋です。
特に頂上周辺から山頂ピークの天狗岳にかけての紅葉が見事で、山の雑誌にも毎年紹介されるぐらいの人気があります☟
ドット加工してみましたが、石鎚山に登ったことがある人なら、すぐピンとくるのではないでしょうか。
紅葉シーズンの週末になると、日の出と共に写真を撮るカメラマンで頂上周辺が埋め尽くされます。
伊予の小京都、大洲市の大洲城と臥龍山荘
伊予の小京都と呼ばれる大洲市。
その大洲市の有名観光スポットを2か所ご紹介します。
まず日本百名城「大洲城」☟
この大洲城、以前は天守閣が無く櫓があるのみでした。
しかし平成16年、2004年に市制50周年を記念してオール木造で天守閣のある当時の大洲城が復元されました。
天守の高さは約19m。
本来であれば、木造なら建築基準法にひっかかってしまうのですが、関係者と協議を重ねて特別に許可された経緯があります。
ちなみに写真の下側に映っているのは、JRの特急列車「アンパンマン列車」。
アンパンマンやばいきんまん、ドキンちゃんなどアニメに出てくるキャラクターが車体に描かれているのですが、ドット絵でただのカラフルな列車になっています(笑)。
そして大洲城から徒歩10分少々歩いた所にあるのが、ミシュラン一つ星にも選ばれた別荘「臥龍山荘」☟
明治の貿易商「河内寅次郎」が、余生を故郷で過ごしたいという思いからつくったもの。
山荘が国の重要文化財、庭園が国の名勝に指定されています。
秋になると庭園の紅葉が見事です。
ドット絵でその雰囲気をイメージしてみました。
新居浜の別子銅山遺跡
新居浜市の山間部にあった、かつての銅産出地「別子銅山」。
今は新居浜市ですがかつて別子山村という村があり、1690年に鉱脈が発見されて以降、283年にわたって銅が産出されていました。
今は閉山していますが、当時の銅山跡や復元した鉱山鉄道に乗ることができます。
マイントピア別子という道の駅をかねた施設では、温泉やレストランもあります。
その道の駅から車で約40~50分更に山奥に行くと、東平(とおなる)エリアがあります。
かつての採鉱本部が置かれていた場所で、大正時代には5000人が住んでいました。
その東平にあるのが、この第三通洞☟
採鉱の時の運搬や排水用坑道として利用されていました。
ドット絵にすると、まさに「世界樹の迷宮」。
その別子銅山の近代化に大きく貢献したのが、初代住友総理事「広瀬宰平」。
その広瀬が住んでいた邸宅が広瀬記念館、旧広瀬邸として公開されています☟
新幹線が無い四国で新幹線が見られるJR宇和島駅
日本で唯一新幹線が走っていない地域が四国なのですが、新幹線風な列車なら走行しています(笑)。
それが写真の0系普通列車。
普段は愛媛県のJR宇和島駅と高知県のJR窪川駅間を走行しています。
ネット上では偽新幹線とか新幹線もどきなどと散々な言われようですが(笑)、外見は往年の新幹線そのもの。
各駅停車でのんびりした列車旅を楽しめます。
四国中央市の煙突風景と四国八十八ヶ所霊場「八角寺」
製紙工場が立ち並んでいる紙の町「四国中央市」。
遠くから眺めると、煙突から白煙が立ち上る風景が特徴です☟
ドット絵にすると背景にある瀬戸内海と空が一体化してしまいました。
色が8色しか使えないのが痛いですね。
高さが200mを超える煙突もありますが、下から覗いた絵がこちら☟
旅の最後に、四国中央市にある四国八十八ヶ所霊場の第65番札所「三角寺」にお参り☟
写真は仁王門手前にある70段の階段。
俳人小林一茶も訪れた由緒あるお寺で、春には山桜、秋には紅葉が境内を彩ります。
ファミコン画風に愛媛を巡る旅、どうでしたか?
万が一好評でしたら、次回も続きを作りたいと思います(笑)。
以上「愛媛県の有名スポット観光名所をファミコン化(ドット編集加工)してみた」でした。