愛媛県今治市には、国の登録有形文化財に指定されている施設があります。
今治ラヂウム温泉本館です☟
2021年2月22日から3月7日までの期間限定で、「瀬戸内しまなみ海道×建築文化財Imabari RADIUS 光・希望・祈り」と題したイベントが開催されて、午後6時~8時にラヂウム温泉本館やすぐ近くにある四国霊場55番札所「南光坊」を光でライトアップ演出するようです。
100年以上も前に建築された鉄筋コンクリート建物がそのまま残っているとても貴重な文化財です。
今回今治ラヂウム温泉本館の点灯式に立ち会う事ができましたので、その様子をご紹介します。
国登録有形文化財がライトアップ!今治ラヂウム温泉が幻想的に!
ラヂウム温泉とは?
ラヂウム温泉とは、ラドン元素とトロン元素を一定量含む温泉です。
ラヂウム温泉で有名な場所は、秋田県の玉川温泉(Ph1.05の強酸性!)や兵庫県の有馬温泉などがあります。
ラドンやトロンが体内に取り込まれることで、新陳代謝を促進させたり、神経痛などの病気に対して効果があるとされています。
ただ今治ラヂウム温泉は、名目上は公衆浴場施設です。
その今治ラヂウム温泉本館は1919年に創業されました。
しかも当時としてはとても珍しい鉄筋コンクリートの建物ですよ。
鉄筋コンクリートの建物で有名なのは長崎県の端島(軍艦島)が有名ですが、端島で日本最初とされる鉄筋コンクリート造のアパートができたのが1916年です。
今治ラヂウム温泉本館の建設時期とほぼ重なっていますね。
ちなみに今治ラヂウム温泉施設は国や県の所有ではなく、個人の方が所有管理されています。
残念ながら2014年で浴場利用はできなくなっていて、温泉本館は閉館しています。
今回建物を管理する創業家の方が、地域の観光振興や新型コロナウイルスの収束を願って、文化庁の支援を受けて光の演出を企画したようです。
今治ラヂウム温泉本館点灯式に行ってみた
当日の夕方6時過ぎに現地に行ってみましたが、謎のスーツ姿の集団を発見!☟
ラヂウム温泉本館横のビルの上にもかなりの人だかりです。
実は点灯式に当たって今治市長などの挨拶があるようで、スーツ姿の人は市役所の職員のようです。
私はラヂウム温泉本館に今回はじめて来たのですが、日中に通るとレトロな昔の温泉施設というイメージしか湧きませんね☟
実際にグーグルさんで検索してみると「今治ラヂウム温泉 心霊」と出てしまいました☟
何も知らない人が夜ここを通ると、真っ暗なラヂウム温泉本館が不気味に映るのでしょう、、
ちなみに何もライトアップされていない状態はこんな感じでした☟
そしてライトアップ後がこちら☟
オレンジ色の暖かい光に包まれました。
今回照明を手掛けたのは「荒川翔氏」で、今治発展の思いと、温浴施設のイメージから主に暖色系の色を選んだそうです。
ちなみに時間毎に色が少しずつ変化する様子も楽しめますよ☟
正面からの写真はこんな感じです☟
写真で見るより実物はもっと幻想的ですよ!
写真だとなかなか現場の空気を伝えられないのがもどかしいです!
最後の写真で人物がぶれていますが、決して心霊現象ではありませんよ!
三脚利用でシャッター解放時間を長くしているのが理由です。
以上「【国登録有形文化財】レトロ建築の今治市ラヂウム温泉本館がライトアップ!100年前の面影が蘇る!」でした。