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本来は3000m以上の高山植物!ヒマラヤの青いケシを求めて愛媛県皿ヶ嶺へ

メコノプシス・ベトニキフォリア

春から夏にかけてさまざまな花が咲く中、滅多に見られない貴重な花があります。
それがこの「メコノプシス・ベトニキフォリア」、通称ヒマラヤの青いケシです

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

本来は標高3000m以上の高山植物で、涼しい場所にしか咲かない花なのですが、このメコノプシス・ベトニキフォリアが温暖な日本で見られる場所が10ヶ所ぐらいあります。
ただその大半が北海道や長野など、標高が高くて涼しい場所となってます。

西日本でこの花が見られる場所は、自分が調べた中では2か所。
そのうちの一ヶ所が愛媛県東温市にある皿ヶ嶺という山の中にあります。☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

山の頂上は標高1278m。
県立自然公園として多くの人が訪れる皿ヶ嶺には、風穴と呼ばれる常に冷気が出ている場所があり、その冷たい風を利用してメコノプシス・ベトニキフォリアが栽培されています☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

今年も青紫色の花が咲いたと地元の新聞に掲載されていたので、6月下旬に行ってみました。

なおメコノプシス・ベトニキフォリアはケシ科の植物。
ケシは日本では栽培は禁止されていますが、園芸品種であるメコノプシス・ベトニキフォリアは実際に家庭で栽培する人も居るなど、禁止されていないので大丈夫ですよ。


ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ!

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

メコノプシス・ベトニキフォリアは、英名「ブルーポピー」、花言葉は「深い魅力」「神秘的」「恋の予感」「果てない魅力をたたえる」「底知れぬ魅力をたたえた」など。

本来は春に開花する花らしいのですが、ここ愛媛県皿ヶ嶺の風穴では6月中旬から7月下旬に咲きます。

上林森林公園として整備されているので、広い駐車場とトイレも完備されてます☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

この日は朝から猛暑で自宅を出発する時点で30度近くあったのですが、公園自体の標高が1000mぐらいに位置しているので駐車場に着いた時にはかなり涼しかったです。

体感で麓より5度くらい気温が低いんじゃないですかね。
まるで避暑地にいるような快適すぎる環境です。

駐車場のすぐ奥に上へ登る階段があるのでそこを登っていきます☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

階段の先には車道がありますが、ここを左に曲がると紫陽花スポットがあります。
ただここの紫陽花は開花が相当遅いようで、6月下旬でも全く咲いていませんでした☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

以前7月下旬に行った時には満開になっていたので、麓の紫陽花より1ヶ月程度遅く咲くようです。
それぐらいここは涼しい場所なんですね☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

そしてヒマラヤの青いケシは階段を登って真っすぐ進んだ先にあります☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

「風穴」という石板がありますが、この一帯のあらゆる岩の隙間から冷気が出ていて、ここにくると明らかに涼しく感じるんですよ。
うっすら白い靄のようになっていて、時折風が吹くと寒いぐらいです☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

メコノプシス・ベトニキフォリアはフェンスで囲まれた穴のような窪地で栽培されています。

この風穴では6月下旬から7月下旬にかけて開花するのですが、2021年7月下旬に行った時には咲いていませんでした。
なので7月中旬ぐらいまでが見ごろと思います。

私が行った時に開花確認できたのは2輪。
そのうち1輪は窪地内の植木の中に咲いているので、間近でみることができませんでした☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

ちょっと下向きの小さな花です。
パッとみると朝顔のような色彩ですが、大きさはかなり小さいですね☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

ただもう1輪が柵のすぐ横で咲いていたのでじっくり観察することができました☟

ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ ヒマラヤの青いケシを求めてエヒメへ

よ~く見ると花が2輪ありました。

このメコノプシス・ベトニキフォリア、寒い地域だとほったらかしでも良い訳ではなく、凍ってしまうと枯れてしまいます。
そして日当たりもそこそこ必要で、かつ温度が上がりすぎない場所という、絶妙な栽培環境にしか咲きません。

寒すぎてもダメ、日差しも必要、園芸で育てるにはかなり難しい花なのです

15℃~20℃の時が一番生育するそうです☟

メコノプシス・ベトニキフォリア
そして25℃で生育が止まり、30℃を超えると高温障害が出てきます。

この風穴は高山植物が育つのにぴったりの環境なんですね。


メコノプシス・ベトニキフォリアを堪能したあとは、少し皿ヶ嶺まで登山してきました☟

メコノプシス・ベトニキフォリア
すぐ近くにある登山口から2時間程度で頂上まで行けますが、今回は途中の湿原「竜神平」まで。

とは言え、湿原といっても今は草木が生い茂る原っぱなのですが☟

メコノプシス・ベトニキフォリア メコノプシス・ベトニキフォリア

湿原は少しでも環境が変わるとその姿を大きく変えてしまいます。
多くの人間が訪れて土を踏み固めてしまうのも原因だそうで、日本で有名な尾瀬ヶ原や釧路湿原は木道が整備されてそれ以外の場所は立ち入りできません。

ここ皿ヶ嶺は多くの植物や花が鑑賞できます。

いつまでもこの自然を守っていきたいですね。

以上「本来は3000m以上の高山植物!ヒマラヤの青いケシを求めて愛媛県皿ヶ嶺へ」でした。

メコノプシス・ベトニキフォリア
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