みなさん、こんにちは!
四国のダムカードコンプリート記念カードのゲットを目指しているオレンジ7です。
2019年の夏休み中に、愛媛県の南予地域にある4つのダムを巡ってきました。
今回は一級河川肱川にある2つのダム、野村ダムと鹿野川ダムを紹介します。
長さ103km、支流474本の一級河川肱川にある2つのダム巡り
野村ダム~愛媛県南予地方の命の水~
住所(管理事務所) | 愛媛県西予市野村町野村8−153−1 |
電話番号 | 0894-72-1211 |
ダムカード配布時間帯 | 9:00~17:00(土日祝含む) |
オススメのアクセス方法 | R56→R441→r29 |
堤高・堤頂長 | 60.0m・300.0m |
総貯水容量 | 1600万㎥ |
野村ダム公式ホームぺージ | http://www.skr.mlit.go.jp/nomura/ |
訪問日 | 2019年8月中旬、13時頃 |
愛媛県南予地域を流れる肱川は、源流から河口までの直線距離は約18kmにすぎないのですが、川自体としての長さは103kmあります。
その曲がりくねった川の様子が肘のようだと言う事で、肱川と名付けられたという説があるぐらいです。
その肱川流域では、昔から洪水だけでなく水不足も深刻でした。
特に平地が少なく大きな河川が無い宇和島市や八幡浜市においては、生活用水だけでなくみかんなどの農業用水の確保も必要でした。
そのような中で、洪水調節と利水補給を目的に建設されたのがこの野村ダムなのです☟
野村ダムへ行くルートは国道441号から県道29号に入りますが、道は快適そのものです。
快適なドライブを楽しみながらダムまでたどり着く事ができました。
ダムの手前に立派な管理事務所があります☟
肱川で大雨による洪水がダム建設後も発生している事もあり、現在は国土交通省の管轄となっています。
河川の洪水は周辺地域に甚大な被害をもたらすので、野村ダムの役目は大変重要になっている訳です。
管理事務所を少し通り過ぎるとダム湖が見えてきました☟
朝霧湖と呼ばれている野村ダムの湖です。
この野村ダムでは、年間を通してさまざまなイベントが開催されています。
5月には150匹のこいのぼりがダム湖にかけられて、朝霧湖マラソン大会も開催されます。
8月には野村ダム朝霧湖で花火大会が催されます。
11月から1月にかけてはイミルネーションで彩られます。
イベントに合わせて野村ダムに行くのも楽しそうですね。
野村ダム管理所を通り過ぎた先には、公園も整備されています☟
公園からダムの堤頂長を見てみましょう☟
野村ダムの堤頂長は300mもあって、これは愛媛県内のダムでは一番長いのです☟
ダムの上からの眺めはこんな感じです☟
ちなみにダムカードは、最初に野村ダム管理事務所に立ち寄った時に事務員の方から声を掛けて頂きました。
愛媛県南予地方のダム巡りをしている事など、ほんの少しの雑談もダム巡りの貴重な思い出となっています。
さて、せっかく野村ダムに来たからにはダム真正面からの写真を撮りたいと思いまして、来た道を引き返してダム放流部に向かってみます☟
写真前方に野村ダムが見えますね。
しかしかなり道が狭いです・・。
山道というより獣道に近い状態でした。
もう少し近くまで行けるかな・・と思っていたら!☟
まさかのこの先立ち入り禁止でした!
まだダムまでは結構距離があったんですけどね。
野村ダム巡りはここまでにしましょう。
平成30年西日本豪雨の際の野村ダムの状況
みなさんのご記憶にも新しいかと思いますが、昨年の2018年7月に西日本を中心に集中豪雨がありました。
この野村ダム周辺でも大雨となり、1942立方メートル毎秒という過去最大の水がダムに流れ込む事態になりました。
その時点で野村ダムの貯水量は限界であり、流入量をそのまま下流に放流する措置がとられました。
異常洪水時防災操作と呼ばれている措置で、ダムの緊急放流と報道される事が多いです。
その結果、肱川の水位が急激に上昇。
ダム直下の西予市野村地区で5人が死亡、更に下流の大洲市で4人が死亡する事態になりました。
その後、今回の野村ダムの緊急放流の内容の是非と、周辺自治体に対する通知が遅すぎたんじゃないのか?と議論が沸き起こっています。
この西日本豪雨の際の野村ダムの緊急放流に関する一部始終は、先月の愛媛新聞に特集記事として掲載されていました。
私も一通り目を通しましたが、ダムの貯水量を事前に減らすだけでもかなりの時間が必要ということです。
今回の野村ダムの対応が非難されている一つとして、事前に貯水量をもっと減らしておけば、当日の豪雨でもなんとかなったんじゃないのかという声があります。
ダムの貯水量を事前に減らす為に放流する事自体は珍しい事ではありません。
しかしその為には、周辺自治体に事前に通知する必要があります。
また、ダムの水を一気に放流するとダム自体にダメージが加わる可能性もあるそうです。
そういう理由から、ダムの事前放流に関してもさまざまな手続きを得て慎重に行う必要があるのです。
ダムの事前放流は最終的には所長判断ですが、操作規則や実施要領など細かいルールがあって、あくまでもそのルールに従って実施しなければならないのです。
そのルールに従うとかなりの時間が必要となる為、大雨が予想されていたけれど事前放流するまで予想以上に時間がかってしまった・・・という事態になるのです。
ちなみに2018年西日本豪雨のあとこのルールは改正されたみたいで、所長判断で実施できる規則もできたようです。
私は昨年西日本豪雨で大洲市の肱川が氾濫した翌日、親戚の住む家が被害を受けたとの連絡を受けて片付けと掃除に行っています。
肱川が氾濫した翌日の状況はこちら☟
氾濫から1日経過していたのですが、肱川が濁流となっていました。
そして被害を受けた親戚の家の状況です☟
水は1階の天井近くまで達していたそうです。
翌日になって水は引いたのですが、家の中や道路まで泥水に覆われていました。
当然畳や家具などは使用出来ませんので、まずは水に浸かったものを全て外に出す作業からはじめました。
この時は水道の水が出たので泥を少しずつ外に出す事が出来たのです。
親戚がこの家の掃除と片付けを完全に終えて、元の生活に戻るのに半年かかったそうです。
川の氾濫で家が浸水した時は、この片付けと掃除をいかに早い段階で進めていくかが、かなり重要みたいです。
とにかく泥を大量の水で洗い流しながら、できるだけ早く乾燥させる。
そして徹底した消毒。
この工程を怠ると、しばらく経ってカビが発生する原因となります。
2018年の西日本豪雨は、集中豪雨の被害の大きさを私たちに見せつけられました。
今回ご紹介した野村ダムや鹿野川ダムでは、集中豪雨に対する備えとして新たにさまざまな対策が検討され実施されています。
地球温暖化により局地的なゲリラ雷雨が増えている中、肱川にあるダムの役割と責任はますます大きくなっています。
鹿野川ダム ~オシドリの飛来地と桜の咲き誇るダム
住所(管理事務所) | 愛媛県大洲市肱川町山鳥坂280 |
電話番号 | 0893-34-2350 |
ダムカード配布時間帯 | 9:00~17:00(土日祝含む) |
オススメのアクセス方法 | R56→r197 |
堤高・堤頂長 | 61.0m・167.9m |
総貯水容量 | 4820万㎥ |
鹿野川ダム公式ホームページ | http://www.skr.mlit.go.jp/yamatosa/ |
訪問日 | 2019年8月中旬、14時頃 |
鹿野川ダムを紹介する前に、すぐ近くに道の駅「清流の里ひじかわ」がありましたので、ちょっと寄り道してきました☟
観光案内所や物産展、レストランやスーパーマーケットがありますので、観光客や地元の住民の方も多く利用されています。
物産展はこんな感じ☟
道の駅がある大洲市にゆかりのあるものが数多く販売されていました。
私は大洲名産の梨を1袋購入させて頂きました。
レストランでは、地元ならではのメニューもいろいろありますよ☟
個人的には肱川ラーメンを食べたかったのですが、ドライブ中にいろいろつまみ食いをしてしまいお腹が一杯でした・・・。
鹿野川ダム周辺にはコンビニや飲食店はありませんので、ドライブの際はぜひこの道の駅を利用してみてはいかがでしょうか。
さて目的の鹿野川ダムに向かいます。
野村ダムの下流にある鹿野川ダムは、水力発電所を併設しているダムです。
総貯水容量4820万㎥は、愛媛県のダムの中で富郷ダムに次いで2番目の容量があるダムとなっています。
先にご紹介した野村ダムの水は、洪水調整の他に農業用の灌漑・生活用水の上水道としても利用されていますが、この鹿野川ダムの水は洪水調整と発電で利用されています。
ダム湖である鹿野川湖は、桜の名所であり冬にはオシドリの飛来地としても有名です☟
道の駅にも、オシドリの飛来湖の案内表示がありました。
観察ポイントも表示されていましたので、私も冬になったら行ってみようかと考えています。
また鹿野川湖にはボートコースもあって、漕艇競技やドラゴンボート大会などが開催されています☟
そんな鹿野川ダムの全景がこちら☟
写真の右下の施設が水力発電所なのですが、2018年7月の西日本豪雨の際に被災して現在は運転を停止していました。
建物自体を建て替える予定なのと、発電機の更新も実施される予定です。
ダムの堤頂長はこんな感じです☟
私が訪問した時には、ダムの至る所で工事が行われていました。
ダムカードの為に管理事務所に行こうとした時に、工事現場の方から何の用事かと尋ねられた記憶があります。
この鹿野川ダムでは、以前放流ゲート上から水が流出してしまう事態が発生したようで、その対策を含めてダム改造事業が行われています。
洪水調整機能の増強を目的にした、トンネル洪水吐新設やクレストゲート(緊急放流用のゲート)の改良です。
ダムの右岸側に新たに「トンネル洪水吐」の工事を進めていて、令和元年6月に完成しました。
その完成を記念したダムカードをゲットできました☟
2枚のカード共、2019年6月に作成された最新ダムカードです。
当日に管理事務所に行った所、職員の方から2枚頂く事ができました。
愛媛県南予地方の4か所のダム巡りはこれにて終了です!
南予地方の残り2つのダムをブログにて紹介していますので、こちらもぜひどうぞ☟
【ダムカード】自然あふれる愛媛南予地域巡り【須賀川・山財】
みなさん、こんにちは! 四国のダムカードコンプリート記念カードのゲットを目指しているオレンジ7です。 2019年の夏休みで、愛媛県の南予地域にある4つのダムを巡ってきました。 今回は宇和島市にある 須賀川ダムと山財ダム 、2つのダムをご紹介したいと思います。 …