このブログでは、愛媛県新居浜市のアーケード商店街2か所の店舗実情を実際の写真と共に詳しくご紹介します。
新居浜市は現在の人口は約11万人ほどですが、かつて別子銅山で銅を採掘していた時はかなり栄えていた街です。
地方の商店街はシャッターが閉まっていることも多くて普段あまり通らないのですが、昔は地方の商店街こそ地方経済の中心地であったのです。
経済史も後世の為に記録として残しておかねば!と私自身勝手な使命感の元で取材を行っております(笑)
なおせっかく商店街に行ったのですから、私からのささやかな応援として、私自身必ず何かを買って帰るというミッションを課すことにしました。
コンビニなどの全国展開しているチェーン店はダメという縛り条件付きです。
ではさっそく愛媛県新居浜市の商店街を巡る旅スタートです!
愛媛県新居浜市のアーケード商店街の実情
新居浜市DATA
人口推移 (1990年→2020年) | 130,000人 ↓ 117,000人 |
人口減少率(1990年比較) | ▲10% |
主な産業 | 江戸時代に別子銅山で発展した「住友グループ」の城下町 別子銅山は閉山したが、臨海部を中心に化学、生活、機械等の工場が多数稼動している |
文化や観光名所 | 別子銅山跡…東洋のマチュピチュと呼ばれる産業遺産群 新居浜太鼓祭り…四国三大祭りの一つ マリンパーク新居浜…四国最大級のマリーナで、レストランや人口砂浜、キャンプ場などがある海浜リゾート公園 |
西条市出身の有名人 | 藤田元司…元プロ野球選手で監督。読売ジャイアンツの中心投手として活躍 福西崇史…元日本代表サッカー選手 水樹奈々…歌手で声優。ソロでのライブ公演は200回以上 石丸幹二…俳優。ドラマ「半沢直樹」での嫌味支店長役は見事でした! |
新居浜市のゆるきゃら | 新居浜まちゅり 「新居浜太鼓祭り」の太鼓台、小女郎狸伝説の狸がモチーフのゆるキャラ |
商店街の名前と長さ | 登り道商店街…400m 喜光地商店街…150m |
歩いてみた感想 | 登道商店街 ・商店街の左右が開放状態なので、広くて明るい ・人通りはほとんどなし ・周辺には銀行が多数、今でも地元経済の中心地 喜光地商店街 ・別子銅山に近い山の麓にある ・駅や工場地帯から遠いので、人通りはゼロに近い ・アーケード商店街から外に出ると飲食店や酒屋がある |
商店街のMVP | 登道商店街の「学生専科 イナイ 本店」 |
商店街専用駐車場 | 喜光地商店街は入口近くにスペース有り |
JR新居浜駅から商店街までの距離 | 登道商店街…3.6km 喜光地商店街…2.2km |
私が買ったもの | 登道商店街の和菓子屋「いちふく」の大福 |
訪問日 | 登道商店街…2021年3月の日曜日、11時頃 喜光地商店街…2021年3月の土曜日、13時頃 |
登り道商店街【2021.03訪問】
まず海岸沿いにあるアーケード商店街、登り道商店街から行ってみましょう☟
かなり広いアーケード通りになっていて、車が余裕で通行できます。
人通りはほとんどありませんが、商店街全体に日が差し込んでかなり明るいので、歩いていて不安に感じることはありません。
商店街の入口には伊予銀行登道支店がありましたが、窓口は移転して今ではATMだけが稼働しています☟
昔の商店街には必ず近くに銀行があって、地域経済の中心地でした。
登り道商店街の周辺にも、百十四銀行や広島銀行、三井住友銀行があります☟
ちなみに愛媛県で個人口座を扱っている、いわゆる普通の銀行業務をしている三井住友銀行は、2021年時点でここ新居浜市だけです。
県庁所在地にある松山支店は法人向けの業務が中心となっています。
商店街を歩いていると、けっこう派手なお店を発見!☟
学生服などを扱っている衣料品店ですが、それにしてもかなりのオーラを感じますね。
それもそのはず、このお店では太鼓祭りで使う衣装や刺繍なども取り扱っているのです。
新居浜太鼓祭りは四国でも屈指の規模のお祭りで、1台の重さが約3トン、高さ5m長さ12mほどの巨大な山車である太鼓台が市内を巡ります☟
毎年10月には多くの見物客で賑わい、この登り道商店街も活気で溢れます。
以前私が隣町の西条市のアーケード商店街に行った時も呉服店がかなり多かったのですが、その理由は西条祭りの衣装を呉服店で取り扱っていたことでした。
地域の文化が地元の人の生活に溶け込んでいる証といえるでしょう。
ただこの登り道アーケード商店街だけに関して言えば、写真の衣料店以外営業しているお店は見かけませんでした。
商店街の一角には居酒屋チェーンや、パチンコパチスロ店があります☟
アーケード商店街は暗くて入りにくいイメージがあるのですが、この登り道商店街は左右が開放されているので、日中は街灯が無くても安心ですね。
左の建物は老人ホームです☟
地元のスーパーに魚を卸しているお店ですが、発泡スチロールがすごいことに(笑)☟
商店街ではいくつかのお店が営業していましたよ☟
アーケード商店街の長さは400mぐらいでしょうかね。
飲食店はこの先に沢山あるようですよ☟
この登り道商店街という名前の由来ですが、山でかつて稼働していた別子銅山から採石された銅を運ぶ道に由来します。
昔はトラックなんてありませんから、人力か牛車によって運んでいたのです。
今ではその面影はほとんど残っていませんが、登り道商店街は新居浜市や住友グループ、発展の歴史と深い関係があるということです。
喜光地商店街【2021.03訪問】
では新居浜市にある、もう一カ所のアーケード商店街「喜光地商店街」に行ってみます。
実はこのアーケード商店街のことを私は知らなくて、Wikipediaにも掲載されていませんでした。
グーグルで「新居浜 アーケード商店街」と検索すると、2019年に喜光地商店街に行った方のブログを発見して、はじめて知ったのです☟
入口はあまり広くなくて、営業しているお店が皆無な状況でした☟
商店街の中に日差しがあまり入ってこないので、かなり暗い印象です。
商店街の核となる衣料品店ですが、こちらの呉服屋さんは閉まっていました☟
さすがにこの商店街でお店を続けるのは厳しいのか、、と思って進んでいると、シャッターが開いている店を発見☟
商店街の中ほどに進むと、いくつか営業しているお店がありましたよ☟
やっぱり呉服屋は強いですね!
こちらの魚屋さんは、シャッターは閉まっていましたが冷蔵庫か何かのモーター音が聞こえていましたので、営業していると思われます☟
下の写真の左側はイベント広場になっています。
私が訪問した時には、学生が数人集まって話をしていました☟
商店街の中には飲食できるお店はありませんでした。
カステーラという響きが懐かしいですね☟
そして商店街の反対側に出ます☟
商店街の名前なども一切ありません。
ご覧の通り寂しいシャッター通りとなっているこの喜光地商店街ですが、かつては2階建てのドレスメーカー女学院や警察署があったようですよ。
喜光地商店街の公式ホームページがあるのですが、そこにある昭和の一コマの写真を見ると、商店街が人で埋め尽くされているのです。
時代の流れをひしひしと感じさせられます。
喜光地商店街では、今でも夜市や日曜朝一などが開催されています。
新居浜アーケード商店街のMVPは「学生専科 イナイ 本店」
これで新居浜市にある2カ所を巡りましたが、栄えあるMVPを決めたいと思います。
商店街の入口すぐ近くにあって、独独のオーラを感じさせられた、登道商店街の学生専科イナイ本店に決まりました!☟
学生服のお店というとお堅いイメージがあるのですが、それとはかけ離れた感じでした。
私が訪問した時も親子連れが何組か店の中に入っていく姿をみかけましたので、地元の学生にとっても大切なお店なのでしょうね。
店の名前「イナイ」を文字って「171」としているのも、SHIBUYA109みたいでオシャレだと思いませんか(私だけ?)。
いちふくの大福がめちゃうまだった
では最後に私が購入したものを紹介するコーナーです。
残念ながら喜光地商店街では買えるものが見つかりませんでした。
登道商店街でも途中まで気になるお店がなかったのですが、アーケードの中盤当りでちょっと外れた小道の先に甘味処を発見☟
店内ではうどんなどの軽食も食べられますが、いちふくの「かき氷」が有名みたいですね。
グーグルマップの口コミ評判も良さそうで、美味しそうな和菓子が沢山販売されていました。
そして私がお持ち帰りで購入したのがこちらです☟
いちご大福と桜餅です。
素朴な味で美味しかったですよ~。
商店街巡りをしていると普段行く事のないお店に出会えるのが楽しいですし、美味しいものを食べると幸せを感じます。
ご馳走さまでした。
以上「【愛媛県新居浜市】アーケード商店街2か所の店舗状況と一覧【喜光地商店街と登道商店街】」でした。
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今後も愛媛県内のアーケード商店街を沢山紹介していきます!
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