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四国八十八ヶ所霊場、お遍路さんに嬉しい現代のお接待を受けてきた

四国八十八ヶ所霊場のお接待

四国には弘法大師(空海)にゆかりのあるお寺が数多くありますが、そのうち八十八ヶ所のお寺を巡るお遍路巡りが有名です☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

徒歩や車、バスツアーなど札所巡りの方法は人それぞれですが、昔は徒歩で巡るしかありませんでした。

八十八ヶ所全ての霊場を徒歩で巡ると約1400kmの行程になり、成人男性でも50日~60日程かかるとされています。

過酷な徒歩巡りですが、その途中で様々な人からお接待を受けることがあります☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

お遍路さんは例え一人で巡礼していても常に弘法大師と一緒であることから、おめてなしの意味もこめてお接待文化があるんですね。
同行二人(どうぎょうににん)という言葉があるのも、そういう意味が込められています。

その現代のお接待を、先日偶然にもありがたく受けることができましたので今回ご紹介します。
場所は愛媛県今治市、第58番札所「仙遊寺」です☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

仙遊寺は標高281mの作礼山の頂上近くにあって、境内からは今治市内や瀬戸内海を一望できる展望がすばらしいお寺。
秋には仁王門周辺の紅葉も見事です☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

天智天皇の勅命により草創された仙遊寺のご本尊は千手観音音菩薩。

参拝していたら住職の方とお話できて、なんと写真を撮っても良いとのこと。
しかもライトも点灯頂いて、ありがたくご本尊を拝ませて頂きました☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

八十八ヶ所霊場の中には、本尊は秘仏だったり数十年に1回の御開帳の時にしか公開していない札所も多いのです。
仙遊寺の住職さんはすごく気さくな方で、まるで自宅に招かれているような感覚になってしまいました。

本堂の中に納経所があるのも仙遊寺の特徴です☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

この日は7月最初の日曜日。
記録的に早い梅雨明けと猛暑が重なって朝から蒸し暑かったのですが、境内の本堂前に沢山の人が☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

どうやらお遍路さんにお接待をしているようです。

お遍路さんと言えば白衣や金剛杖、菅笠を着用しているイメージなのですが、私は普段通りの服装。
どう見てもお接待を受ける必要のない人なのですが(笑)、どうぞどうぞと勧められましたのでありがたくお接待を頂戴することに。
もちろん無料です。

お接待メニューは、きなこのお餅と搾りたてのフレッシュジュースです☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待 四国八十八ヶ所霊場のお接待

はじめてお遍路さんのお接待を受けましたが、とても美味しかったですよ。

それもそのはず、このお餅は隣で臼(うす)と杵(きね)でついた出来立てのお餅だったのです☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

昔は日本各地で見られた餅つきですが、最近では機械でつくことが多くなりました。
お餅といえば冬のイメージですが、この日は真夏真っただ中。

もち米をせいろで蒸して、臼と杵でつくという本格的な餅つきです☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

杵は手でもってぺったんぺったんとつく光景が思い浮かびますが、ここの杵は足で踏んでつけるオリジナルのもの。
住職さん自らが制作したものだそうですよ☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

もちつきをやったことがある人なら分かると思うのですが、杵って意外と重いんですよね。
これを半日、1日やっていると腕がパンパンになるほどの重労働なのです。

足踏み式の杵、ググったらいろいろな種類のものがあるみたいですね。
てこの原理で100年以上前から使用されているものもあるようで。

手作りのお餅のお接待、ご馳走様でした。

ちなみに今回私が仙遊寺に参拝した目的が、この88記念カードをゲットする為でした☟

四国八十八ヶ所霊場のお接待

2022年、令和4年は弘法大師御誕生1250年の節目の年です。
各地の札所で様々な記念事業が開催されますが、そのうちの一つがこの88記念カード。

ちょっと小さめのカードには、現代風の弘法大師のイラストが歴史のエピソードと共に描かれています。

この88記念カード、2022年6月15日から2024年12月まで納経所で配布しています。

納経した人は無料でもらえますが、私のように納経しない人は100円で購入できます。

札所によって絵柄は違いますので、カードは88種類あるという訳です。

四国霊場88記念カードをゲットする方法

四国八十八ヶ所巡り、四国遍路を世界遺産にしようとするプロジェクトもあって、今注目の四国。
みなさんもいかがでしょうか。

以上「四国八十八ヶ所霊場、お遍路さんに嬉しい現代のお接待を受けてきた」でした。

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