みなさん、こんにちは
四国のダムカードコンプリート記念カードのゲットを目指している、オレンジ7です。
今回ご紹介するダムは、四国地方最大の総貯水容量を誇る早明浦ダムです☟
高知県にある早明浦ダムですが、その水は四国4県に利用されています。
そして早明浦ダムと言えば、色々な意味において日本全国でトップクラスの知名度でしょう。
今まで数々の伝説やネタ(失礼!)を提供しているこのダムの事も、後半でいくつかご紹介したいと思います。
早明浦ダム~四国のいのち~
早明浦ダムデータ
住所(早明浦ダム管理所) | 高知県土佐郡土佐町田井6591−5 |
電話番号 | 0887-82-0485 |
ダムカード配布時間帯 | 8:30~17:00(土日祝含む) |
オススメのアクセス方法 | 高知自動車道大豊IC→国道439号 |
堤高・堤頂長 | 106m・400m |
総貯水容量 | 3億1600万㎥ |
早明浦ダム公式ホームページ | https://www.water.go.jp/yoshino/ikeda/sameura/index.html |
訪問日 | 2019年8月4日 |
早明浦ダムは四国の中央に位置しており、四国4県の県境とも近い位置にあります。
この早明浦ダムは吉野川水系ですが、その上流にある最大の支流が愛媛県の銅山川です。
この銅山川流域は雨量が多く、その下流の吉野川流域では過去にしばしば洪水が発生していました。
またその流域の北に位置する宇摩地域では、常に水不足に悩まれている状態でした。
それらのさまざまな問題を解消する為に、「吉野川総合開発計画」なるものが策定されたのです。
当初のダム計画より、最終的には2倍近い規模の大きさのダムが建設された訳です。
規模が大きいだけではありません。
早明浦ダムの目的は、洪水調整・発電・かんがい・水道・工業用水など多岐に渡ります。
多目的ダムと呼ばれていますが、まさに何でも屋なのです。
早明浦ダムはいつも頑張り屋さんですね!
早明浦ダムに行ってみた
私が早明浦ダムに行ったのが、8月の最初の日曜日でした。
高知自動車大豊ICから、国道439号に入ります。
四国の山間部の国道は酷道と呼ばれる事も多いのですが、大豊ICから早明浦ダム間は片側1車線の快適な道ですよ。
国道からダム方面の県道に曲がってしばらく走ると目的地に到着です☟
写真はダムの下流域ですが、当日は何かのイベントが開催されていました。
このダム直下のスペースは、ふれあい広場となっています。
2019年の7月~12月にかけて、地域博覧会「土佐れいほく博」が開催されているみたいですね。
地域の活性化につながるさまざまなイベントが予定されているようですよ。
改めて早明浦ダムを真正面から眺めてみましょう☟
まさに四国の王者の風格が漂っています。
堤高は106m程ですが、堤頂長が400mあります。
鉄壁のゴールキーパーと言った感じでしょうか。
ちなみに写真の右下に見えるのが、水力発電所です。
次にダム上部へ向かってみました☟
年間を通して、カヌーやボート・釣りなど各種レジャーを楽しむ事ができます。
またマラソン大会や春の花見などでも、多くの観光客で賑わいます。
水上オートバイの利用も可能みたいですので、興味のある方は「早明浦ダム湖面利用者協議会」へお問い合わせ下さい。
早明浦ダムカードをゲットできる事務所は、ダムの堤頂長に通じる道路沿いにあります☟
駐車場もこの道路沿いに整備されています。
当日は職員の方もイベントに参加されていたようで、直接声を掛けてダムカードを持ってきて頂きました。
ここから少しダム方面に歩くと、ある石碑があります☟
四国のいのち
この石碑の銘文に関する有名なエピソードがあります。
ダムが完成して石碑の銘文を当時の高知県知事に依頼したのですが、ダムの開発公団は「四国はひとつ」との案があったようです。
しかし高知県知事が難色を示して、結局「四国のいのち」になったそうです。
ダムの利権に関する問題や複雑さは、以前私が愛媛県の石手川ダムの時に紹介した中予分水で少し取り上げております☟
四国ダムカードコンプリートへの旅①(黒瀬・玉川・石手川)放流動画有!
みなさん、こんにちは! 四国のダムカードコンプリート記念カードのゲットを目指している、オレンジ7です。 今回ご紹介するダムは、以下の3カ所になります。 ①愛媛県西条市の黒瀬ダム ②愛媛県今治市の玉川ダム ③愛媛県松山市の石手川ダム 黒瀬ダムではじめてダムカードをゲットした、これからはじまる長い旅の出発点でもあります。 黒瀬ダムの放流動画もありますので、ぜひご覧下さい。 …
この愛媛県における中予分水も計画から長い間議論検討された結果、2019年3月に分水を求められた側の愛媛県西条市議会で応じられない議決となりました。
この早明浦ダムに関しては西条市の黒瀬ダムより遥かに大きい規模ですからね。
早明浦ダムは出来上がった当初から、様々な機関や自治体の思惑が絡み合っていたのです。
ダムを訪問したら、ダムの堤頂長部分を渡るのは恒例行事となっております。
早明浦ダムのそれは、直線距離にして400mあります!☟
当日は猛暑日近くの暑さ・・・
コンクリートからの照り返しも重なって、うだるような暑さでした。
なんとか中央部分まで歩いてみました☟
川幅が相当広く整備されている事が分かります。
早明浦ダムの壮大さを目の当たりにしながら、400mの半ばでUターンした私でした・・・。
噂の早明浦ダムドラゴンカードをゲットすべく、大川村の駅へ
早明浦ダムの紹介は以上ですが、実は早明浦ダムのドラゴンバージョンなるものがあるそうです。
さめうら湖を真上から撮影した写真が掲載されているようですが、その姿がドラゴンに似ているとネットで評判のようです。
早明浦ダムまで来たからには当然そのカードもゲットしたいので、さっそく大川村の駅まで車を走らせてみました。
早明浦ダム本体からは、車で約20分ぐらいの距離ですね。
むらの駅という名前だけあって、売店やレストランなどがあります。
ただかなりこじんまりとした施設なので、気を付けて運転していないと通り過ぎてしまう可能性もあります。
早明浦ダムのドラゴンカードは、売店の人に声を掛けるともらえます。
私は喉が渇いていたので、ジュース1本を購入してその時にダムカードが欲しい事を伝えてゲットしました。
注意点として、この村の駅は16:30で閉店みたいですので時間にご注意を!
あとですね、早明浦ダムからこの大川村の駅まで向かう道が結構くねっているのですが、ここを自転車競技選手が練習しているんですよ。
しかも結構な台数が!
台数を数えてはいないんですが、国道194号に抜けるまでに約100台(100人)の選手とすれ違ったと思います。
下り坂だと競技用自転車はかなりのスピードが出ています。
ただでさえ道幅が狭い上に、カーブで見通しが悪い場合、自転車とぶつかりそうになるんです。
大川村の駅に行かれる方は、くれぐれも自転車に気を付けて運転して下さいね。
早明浦ダム伝説①(一日にして貯水率0%→100%)
早明浦ダムには数々の伝説やネタがあるのですが、私が一番好きなのはこれです。
2005年の大渇水時において、それまでダムの貯水率が0%だったのが台風14号による大雨で1日で100%になり、一気に水不足が解消されたという出来事です。
この大渇水時の時に、連日ワイドショーやニュースなどで早明浦ダムの事が報道されていたので、ご存じの方も多いでしょう。
このニュースを聞いた時に、私もそうですがネットで良く聞かれた声が・・・
という声です。
早明浦ダムの名誉の為に弁解しますと、さめうら湖の総貯水容量は3億1600万㎥です。
これは国内のダムの中でも、2019年現在で10番目に大きいのです。
西日本のダムの中では、奈良県の池原ダムに次ぐ2番目の大きさなのです。
早明浦ダムは、ダムと湖両方とも日本でも有数の規模のダムなんですよ。
では、そこまで大きいダムがなぜ水不足に再三なるのかという疑問が出てきますよね。
そこで生まれた伝説というか迷信が次のような事です。
香川県民がうどんばかり食べるから、水を使いすぎて早明浦ダムの貯水率がすぐ低下する!?
実際こう思ってる人って結構多いんじゃないでしょうか。
もちろんうどん店で水を大量に使うのは事実でしょうが、それが早明浦ダムの貯水率に甚大な影響を及ぼすかと言えば「NO!」でしょうね。
西日本で2番目に大きい総貯水容量をもつダムが、うどんの作りすぎですぐ干上がってしまうような事はまずないです。
もともと愛媛県や香川県のような瀬戸内地域は、雨が少ない気候なのです。
更に河川の延長距離が短く勾配が急な為、降った雨がすぐ海に流れ出てしまうのです。
香川県もため池やダムを多く設置して、夏季の水不足に対する備えはしているんです。
香川用水調整池(宝山湖)などはその典型的な例でしょう。
早明浦ダムが出来る前は、香川県の水事情は大変厳しかったとの話もあります。
昔よりはかなり改善されたのですが、早明浦ダムをしても水不足になる年もまれに発生しています。
自治体や県で自力でできる事はやっておく事が肝心ですね。
まとめ
実際に行ってみた早明浦ダムはとても大きかったです。
なんか小学生みたいな感想ですみません・・・。
干上がったイメージしかない早明浦ダムの印象が、私の中でかなり変わりましたからね。
ダム巡りの旅はまだまだ続きます・・・。