冬場になると場所によって発生する自然現象の一つ、「霧」☟
霧が発生すると見通しが極端に悪くなる為、車の運転や公共交通機関に影響が出る事があります。
また霧による日照不足が続いてしまうと農作物に影響が出る事もあり、霧害と呼ばれています。
このようにあまり印象が良くない霧ですが、時には私たちにダイナミックな自然現象を見せてくれることがあります。
霧を伴う強風が一気に川を下って海へ流れ出す現象です。
ここで愛媛県の「肱川あらし予報会」が制作したCMをご覧下さい☟
最期坂本龍馬が早朝窓を開けてみるシーンに注目です!
大洲盆地に溜まった霧が、肱川を一気に下りながら長浜大橋を駆け抜けて瀬戸内海に流れ出ています。
午前中の限られた時間だけしか見る事のできない、自然が繰り出す壮大なショーですね。
この肱川あらしを一望できる公園が大洲市長浜にあると言う事で、真夏の早朝に行ってみました。
と同時に、肱川あらしが駆け抜ける長浜大橋にも行ってみました。
日本で唯一の道路可動橋で、国の重要文化財に指定されており、近代化産業遺産にも選定されています。
両方共動画付きですので、ぜひお楽しみ下さい。
肱川あらし展望公園からの絶景と展望台動画をご紹介
肱川あらし展望公園DATA
住所 | 愛媛県大洲市長浜 |
駐車場 | 無料駐車場有 |
アクセス | R378 |
訪問日 | 2019年8月中旬、6:30頃 |
肱川あらし展望公園へのルート
肱川あらし展望公園があるのは、愛媛県大洲市の長浜になります。
位置的にはJR長浜駅のちょうど南にある山の山頂にあります。
この展望公園に車で行くルートは2つあるのですが、JR長浜駅近くの道からはくれぐれも行かないようにしてください。
離合するのも困難な程、道が狭いのです!
松山方面からですと国道378号を通って、長浜晴海ふれあいパークが見えてきたら右折するのが展望公園への正規ルートです☟
看板表示もありますので、このルートで行った方が遥かに早くて安全です。
私は真夏の早朝に行ったので展望公園までの視界は良かったのですが、肱川あらし当日は道路の見通しはかなり悪いでしょう。
このルートですと、途中までは片側1車線の広い道が続きますので安全です。
片側1車線の道を登っていると分岐点がありますので、ここを右に曲がります☟
ここからの道は少し狭いのですが、車とすれ違うのが困難な程ではありません。
瀬戸内海の絶景を見ながら車を進めると、肱川あらし展望公園に到着です☟
肱川あらし展望公園からの絶景
山頂には、立派な展望施設がありました。
早速行ってみましょう☟
真夏の早朝の展望台からの絶景です。
眼下に広がるのか瀬戸内海で、その河口にある赤い橋が長浜大橋です。
ちなみに肱川あらしが流れてくる大洲盆地方面の写真はこちら☟
写真の雲がゆっくり左から右へ流れていました。
この後河口にある長浜大橋を渡ってみたのですが、とにかく大洲盆地からの吹きおろしの風が強いんですよ。
地形的な理由で、大洲盆地方面からの風は真夏でも真冬でもいつもこの場所では吹いてくるみたいですね。
この肱川あらし展望台に登ってみた動画はこちらです☟
肱川あらしが発生するのは、10月から3月です。
地球温暖化による影響で、以前より大洲盆地で霧が発生する日数は減ってきていると言われています。
霧の発生は気象条件に大きく左右されるので、肱川あらしが見る事ができるのかは運次第!?
重要文化財で近代化産業遺産の長浜大橋へ行く
長浜大橋DATA
住所 | 愛媛県大洲市長浜甲 |
駐車場 | 無料観光駐車場 |
アクセス | R378から商店街経由、JR長浜駅から約1km徒歩15分 |
訪問日 | 2019年8月中旬、7:00頃 |
長浜大橋は、松山方面からですと国道378号から長浜商店街を経由した先にあります☟
駐車場は利用時間があるみたいで、私が訪問した時は入る事が出来ませんでした☟
今回は早朝でしたので、道路の路肩の邪魔にならない所に少し停めさせて頂きました。
JR長浜駅からは約1kmの距離で、徒歩15分程度です。
長浜大橋の歴史をちょこっとだけご紹介
この長浜大橋は、昭和10年(1935年)に完成しました。
戦前にこれだけの道路可動橋を建設するということは、橋をつくる重要な目的があったのでしょう。
その目的とは、水運船の通行を確保しつつ対岸の集落との交通を改善する為です。
現在の長浜はのどかな風景が広がっていますが、当時は河川舟運と海運とを結ぶ重要な拠点として発展した港町でした。
ここ肱川河口付近では、荷物の積み替えのために数多くの船が往来していて、大変賑わっていたのです。
そのような背景もあって、道路可動橋という当時としては最新鋭の技術を駆使して建設されたのです。
ちなみに気になる建設費は、当時のお金で28万円(現在の価値換算で約20億円)だそうですよ。
強風の長浜大橋からの景色を満喫しながら渡ってみる
商店街を抜けると、その先に赤い橋「長浜大橋」が見えてきます☟
橋の長さ226m、幅が5.5mです。
現在私は四国のダムを巡っていますので、長浜大橋は西条市の黒瀬ダムより少し長いぐらいか・・・と勝手に想像してしまいますね☟
四国ダムカードコンプリートへの旅①(黒瀬・玉川・石手川)放流動画有!
みなさん、こんにちは! 四国のダムカードコンプリート記念カードのゲットを目指している、オレンジ7です。 今回ご紹介するダムは、以下の3カ所になります。 ①愛媛県西条市の黒瀬ダム ②愛媛県今治市の玉川ダム ③愛媛県松山市の石手川ダム 黒瀬ダムではじめてダムカードをゲットした、これからはじまる長い旅の出発点でもあります。 黒瀬ダムの放流動画もありますので、ぜひご覧下さい。 …
そんな長浜大橋の景色はこちら☟
長浜大橋は片側に開閉する単葉式の跳開橋で、橋上に載せられた約82tのカウンターウエイト(一番下の写真の横長部分)によって、約54tある橋桁をスムーズに開閉させる構造となっています。
現在は週に1回(通常日曜日の13時)、定期点検も兼ねて開閉しているそうです。
ちなみに建設当時は濃灰色で塗装されていたようですが、戦後赤く塗り直されたそうです。
そんな長浜大橋を渡ってみた動画はこちらです☟
肱川あらし展望台も結構な風でしたが、長浜大橋の方がはるかに強風でした。
大洲盆地からの強風がひっきりなしに吹いてきます。
渡った当日は朝から快晴で本来なら風が吹く条件ではないはずなんですが、肱川あらしの時には更にすごい事になりそうですね。
動画でも紹介していますが、長浜大橋を渡っている途中に見つけたものです☟
第2次世界大戦末期、グラマン機から機銃掃射を受けた跡だそうです。
鋼鉄製の橋げたに丸い穴が開いていて、長浜大橋の数カ所にあります。
機銃掃射ということはかなりの低空飛行で攻撃を受けたでしょうから、明らかにを長浜大橋を狙っていたのでしょう。
戦争当時の事をいろいろ想像しながら渡ってみました。
長浜大橋からは、先にご紹介した肱川あらし展望公園も見る事ができます☟
今回は真夏の訪問でしたが、次回は肱川あらしの発生当日にぜひ訪問したいと思います。