フィギュアや食玩メーカーとして知る人ぞ知る海洋堂☟
その海洋堂がプロデュースする2つの博物館が、高知県の人里離れた山奥にあるんですよ。
その名も「ホビー館四万十」と「かっぱ館」。
ホビー館四万十は館長である宮脇氏ゆかりの土地の廃校になった小学校の校舎を改装して、約1万点の作品を展示しています。
展示品は定期的に入れ替えているみたいで、行く度に新しい発見があるのも見所の一つです。
そしてもう一つのかっぱ館。
その昔、四万十川かっぱ造形大賞というかっぱをモチーフにした作品を集めた展示会が行われたそうです。
その時の受賞作品・応募作品を多数展示している施設です。
その2つの施設に今回行ってきました。
ちなみに私はフィギュアや模型に関してほとんど興味がありません。
結論から言うと、私のような人間が行っても十分楽しめる(ていうか良い意味で裏切られた)博物館でしたよ。
普通このような博物館は、それなりに集客が見込める地域に作るのがセオリーだと思うんですよ。
ましてフィギュアや模型などを展示するんですから、東京の秋葉原当たりに出来てもおかしくないですよね。
それなのに「あえて」超過疎化が進んでいる、しかも周辺に民家すらほとんど無い山奥に建てるという無謀(失礼!)としか思えない経営方針。
でもこういう考え方、私は嫌いじゃないですよ!
高知の秘境的な山奥で、みなさんも異次元ゾーンに行ってみませんか?
海洋堂が「あえて」不便な山奥に作ったホビー館とかっぱ館に行ってみた
「かっぱ館」は、国内のかっぱが一堂に会している場所だった!
住所 | 高知県四万十町打井川685 |
電話番号 | 0880-29-3678 |
営業時間 | 10:00~18:00(時期によって変動有り) |
入場料 | 500円(ホビー館との共通券は1200円) |
駐車場 | 70台(無料) |
訪問日 | 2019年9月下旬 |
かっぱ館は一級河川「四万十川」の支流である「打井川(うついがわ)」の横にあります。
四万十川と言えば水が綺麗な事で有名で、日本三大清流の一つと呼ばれています。
ちなみにかっぱ館の最寄り駅はJR予土線の「打井川駅」になりますが、もちろん無人駅であり、1日当たりの利用客数は数人程度だそうです。
JR四国が発表した過去5年間の利用状況は、予土線は年間300人前後だそうですから、1日当たりで計算すると1人を割るくらいですね・・・。
実際JR四国の営業路線の中では最も赤字率が大きい路線であります。
将来的に予土線が無くなってしまう可能性も十分考えられますので、利用してみるなら今の内ですよ!
でも逆に言えば静かで人を寄せ付けない場所だからこそ、出来る事もある訳で・・・。
そんなへんぴな場所にかっぱ達が一堂に集まっていますよ☟
かっぱ館に着いたとたん、ものすごい数のかっぱ達がお出迎えしてくれました。
地元の造形作家の方が手掛けた木製のかっぱが、あらゆる所に展示されています。
その数がすごいんですよ!
写真ではなかなか伝わらないと思うのですが、まさにかっぱの楽園なんですね。
すぐ近くに河童神社がありましたので、参拝してみましょう☟
ご本尊を拝みましたが、これもまたリアルなかっぱです・・・。
まだかっぱ館の中にすら入っていませんが、既に異次元ゾーンに入ってしまったようです。
ここまで来たからには私もかっぱ目線でこの世界を楽しみたいと思います!☟
それではいよいよかっぱ館の中に入ってみましょう☟
入口にはミュージアムショップがあって、かっぱ関係のお土産物などが所狭しと並べられていました。
少なくとも道の駅や高速道路のSAで売られているものはほとんどなかったですね。
ここでしか買う事のできないお土産が沢山ありましたよ☟
有名人の方の色紙がありましたが、高知出身の「あの方」も来園されていたようです☟
高知県香美市に「やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム」があります。
こちらもかっぱ館同様、かなりの山奥にあるんです。
私は趣味のダム巡りの途中に少しだけ立ち寄ってみましたので、よかったらこちらもどうぞ☟
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かっぱ館のミュージアムの先がいよいよ展示フロアとなります☟
少しこのエリアだけ薄暗くて展示品もリアルなものがあるので、小さいお子さんはびっくりするかもしれません。
かっぱの世界へようこそ!みたいな感じですかね。
その先には過去4回行われた「四万十川カッパ造形大賞」の応募作品が展示されています☟
かっぱ造形大賞なるものが開催されていた事は全く知りませんでしたが、この展示品は圧巻ですよ!
かわいいモノから本格的なモノまで、とにかくかっぱのオンパレード。
日本全国のかっぱ造形職人の方の熱意といいますか情熱がこちらにまで伝わってきます☟
学校の美術部で製作された作品も多くありましたよ。
かわいらしい作品から本格的なモノまで、よくここまで表現出来ますよね~。
ちなみに第4回の最優秀作品賞はこちら!☟
その名も「四万十川に捧げる愛」。
かっぱ親子の力強さや愛情を、ステンレスや真鍮などの金属で表現した作品だそうです。
う~ん、ここまでこのかっぱ親子に捧げた職人さんの意気込みが凄い!
なお四万十カッパ造形大賞は第4回以降開催されていませんが、その理由の一つが応募作品を展示する場所がこのかっぱ館にもう無いからだそうです。
確かにかっぱ館のどこを見ても空いたスペースは一切無かったですね。
これ以上展示するには、館を増築するしかなさそうですが・・。
さてかっぱの展示品をたっぷり満喫したその先の屋外に、古民家がありました☟
この建物は、以前実際住居として使用されていたものを海洋堂が譲り受けて、2016年にかっぱ館へ移築されました。
明治24年建築の茅葺屋根の古民家、ホンモノです。
屋根の茅葺きは静岡から茅を取り寄せて、高知県の茅葺き職人さんによって新しくよみがえりました。
この古民家がかっぱの世界とすごくマッチしてるんですよ。
中に入る事はできないのですが、本当にかっぱが住んでいるような雰囲気です☟
この日は快晴だった事もあり、この古民家の縁側で横になりたいな~と思ってしまいました!
かっぱ館の紹介は以上になりますが、この古民家と同じくらいかっぱ館の建物自体もすごくこだわっているんですよ。
四万十の杉丸太や赤土などの天然素材をふんだんに使用しており、職人さんの手によってかっぱの砦が築かれています。
ありきたりのコンクリート造りの建物じゃないのです!
まさにかっぱの為の場所であり建物なんですね。
そんな細かい所にまでこだわっているかっぱ館、本当に恐れ入りました!
海洋堂の歴史が詰め込まれているホビー館に行ってみた
住所 | 高知県高岡郡四万十町打井川1458-1 |
電話番号 | 0880-29-3355 |
営業時間 | 10:00~18:00(時期によって変動有り) |
入館料 | 大人800円(かっぱ館との共通券は1200円) |
この海洋堂ホビー館四万十には、過去製作されたフィギュアや人形をはじめ、貴重なオリジナルモノや世界一のプラモデルコレクション・有名造形作家の作品がずらりと展示されています。
まさに海洋堂のすべてを凝縮したミュージアムです。
大人も子供も楽しむ事が出来るホビー館四万十にいざ突撃します!
ホビー館四万十は、かっぱ館から車で5分ぐらいの距離にあります☟
廃校になった打井川小学校の校舎をミュージアムに改装していますが、かっぱ館と同様海洋堂オーラがぷんぷん漂っています!
さっそく中に入ってみましょう☟
入場特典として、フィギュアカプセルのガチャができますよ。
私がゲットしたフィギュアがこちら☟
入口の先にはミュージアムショップがあります☟
販売されている商品は、かっぱ館よりもこっちの方がかなり多かったです。
フィギュアや造形モノなど、海洋堂のメイン商品がズラリ!
ガチャの種類も半端ないです☟
コレクターの方はおカネがいくらあっても足りませんね・・・。
このホビー館は順路は特にないみたいなので、好きな展示品をいろいろ見ていく流れのようです☟
ケンシロウとジャギの胸像です。
展示品ですが買う事も出来るようで、お値段は4万円から!
こちらは映画「ジュラシックパーク」で実際に使用されたものを展示しています☟
実物を見ると本当にリアルで、今にも動き出しそうな雰囲気でした。
その隣には高知県出身の漫画家の著書や、海洋堂に関する映像ブースがあります☟
その先は企画展示室になっています。
私が行った時には、海洋堂ミニチュアフィギュアEXPOが開催されていました。
1999年に当初はお菓子のおまけとして海洋堂が制作した動物のフィギュアが、社会現象となる程の一大ブームを引き起こしました。
その日本の動物コレクション発売20周年を記念した企画展だそうですよ☟
この食玩と言われるおかしのおまけを求めて、子どもから大人まで大ブームとなったのです。
いわゆる「大人買い」という言葉が生まれたのもこの頃だそうです。
フィギュアやアニメに興味が無い私でも、エヴァンゲリオンやポケモンぐらいは知っていますからね。
アニメ好きな子供や大人の方、オススメですよ!
メインフロアには、カタロニア船に食玩やカプセルフィギュアなどがこれでもかというぐらい展示されています☟
この「シン・ゴジラ」の雛型レプリカも相当リアルですが、実際購入する事もできます☟
レジンキャストという合成樹脂で製作されたモノで、お値段は993,600円!
完全受注生産で、既に受け付けは終了しているみたいでした。
ちなみにちょっとググってみたら、ソフトビニール製のモノも販売されているんですね。
そちらのお値段は、丁度一桁安い99,360円です。
常設展には写真スポットもあります☟
ほぼ等身大のキャラクターですので、思い出にぜひどうぞ。
みなさん、いかがでしたか?
海洋堂ホビー館四万十とかっぱの館の雰囲気を少しでも味わって頂けたら嬉しいです。
そして少しでも興味が沸いてきた方は、ぜひ現地に足を運んでみて下さい。
とにかく山奥で不便な場所にある博物館ですが、大自然に囲まれた静かな場所で過ごす時間もまた至福の時間ですよ。
なによりこの高知県四万十の壮大な景色そのものを堪能してほしいです。
高知県の大自然を更に満喫したい方にぜひオススメなのが「仁淀ブルー」。
青く澄み切った宝石のように輝く「仁淀ブルー」を見たい方はぜひこちらもどうぞ☟
【にこ淵】本当の仁淀ブルーを見る為のポイントとコツを教えます!【2019年9月最新版】
先日私は仁淀ブルーの代表的なスポット「 にこ淵 」に行ってきました。 時間帯を2回に分けて見に行った率直な感想をズバリ言いますと・・・ 本当の仁淀ブルーを肉眼で見るのは、実は難しい!という驚愕の事実が判明したのです(大げさではなくマジです) インスタやブログなどで透き通るような素晴らしい写真はいくらでも見る事ができるのですが、実際見に行くと拍子抜けする可能性も高いんですよ。 …